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裁判の話

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記事一覧

軍事化を進めるためにデマで市民の声を塞ぐのは許されない 【2023.3.16 宮古島での記者会見全文】

裁判の判決で、産経新聞が書いた記事が完全なデマであったということが証明されて、ホッとしました。

記事が出てすぐに、事実ではないと抗議文を出したし、その後もずっと事実ではないと私自身は言い続けてきましたが、記事がネットに載っている以上、読んだ人にとってはどちらが本当か分からないという状態だったと思います。

2018年3月、沖縄タイムスが紙面上で産経のデマ記事を特集し、「産経 当事者取材せず批判」

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沖縄が デマという言葉の暴力を これ以上受けることがないように 【2023.2.28 勝訴判決後の記者会見全文】

沖縄が デマという言葉の暴力を これ以上受けることがないように 【2023.2.28 勝訴判決後の記者会見全文】

記者会見全文
まず、一番初めに言いたいのは、この名誉棄損裁判を、一地方議員が、団地入居についてのデマを書かれて闘った裁判という風にとらえないでほしいということです。

なぜこのようなことが起こったのか、その背景に目を向けてほしいと思います。

私は、宮古島の伝統工芸である織物がやりたくて15年前に宮古島に移住してきて、島の人と結婚して子育てをしながら畑や手仕事をして、このようなことに巻き込まれると

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デマの向こうで戦争が始まる―宮古島から見えること

デマの向こうで戦争が始まる―宮古島から見えること

市民の意見 NO.195 に、「非戦―非暴力で戦争に向き合う」というテーマで寄稿しました。
宮古島へのミサイル基地配備から、産経新聞のデマ記事、裁判のことまで書きました。
こんな話を記者会見でもできたらいいなと考えています。

デマの向こうで戦争が始まる―宮古島から見えること 今、台湾有事に備えると言って、琉球弧の島々に自衛隊の基地が次々と作られている。私の住んでいる宮古島にも陸上自衛隊の駐屯地と

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「小さき声が尊重される社会へ」 裁判後の報告会のご案内 2023/2/28

「小さき声が尊重される社会へ」 裁判後の報告会のご案内 2023/2/28

2月28日、判決が出たあとに、参議院会館で報告会をします。孤独な闘いを支えてくれた、思いをともにする人たちと、直接お会いできる機会が作れることに感謝します。判決の傍聴と、報告会、お時間が許せばぜひご参加ください。

石嶺香織さんを支える会 裁判と報告会のご案内2月28日、東京地裁にて、宮古島在住の石嶺香織さんが産経新聞に対して名誉毀損で訴えを起こした裁判の判決が出ます。

●2月28日(火) 13

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「小さき声が尊重される社会へ」 意見陳述書全文

「小さき声が尊重される社会へ」 意見陳述書全文


1 はじめに産経新聞社に「自衛隊差別発言の石嶺香織・宮古島市議、当選後に月収制限超える県営団地に入居」という記事を書かれたのが2017年3月22日。3年半後に私は提訴し、もうすぐ5年になります。

このWEB記事が出てすぐに、私は事実と異なるということで産経新聞社に対して抗議文を出し、削除を求めたにも関わらず、ネット上から消されることはなく、今も検索すればすぐに見られる状態のままです。

2 私

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私が3年半経って産経新聞を訴えようと思ったわけ

私が3年半経って産経新聞を訴えようと思ったわけ

2020年9月23日、産経新聞を名誉毀損で訴えました。
11月25日に東京地裁記者クラブで記者会見をし、26日に第一回期日が行われました。以下は、私が記者会見でお話した全文です。

3年半前に起きたこと

産経新聞がこの記事を書いてから、私が提訴するまでに3年半が経っています。3年半経っ て、なぜ私が名誉毀損を訴える裁判に踏み切ろうと思ったのかをお話したいと思います。

2017年3月22日にネッ

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