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fujifilm x100f 22 tips

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富士フィルムのレンジファインダー、x100fを使用して、その使い方のポイントを作例写真と共に紹介しています。
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#スナップ

x100fを使う前に行いたい5つの設定

x100fを使う前に行いたい5つの設定

こんにちは、トキマルです。

LeicaQを持ち出す機会が減り、最近またx100fの出番が増えてきました。

軽さ、コンパクトさ、そしてファインダーがあるということ。

どちらも特徴のあるカメラですが、機動性をもってスナップする喜びにここに来て再び触れています。

今回はx100fの使い始めのおすすめセッティングを書いてみます。

僕はx100f以外のカメラにも、だいたい似たような設定を行っていま

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逆光条件でのx100f

逆光条件でのx100f

逆光条件で撮影してみた。

f5.6 s900 iso400 acros

アクロスモードを使い、逆光条件で撮影してみました。

崩れないディティール
モノクロモードは他のカメラだと、シャドウ部が潰れがちです。
しかし、x100fでは潰れず、豊かに、輪郭や服のラインが判断できるほどに残っています。
画像処理ソフトで、シャドウの警告を確認してみても、この写真であれば僅かに画面右下に黒つぶれ警告がでる

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絞り開放で花を撮る

絞り開放で花を撮る



f2 s1000 iso200 raw (x100s)

オールドレンズのように柔らかく
今回はx100sで撮影した花の作例を掲載します。

過去のハードディスクを漁っていると、x100sで撮影した写真がでてきました。
そしてそれらのほとんどはRAWで撮られていました。
2013年、5月の出来事です。当時の私は、フジのカメラがJPEGだけで完結できるということに気付いていなかったのかもしれま

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アクロスでスナップ

アクロスでスナップ

光と影のあるコントラストの強い画面だった。
横断歩道を横切る間際に、その光と風に反応して、ノーファインダーに近い形でシャッターを押した。

出来上がったものは、ピントも合っておらず、露出も曖昧な感じがした。
かろうじて手前の女性の白い服は飛んでいないようだ。

フィルムの時は、その粒子や質感、物質性により、ピントやボケブレが許容されるということはよくある。
しかし、デジタルだと、それがどこか気持ち

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NDフィルターを使う

NDフィルターを使う

x100シリーズでおなじみとなったNDフィルターは、x100fになっても健在だ。

デジタルテレコンや、ワイドコンバージョンレンズの進化が騒がれている中で、今回のfではNDフィルターの存在は影を潜めているように思える。

しかし、それはしっかりと健在だ。
設定すると、3段分のフィルター効果が得られる。
些細なことだけれど、風景写真や、屋外での撮影が多い方にはこのような小さな機能が嬉しい。今までは、

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ACROS のトーン

ACROS のトーン

撮れば撮るほどに、その階調に気づく

それがACROSモードだと思う。
実際に、購入してから一月半ほど、私は常に設定をアクロスにしたままだ。

それまでデジタルではsigma dpや、gr、フィルムだとleicaMP, contax t2, G2, bigminiなどの35mm系カメラを使ってきた。Leicaではモノクロを使うことが多かったが、他はカラー写真に注力してきた。
カラーネガ特有のトーン

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ベルビアで空

ベルビアで空

x100f搭載のフィルムシュミレーションvelvia(vivid)で空を撮る。

f8 s2000 iso400 velvia

いつでもどこにでもある被写体の空を、velviaモードで撮る。

普段カラーの時は、provia(standard)かclassic chromeを気に入って使用している。あっさりとしながらも、キッと締まるところがフジらしい。
雨が上がって、昼過ぎに外に出たら、久々日中

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x100fを1ヶ月使ってみて

x100fを1ヶ月使ってみて

面白味のないタイトルだが、その名の通りのエントリーを。

x100fを使って約1ヶ月が経った。シャッターカウンターは2597を指していて、1日平均87枚写真を撮ってきたことになる。
私は、シャッターをあまり切らないタイプだと思っていたが、歴代の使用カメラを考えてみても、一番多く切っているかもしれない。

36枚撮りフィルムに換算すると72本分。一本1100円のコダック、現像580円で計算すると、1

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x100fのシャッター音

x100fのシャッター音

x100fのシャッター音は、とても小さい。

レンズシャッターという機構の為、小さくチッと鳴る。
初期設定では作られた音が鳴るように設定されている。
メニュー>セットアップ>サウンド設定からシャッター音やフォーカス音を調整することができる。

撮影する状況によっては、フォーカス音やシャッター音を出す方が良い場面もある。耳でフォーカスの合致を確認できることは、正確なピントを生み出し、シャッター音は次

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クラシッククローム

クラシッククローム

f2.2 s1/500 iso400 classic chrome

クラシッククロームというフィルムシュミレーションの調子がいい。

x100f 富士フィルムの開発者の話によると、”ドキュメンタリー写真のトーンを意識した”絵作りというのが根底にあるようだ。
x100系のユーザーからもよく話を聞くから、人気のフィルムシュミレーションなのだろう。

「どのカラーモードよりも、ナチュラルに出る」という

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AFモードの使い勝手

AFモードの使い勝手

前回のフォーカスレビューに引き続き、AFモードについて考えてみたい。
x100fにはM(マニュアル)、S(シングル)、C(コンティニュアス)というフォーカスレバーがある。

それぞれ簡潔に説明すると、Mは自ら焦点を合わせる。
Sは指定したポイントに、オートでフォーカスを合わせる。
Cは指定したポイント、あるいは自動的に選択されたポイントに、オートでフォーカスを合わせ続ける。

ということになる。現

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x100f 内蔵フラッシュを使う

x100f 内蔵フラッシュを使う

x100fには小さなフラッシュも内蔵されている。内蔵フラッシュが便利だということは、昼夜関係なくカメラと共に生き、写真を撮っている者にはよくわかると思う。
そうでなくても、写ルンですにだってついているのだから、逆光時の日中シンクロで人物の顔を起こしてあげることはその世代の者ならば、自然にやってきた行為だ。
ライカにはついていない。どちらが良いかというのは、撮影のスタイル、あるいは写真家のスタイルの

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フォーカスレビュー

フォーカスレビュー

今回はx100fのフォーカスについてレビューしてみたい。
使用してみて、すぐに進化していると感じたポイントはフォーカスの速さだった。
x100sの時もすでに使えるレベルだった記憶があるが、fはおっと少し驚くくらいの食い付く感じがある。
フォーカスの精度もさらに磨きがかかっているようだ。x100sは光学ファインダーを使用して撮影して、後で上がりを見てみると、ピントが来ていないということが多々あった。

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デジタルテレコン

デジタルテレコン

f/8 s1/220 iso400 acros (70mm)

x100fにはデジタルテレコンという機能がある。
23mm(換算35mm)のレンズ一体型カメラだが、デジタル処理により50mmと70mmの画角で撮影ができるというもの。
使い方は、初期設定ではピントリングを回すだけだ。
これにより、光学ファインダーで覗いた時に、フレームが50mm、70mmと切り替わる。まるでライカでレンズを交換し、そ

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