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私たちと医療

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記事一覧

過ぎたる医療は及ばざるが如し

過ぎたる医療は及ばざるが如し

 COVID-19にイベルメクチンは効果がないのか?という疑問に対する記事を過去に書きましたが、このお話をより分かりやすくしたいと思いました。

 イベルメクチン推しなのか、と思われそうですが特別にひいきしているわけではありません。本当に問題なのはイベルメクチンの是非ではなく、イベルメクチンのような薬がなぜ治療に使用されないのか?という点にあります。

〇状況をふりかえる もっとも犠牲者を出した変

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ノーマスクとニセ科学の構造 2

ノーマスクとニセ科学の構造 2

 SNSに流れるノーマスク主張目的のマスク有害論など、特に誤りが顕著と思われたもの、誤判断に誘導していると思われたものを紹介します。
 
 馬鹿馬鹿しい物言いが並んでいる事や、そのような理解不能な情熱がある事を感じて頂ければと思います。

 話の構造:
  マスクが汚らしいというイメージを与えて忌避感を誘導(科学ではなく印象による操作)
 誤り部分:
  仮にマスクが不衛生だったとして、自身から出

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ノーマスクという主張

ノーマスクという主張

 ノーマスクの主張は世界的にあります。マスク着用に対する抵抗は普遍的のようです。

 本当であればこの理由を掘り下げたいのですが、正直ピンとくる理由が思いつきません。ピンと来ない理由は幾つか思いつくのですが…

マスクが習慣化できない。悪気はないが批判を受けるので正当化したい

感触が苦手

発声が大きく呼吸が大きいので息苦しく邪魔に感じる

総じて煩わしい。感染症以前の生

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抗生物質はウィルス症状に効かないのか

抗生物質はウィルス症状に効かないのか

抗生物質はウィルスに効かないのか ある医師の方が処方したとされる薬の内訳がネットに流れた事があります。患者はCOVID-19(新型コロナウィルス)に感染していました。ウィルス感染症です。

 そのリストの中に抗生物質が含まれていた事で、ネット上で発信している医療関係者を含めた様々な人たちより「ウィルスには抗生物質は効かない」というセオリーを掲げた批判が噴出しました。

 インフルエンザを例に取ると

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オンライン診療より通院

オンライン診療より通院

遠隔医療・オンライン診療 オンライン受診が話題になっています。筆者もCOVID-19による診察が難しくなった際には、他の施策に比べ普及の遅れを指摘した事があります。ですがこれはあくまで非常時の措置で、返ってデメリットの方が目立ってくるようになりました。

 遠隔医療はアメリカでは何十年も前から行われています。メリットがあったからなのですが、日本と事情が異なります。日本ではまず汎用的な家庭用端末があ

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鼻腔内保護マスク

鼻腔内保護マスク

 鼻に入れるマスクです。違和感もなく(ほぼ感じません)、呼吸も楽です。サイズはSとMがありますので自分にあったものをお使い下さい。両サイズが等量入ったパッケージもあります。

 特に食事の際など、マスクを装着できない場合にお使い下さい。

 デルタ変異には特に有効と思われますが、鼻腔入口への汚染は防ぐ事ができないので、点鼻薬※1や鼻のうがいをあわせて行って下さい。

こちらなどから購入できます
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感染症予防・口内の消毒

感染症予防・口内の消毒

 唾液検査で陽性判定の感度が高いようで、口内の感染は無視できないようです。そうなると口内の消毒もまめに行った方が良いことになります。
 うがい薬で
①口、鼻腔、喉のうがい
 をする他に
②歯ブラシに浸透させて歯茎中心に歯磨きに使う
 ことをお勧めします。

 参考までにこちらは筆者が使用しているものです。

 歯医者さんでよく使用されているうがい薬で(購入も歯科で行ってます)、効用は下記のようにな

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ウィルスはどうやって増えるか(図説)

ウィルスはどうやって増えるか(図説)

ウィルスがどうやって増えるか、解説がないので作りました。
予防の参考にして頂ければと思います。

エンベロープ(外膜)付きRNAの場合
エンベロープなしウィルス
エンベロープを失った場合以上です。ありがとうございました。

イベルメクチンの服用について

イベルメクチンの服用について

最初に 感染症対策での使用について、治験含め、誤った用法が多いと思いますので正しいと思われる服用例を記載します。
(今回は結論を先に書き、後で解説します)

事前に サプリ等で亜鉛を一ヶ月飲み続け、以後は高亜鉛食品で補充(養殖牡蛎はノロウィルスのリスクあり)。
 最初に服用する前2-3日に鉄を補給して下さい。
 カレンダー型の予定表を用意し、服用日と錠数を記録します。

提案する服用例製品:MSD

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デルタの個性

デルタの個性

デルタ変異についてこんな話が流れてきます。・感染力が強い
 (感染者増加率とCt値が小さい事より)

・重症化はしにくい
 (重傷者の数が比率で小さい)

・二回接種しても感染する
 (事実とCDCアメリカ疾病対策センターの報告より)

これについては誤解があります

・感染する力が強いという誤解
・重症化しないという誤解
・接種の効果が全くないという誤解

 です。なお、私はワクチン接種を

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ひょっとして

ひょっとして

走り書きのまとめです。

仮になのですが、新型コロナウィルスがエンベロープウィルスとエンベロープなしRNAウィルスの両方の特徴を持つことができるウィルスだとすると、
・感染力の強さ
・重症化の個人差
・生存期間の長さ
が説明できると思います。
エンベロープウィルスと決めつけている事が見落としかもしれません。

となるとやはり石鹸で洗っただけでは不十分かもしれません。

抗体検査はスパイクを標的にす

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マスクは役に立たないのか??

 「マスクの素材に比べてウィルスは極小のため、すり抜けてしまう」なのでマスクはウィルス対策として役に立たない。

 こちらについては次のような説明があります。
 WHO・医療関係などから説明されている呼気モデルでは、マスクを透過してウィルスが長距離(2m程度~それ以上)拡散する図が説明として揚げられています。

 これについてマスクメーカーなどから次のような反論があります。使い捨てマスクに使用され

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体験記事から

体験記事から

こちらの記事に対する感想です。
全文個人の主観によるものだという点を最初にお断りしておきます。

注目したい症状
 ・発熱
 ・筋肉痛、関節痛
 ウィルス性の感染の特徴が出ています。

診察について 診察については熱と筋肉痛で通常に外来する事が良かった(と言ってよいのか分かりませんが)と思います。
 かなり真面目な方なのか広報アナウンスに従い、情報の渦中にあるウィルスと疑って保健所に連絡を取ろうと

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