大阪の粉モンといえば、たこ焼きとお好み焼きがBIG2ですね。なにしろこのふたつは、たこ焼き屋さんにお好み焼き屋さんという専門店があって、しかもそれはいまや全国区です。

🔥粉モンNo.3候補

それに続くとしたら、コアなファンのいるいか焼きでしょうか。いか焼きといっても、縁日の屋台で見かけるイカの姿焼きではなく、薄く焼いたおかずクレープ的な感じです。これも大阪では有名百貨店に人気の専門店がありますね。

そして、あとはこれ。

とん平焼きというひと品です。

🤔ところでこれは粉モンなのか

レシピはいろいろあると思いますが、基本は豚肉とキャベツを薄焼き卵で包んで焼くオムレツのような料理。卵がまとまりやすいように粉もいれるので、粉の種類や割合によって粉モン度が高まります。

なによりこの料理が粉モン扱いされるのは、ソース、マヨネーズ、紅しょうが、ねぎというトッピングの印象もあるでしょう。ザ・お好み焼きニアリー。そしてこのメニューに出会える場所といえば、おもにお好み焼き屋さん。

お好み焼き屋でお好み焼きを食べる前に、ビールのお供になんていうオーダーのしかたも粋な感じがします。そのために、生地がこの主役ではなく、卵主役なんでしょうか。

そんなこんなで本来は卵料理といってもいいはずなのに、軽めの粉モン的なポジションに感じるのがおもしろいメニューです。

🌃つくって食べて検証しよう

でも、そんなとん平焼き、関西を一歩出るとなかなか家でつくるというご家庭はないかもしれません。ただ手早くつくれて軽めなので、おつまみばかりか、ちょっと小腹が空いたときや、お子さんのおやつ、遅くなった日の晩ごはんにはおすすめです。

というわけで、今回はとん平焼きをつくって、そして食べて、これはどれくらい粉モンなのかを検証してみます。

🐽メインの具はシンプル

メインになる具の材料は至ってシンプル。豚肉、キャベツ、トッピングにも使うねぎがあればOK。

キャベツと豚肉はさっと炒めておきます。

🥚生地は卵が主役

いったんフライパンを空けて、生地の準備。

卵、粉末だし、片栗粉、水をあわせます。

よく溶いたら、熱したフライパンへ。

お好み焼きよりだいぶ黄色いですよね。だってほとんど卵だもん。

🔥虎色に焼こう

炒めておいた豚肉、キャベツに天かすをどっさり。ねぎは用意した量の半分ほどを投入。お好みですが、関西メニューなのでやっぱ青ねぎが雰囲気出ます。

両端を折り返すようにたたんで、すこし中を蒸し焼きに。

えいやっ、と返して盛り付けたらこのとおり。粉のおかげで、すこしパンケーキチックな焼色がついていいですね。

卵プラス粉の焼色って、虎を連想します。カステラなんかもそうですね。

💧ソース、マヨ、トッピング四天王

ソースはもちろん、お好み焼き用。なければとんかつソースや中濃ソースでもOKですが、我が家は常備しているのがお好み焼き用なんです。

マヨネーズを細く縞模様に。これはこれで、またなんとなく虎チック。

トッピングはお好み焼き屋さんの四天王。まず、おかか。

続いて青のり。

ここで再びの青ねぎ。

そして最後はやっぱり紅しょうが。本体の黄色と緑に映えますね。

とん平焼きの完成です。

🐽軽やかヘルシーとん平焼き

大阪風のお好み焼きはわりとふっくらしていて、食べごたえがあるスタイルで、主食感があります。食事の中での存在は、メインのポジションに当たります。

それと比べてとん平焼き。粉入りとはいえ薄焼き卵なので、口当たりが軽くて、中もたっぷりキャベツでなんだかヘルシー。そこそこ食べる量の多い人なら、これだけでは物足りないかも。

でもその軽さがあるから、おつまみになったり、遅めの夕飯にはぴったりです。材料もおうちにあることが多いものばかり。お好み焼きより焼き時間も短くて、手早くつくれるのも魅力ですね。

☺やっぱ粉モンやで

今回の片栗粉少々で焼くスタイルだと、もっとオムレツ感が強いかと思ったのですが、食べてみてあらためて、これは粉モン寄りかなと感じる部分もありました。玉子焼きやオムレツとは明らかに違う、単純に焼いた卵とは違う印象になってます。

おそらく卵って食べ慣れた素材なので、その味がしっかり記憶に刻まれていて、だからほんのすこしの粉が玉子焼きではないなにかを生み出しているのかもしれないなと思いました。

結局、とん平焼きは粉モンなのか、卵料理なのか。

どっちやろ。

まあ、ほんな細かいことどうでもことええやん。ぱぱっとつくれて、ほんでおいしいねんから。お好み焼き屋にあるゆうことは、粉モンでええんちゃうか。

たまにはこんなメニューで晩酌なんてどないやろ。ゆうとくけど、ビールにはめちゃめちゃ合うで。保証付きや。

まあよかったら試してみとくんなはれ。

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