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10%の影響力を最大限に活用する 〜 母親の影響力


  1、半分は遺伝で決まる


子供の性格や能力は40〜50%が

遺伝で決まるという研究結果が出ています。


残りの大半は、友人関係の影響が占めています。


では、親が子供に与える影響力はどれくらいあるかというと

せいぜい10%ぐらいしかありません。


中には「0」という場合もあるようです。


ですから、親がどんなに子供を勉強好きにさせようと

さまざまな取り組みをしたとしても

遺伝や友達関係の中に「勉強」という要素がないと

親の努力はほぼ無駄になることもあります。


なんとも切ない話ですが、これが現実なのです。


  2、とは言うものの・・・


子供に影響を与える全ての要素を見比べた時に

親の育て方という要素が占める割合は

全体から見ると非常に小さいと言えます。


だからと言って、親が何もしなくていいという訳ではありません。


その10%を消費税に例えて考えてみると分かりやすいかもしれません。


消費税の10%は現金に換算すると、意外と「痛い」ですよね(笑


お菓子を買うときの10%と、車を買うときの10%では

随分と影響力が違います。


子供への影響力も、これと同じだと考えるといいです。


例えば、日々の生活の中で、子供が小さな選択をする場合。


レストランに行ったときに、オムライスがいいのか、

ハンバーグがいいのか、スパゲッティーがいいのか

子供が選ぶのに迷っていたら

お母さんは普段あまり自宅で食べなものを

勧めたりしますよね。


でも、親が勧めるものを子供が食べるか食べないかは

特に大きな問題ではないし

影響を与えても、与えなくても大差ない出来事です。


ですが、高校受験、就職、結婚という

人生のイ大きなベントについてはどうでしょうか?


これはかなり親の影響力が強いと思いませんか?



皆さんもご自身のことを思い出してみてください。


人生の岐路に立った時に「お母さんは〇〇◯だと思うよ」

と言われたことは、今でも頭の中に残ってませんか?


個人的な話ですが、私が結婚するときに

「お前、本当に大丈夫かい?」

と母から言われたことは未だに覚えてたりします(笑


ですから、親の影響力が10%しかなくとも

時々クリティカル・ヒットが出るので

子供への働きかけを諦めてはいけないということですね。



 3、過干渉はうつを誘発する


子育てにおいて、ほとんどの親は

自分なりのストーリーを持っています。


将来はこんな風になって欲しい!


あんなことも

できるようになってくれたらいいなぁ〜

・・・という夢や理想みたいなものが少なからずあります。


それが知らず知らずのうちの子供に干渉するようになって

あれこれと口を出すようになります。


口を出された子供は自己批判が強くなります。


親としては子供を批判しているつもりはないにしろ

事細かく言われた子供は「自分は不十分な人間だ」

と思い込むようになって不安感を増大させたり

度が過ぎると「うつ病」を発症したりします。


子供のために色々とやればやるほど

かえって自己批判が強まる傾向にあり

さらに、親に言われたことを

完璧にこなさないといけないと思い

そもそも能力がないのに完璧にできない自分に対して

もっと批判が強まって

症状が悪化するという悪循環が生まれます。


これは流石に子供にとっては「つらい」ですよね。



  4、メンターと出会える環境を作る


子供の性格や能力を決めるのが遺伝子と友人関係だという事実を

考慮すると、子供は親の思い通りにならないと考えた方が妥当です。


現実的なのは、どんな性格が現れてくるのか

どんな能力を発揮するようになるのか、子供の様子をじっくり観察して

成長の具合に合わせて対処するのが子育ての本質だと考えるべきです。


子育て本などで「こうすればいい!」というようなアドバイスは

たくさんありますが、あくまでもケースバイケースで

そっくりそのまま我が子に応用できるとは限らない訳ですね。


そういう型にハメた育て方は良くないというわけです


ですから、前述したように親が子供に影響を与えられないなら

子供に影響を与えてもらえる人を探せばいいというわけです。


優秀なお子さんが集まる学校やサークルやクラブチームなどで

友達を作るのが手っ取り早いですし

部活動や学習塾などメンター的な先生から

指導してもらうことで子供に影響を与えることができます。


こういった環境づくりを通して、親は間接的に子供に影響を

与えることができむしろその方が

最大の効果を発揮しやすいわけです。


子供の諸々の問題は親である私の育て方が悪いから・・・

と思ってしまうお母さんたちが多いですが

毒親でない限りは、そういうことは全くありません。


親の影響力が小さいことは

科学的にも証明されていることですから

子育ての悩みを自分一人で抱えずに

どんどん相談して

子育てをどんどん他人に

お願いしていいんです。


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