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1970~80年代をピークとして日本の観光シーンを切り取りってきた「観光地ペナント」。…

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1970~80年代をピークとして日本の観光シーンを切り取りってきた「観光地ペナント」。その魅力と"あの頃"のニッポンについて書き留めていきたいと思います。ペナント蒐集・研究の先達、北澤靖さん、谷本研さんをリスペクトしてます。不要になったペナント譲り受けます!

マガジン

  • ワルモノ絵

    愛すべき特撮ワルモノたちの物語を小さなマスの中に描いています。 Pixivで随時公開中。過去作品などはこちらでご覧いただけると嬉しいです。 https://www.pixiv.net/users/8363697

  • サラッとペナント図鑑

    記事形式で紹介するほどじゃないかなーと思うものをシンプルにまとめています。保有ペナントの簡易アーカイブです。

最近の記事

【ワルモノ絵】黒十字軍に栄光あれ!

「私の作品紹介」なるハッシュタグの存在を知ったので、数年前からちびちび描いてPixivさんにアップしている特撮ワルモノイラストを、回想かたがたこっちにも記録しています。次は戦隊シリーズの祖となった『秘密戦隊ゴレンジャー』から印象深いエピソードの黒十字軍の仮面怪人たちを回想。 ◉初回から5人もワルモノが現れるという贅沢 『仮面ライダー』に続く新たなヒーロー像を模索して辿り着いた『秘密戦隊ゴレンジャー』。色分けされた男女混成チームで戦うというフォーマットはその後、スーパー戦隊

    • 【一幅のペナント物語#61】「鈴鹿」はニッポンが世界に誇る聖地

      タイミングを逸してしまったけれど、今月5日から3日間の日程で開催されたF1日本GP。その会場になったのは三重県の鈴鹿サーキット。車のレース事情に詳しくない人でも一度は耳にしたことがあると思います。 ◉ペナント観察:華やかで上品さを醸す仕上がり まずはなによりチェッカーフラッグを背景に重なり合うレーシングマシンが目を惹きますね。余分なディティールを配した白・赤・黄の色の重なりも、レースの華やかさを感じさせます。テキスト要素は「INTERNATIONAL RACING COU

      • 【ワルモノ絵】そしてタロウがここにいる

        「私の作品紹介」なるハッシュタグの存在を知ったので、数年前からちびちび描いてPixivさんにアップしている特撮ワルモノイラストを、回想かたがたこっちにも記録しておこうかな、と。まずは初めて描いた『ウルトラマンタロウ』から個人的に印象深いエピソードの怪獣たちを回想。 ◉はじまりのアストロモンス 『ウルトラマンタロウ』第1話「ウルトラの母は太陽のように」に登場するお腹にでっかい花をあしらった宇宙怪獣。昭和特撮が好きでサブスクでいろいろと懐かしがって観ていましたが「なにかの形で

        • 【昭和学:特撮編】ギーゴンの不協和音が令和に響く

          唐突にペナントとは関係のない投稿で失礼します。 実は私、特撮番組、とくに昭和ジェネレーションのヒーロー特撮が大好物なで、サブスクで昔の番組をつまんではニマニマと眺めるひとときが至福という変態です。その特撮への偏愛を綴ろうとnoteを始めたのですが、同好の本気先達さんたちの投稿には叶わないと悟り挫折。そのままnoteも休止していましたが、ペナントに出逢って「これならいいかも」と思い休眠状態だったnoteを再開したのでした。そんな経緯もある中、今回また、突然こういう投稿をしたワ

        【ワルモノ絵】黒十字軍に栄光あれ!

        • 【一幅のペナント物語#61】「鈴鹿」はニッポンが世界に誇る聖地

        • 【ワルモノ絵】そしてタロウがここにいる

        • 【昭和学:特撮編】ギーゴンの不協和音が令和に響く

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        • ワルモノ絵
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        • サラッとペナント図鑑
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        記事

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          【サラッとペナント図鑑#23~25】あっちこっちから眺める「東尋坊」3種

          【サラッとペナント図鑑#23~25】あっちこっちから眺める「東尋坊」3種

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          【サラッとペナント図鑑#20~22】THE観光地「京都」の最盛期カラフルペナント3種

          【サラッとペナント図鑑#20~22】THE観光地「京都」の最盛期カラフルペナント3種

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          【サラッとペナント図鑑#17~19】THE観光地「京都」の黎明期箔押しペナント3種

          【サラッとペナント図鑑#17~19】THE観光地「京都」の黎明期箔押しペナント3種

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          【一幅のペナント物語#60】昭和30年代の女性が選ぶ観光地③「層雲峡」

          雑誌『旅』の1960年(昭和35年)9月号の特集「女性におくる」で紹介された「女性の好きな旅先24」というラインナップを元に、ペナントを紹介してみたい。 ◉ペナント観察:超個性的なシルエットで手の込んだ一幅 赤い不織布ベースに黒い縁どり、旗竿部分は他にあまり見ない独特な形状にカットされています。右側先端部も"くびれ"が入っており、全体のシルエットが個性的。白いスピンドルがぐるりと円を描くように配されていて、救命浮輪を彷彿とさせるデザインの中に、層雲峡を象徴する柱状節理の断

          【一幅のペナント物語#60】昭和30年代の女性が選ぶ観光地③「層雲峡」

          【一幅のペナント物語#59】日本人にとってのアイドル・アニマル

          新しい年度がはじまり、僕の人生にも少しばかり変化が訪れましたが、noteのほうはこれまで通り継続していきたいと思います。というか4月の間に所有状況をちゃんとリスト化して、夏頃までに展示会をできるように準備を進めたいですね。ということで、今回はニュースに題材をいただいて、こちらのペナントを採り上げたいと思います。あ、そうそう、今日から文章を「です・ます調」で統一です! ◉ペナント観察:ペナント終末期の量産型厚紙印刷タイプ 個人的にはあまりトキメかない、ペナント白亜紀世代の厚

          【一幅のペナント物語#59】日本人にとってのアイドル・アニマル

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          【サラッとペナント図鑑#14~16】いつだって富士山と共にある山中湖のペナント3種

          【サラッとペナント図鑑#14~16】いつだって富士山と共にある山中湖のペナント3種

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          【一幅のペナント物語#58】昭和30年代の女性が選ぶ観光地②「襟裳岬」

          雑誌『旅』の1960年(昭和35年)9月号の特集「女性におくる」で紹介された「女性の好きな旅先24」というラインナップを元に、ペナントを紹介してみたい。 ◉ペナント観察:メルヘンチックに晴れやかなタッチの"最果て" 白い不織布のベースに黒い縁どり、旗竿部分にはリボンと、ペナント黎明期の仕様の一幅。太平洋に向かって伸び行く岩礁の手前に青い灯台とピンクの花が描かれている。灯台は襟裳岬灯台、花はおそらくハマナス。実際の襟裳岬は"風極の地"という別称もあるくらい、毎日のように風速

          【一幅のペナント物語#58】昭和30年代の女性が選ぶ観光地②「襟裳岬」

          【一幅のペナント物語#57】昭和30年代の女性が選ぶ観光地①「阿寒湖」

          雑誌『旅』の1960年(昭和35年)9月号の特集「女性におくる」で紹介された「女性の好きな旅先24」というラインナップを元に、ペナントを紹介してみたい。 ◉ペナント観察:昭和40年代後半の王道スタイル 白い不織布+黄色のリリアン紐のモール、昭和40年代後半のスタンダードなタイプ。ビジュアルのタッチは過去に紹介した「足摺岬」や「法隆寺」「那智の滝」などと同じラインに見える(空の描き方は微妙に違うが)。メインビジュアルは、雄阿寒岳をバックに、まさに弓を射らんとしているアイヌ男

          【一幅のペナント物語#57】昭和30年代の女性が選ぶ観光地①「阿寒湖」

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          【サラッとペナント図鑑#10~13】山口県の誇る全国区スポット「秋芳洞」のペナントヒストリー4種

          【サラッとペナント図鑑#10~13】山口県の誇る全国区スポット「秋芳洞」のペナントヒストリー4種

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          【一幅のペナント物語#55】"旅情"と付けるだけでロマン倍増する気がする

          ◉以前、映画のタイトルを掲げたペナントを紹介したが、今回は歌のタイトルを掲げているペナントを紹介する。見ての通り昭和世代なら一度は聴いたことがあるであろう「知床旅情」のペナントだ。手元の数百枚の中で、明らかに歌のタイトルから持ってきたと思えるものはこれくらいなので、そういう意味でレア物と言えそうない一幅である。地名に"旅情"と付けるだけでロマン味が増して、エモさが際立つ気がするのは僕だけだろうか。 ◉描かれているのは「カムイワッカの滝」だろう。源泉から湧き出たお湯が川となり

          【一幅のペナント物語#55】"旅情"と付けるだけでロマン倍増する気がする

          【一幅のペナント物語#56】パーフェクトな一作。昭和の観光地は楽しい!

          ◉ポコンと頭を突き出しているのは「覚円峰(かくえんぽう)」と名が付いている岩山だそうだ。高さ約180mの昇仙峡の主峰で、覚円という僧侶がこのてっぺんで修行したことにちなんだ名前だとか。 ここは山梨にある国の特別名勝「昇仙峡」。ペナントには珍しく、二等辺三角形の枠をはみ出す加工でひときわ目を引く。奇岩がそそり立つ迫力を上手く表現しているなと思う。通常よりも手間がかかるだろうに、それだけ制作者のこだわりが強かったということだろう。縁のモールも、白と紫の糸と金のテープを組み合わせ

          【一幅のペナント物語#56】パーフェクトな一作。昭和の観光地は楽しい!

          【一幅のペナント物語#54】二人の御婦人の行方と新潟市民が愛して止まぬ橋

          ◉「沖縄」とか「東京」とか「奈良」「京都」などなど、都道府県単位で括ったペナントはよく見かけるが、こちらは「新潟"市"」のペナントである。うっかりすると「CITY」の文字を見落としそうだが、気付けてなにより♪ このペナントのレア度を見逃すところだった。 ◉さっそく描かれているモチーフの探索に挑むべく、「新潟 銅像」とか「新潟 彫像」とか「新潟 噴水 像」で検索をかけてみるが、一向に見つからない。出てくるのは田中角栄先生の銅像とか、一時期世間を賑わせた山田太郎のケツバット記念

          【一幅のペナント物語#54】二人の御婦人の行方と新潟市民が愛して止まぬ橋