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名曲名盤紹介 ジャズ編

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ブラオケ団員がおすすめしたい、至極の名曲や名盤の数々を紹介しています。 ここではジャズを特集しています。 お気に入りの一曲が見つかるかも!?
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ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #11 グラミー賞を受賞した曲たち~2023 Grammy Nominations~

ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #11 グラミー賞を受賞した曲たち~2023 Grammy Nominations~

0.はじめに 「アンテナを張る」。自分の好きなジャンルにおいては造作もないことのようだが、実は自分が好きなものほど好きなものが固定されてしまい、それで満足している分、そのジャンルの新しいものを取り入れようとする動きが鈍くなってしまうということは割と起こりうる話である。アーティストがそれまで発表してきた曲と全く違うテイストの曲を出してくると「え!?こんなの○○っぽくない!前の曲/アルバムの方が良かっ

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ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #13 Pat Metheny Group “Still Life ~talking~” “First Circle”“Secret Story“

ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #13 Pat Metheny Group “Still Life ~talking~” “First Circle”“Secret Story“

0.はじめに前回も期間が空いてしまったが、またしても、ジャズ編がだいぶご無沙汰になってしまった。
皆さんは素敵な音楽やジャズに出会えているだろうか?

さて、筆者は久しぶりに東京・青山にあるBlue Note Tokyoに行く機会があった。
久しぶりにジャズにどっぷりと浸る場所を訪れた理由は、私の尊敬してやまないアーティスト、Pat Methenyの演奏を聴くためだ。

クラリネットやサックスを演

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ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #12 Bill Evans

ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #12 Bill Evans

0. はじめにジャズの名曲名盤紹介、かなりお久しぶりになってしまった。実に半年ぶり。筆者としてはあっという間の半年であったが、読者の皆さんはいかがお過ごしであっただろうか。

さて、お久しぶりとなったジャズ編、実は何を特集しようかかなり悩んだ。王道のアーティストを紹介しようか、マニアックなアーティストを紹介しようか・・・悩みながらふとカレンダーを見ると、「9月15日」の日付が目に留まる。
「9月1

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ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #10 Steps Ahead

ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #10 Steps Ahead

0.はじめに投稿される日には2月になっているが、ジャズ編は2023年初投稿になる。本コラム「ジャズ名曲名盤紹介」と謳っているが、コテコテのスウィングジャズだけではなく、他にもいろいろなジャンルを紹介したい!と思った。

まず頭に浮かんだのはフュージョン。
ただ、フュージョンを紹介しようと思っても、何から紹介しようか。
やっぱりT-SQUAREか、カシオペアか…うーん…と悩んでいたある日、ふとSte

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ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #9 「クリスマス×Jazz」

ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #9 「クリスマス×Jazz」

0.はじめにこの記事が投稿される今日、12/24はクリスマス・イブである。2022年は土日とクリスマス・イブ、クリスマスが重なっている。これを読んでいる読者の貴方にはどんなクリスマスを過ごす予定だろうか。大切な人と過ごすも良し、一人でゆっくりするも良し、仕事や勉強に没頭するも良し・・・。是非思い思いの一日を過ごしてもらいたい。
さて、せっかくクリスマス・イブに記事を投稿するので今回は「クリスマス」

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ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #8  『追悼 Ronnie Cuber』

ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #8 『追悼 Ronnie Cuber』

0.はじめに2022年10月8日、私が最も尊敬するプレイヤーの一人がこの世から旅立ってしまった。
その名はRonnie Cuber。アメリカのサックスプレイヤーである。

私が彼の音楽を知ることが出来たのは、学生時代に所属していたビッグバンドジャズサークルでバリトンサックスを担当していたからであろう。
吹奏楽部から入ってくる人や初めて楽器を始める人が大半なジャズサークルにおいて、入部して早々にやる

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ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #7 Jacob Collier

ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #7 Jacob Collier

0.はじめに今回はロンドンに活動拠点を置く若手ジャズアーティスト、マルチプレイヤーのJacob Collierを紹介する。
彼の曲に初めて出会ったのは彼がYouTubeに投稿した動画である。
こんな曲が作れるアーティストが存在するのか、しかもこの若さで!?と仰天した思い出がある。
彼の天才的な才能について、いろいろな側面から見ていこう。

1. Jacob CollierについてJacob Col

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ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #6 Tigran Hamasyan

ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #6 Tigran Hamasyan

0. はじめにこの記事をご覧の貴方、「雷に打たれたような出会い」の経験はあるだろうか。人、場所、絵、アーティスト、音楽、ファッション・・・何でも構わない。あの時のワクワク感、ときめく気持ちはいくつになっても素晴らしい。いつまでもときめくものに出会い続けたいものである。

今回はそんな私が「雷に打たれたような出会い」をしたアーティスト、ティグラン・ハマシアンをご紹介する。このアーティストの曲に出会

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ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #5 Chick Corea

ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #5 Chick Corea

0.はじめに今回はジャズ界のレジェンドの一人と言っても過言ではない、Chick Coreaを特集する。

Chick Coreaは1941年アメリカに生まれた。1960年代後半からMiles Davisのバンドに参加し、アコースティックピアノやエレクトリックピアノを弾くようになる。
1972年にStanley Clarke (bass)や Airto Moreira (Drums)などと自身のバン

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ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #4 GRP All-Star Big Band

ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~ #4 GRP All-Star Big Band


0.はじめに 
先日、来たる7/24(日)に行われる定期演奏会に向けて、当楽団の合宿が行われた。
音楽談義に花を咲かせているところに顔を出すと、どうやらジャズの話をしていた。(吹奏楽団でもジャズについて話があがる…嬉しい限りである!)
その中で話のネタにされていたのが、今回ご紹介するGRP All-Star Big Bandである。

最強のメンバーが集う夢のようなビックバンド、その魅力を少しで

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ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~       #3 New Orleans 〜Dirty Dozen Brass Band,Dixieland JazzとSecond line〜

ブラオケ的ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~       #3 New Orleans 〜Dirty Dozen Brass Band,Dixieland JazzとSecond line〜

0.はじめに今回は東京から飛行機で約13時間、アメリカルイジアナ州にあるニューオーリンズについて特集する。
「え?曲じゃなくて街?旅行記ですか?」と思った貴方、説明のためにもう少しお時間を頂きたい。
このニューオーリンズという街は音楽、とりわけジャズと縁が深く、この街で発展していった音楽が、今日我々が親しんでいるジャズ、R&B、ファンクなどのルーツになっている。

残念ながら筆者もまだニューオーリ

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ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~       #2   AKBB 『ビッグバンド★ジブリ』

ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~       #2 AKBB 『ビッグバンド★ジブリ』

0.はじめに前回の#1でビッグバンドについて紹介した。
ビッグバンド×スウィングということで、Count Basieを取り上げたが、
ひょっとすると「いや、まだ難しい!ジャズっぽ過ぎてハードルが高く感じてしまう!」といった方もいるかもしれない。
続く#2では、老若男女に愛されているスタジオ・ジブリの映画に出てくるナンバーをアレンジしたビッグバンドの名盤を紹介する。

「はいはい、またテキトーなアレ

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ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~       #1 Count Basie Orchestra

ジャズ名曲名盤紹介 ~これを聴け~       #1 Count Basie Orchestra

ここでは、東京ブラスオルケスター(通称「ブラオケ」)内のジャズ愛好家達による名盤や名曲を紹介していく。

0.はじめに記念すべき1回目。

何を紹介しようか、何を紹介すべきか。
「Glen Miller!」
「いや、Bill Evansでしょー」
「Oscer Petersonだろ!」
「つべこべ言わずに、Keith Jarrett」
などなど、色々な声が聞こえてきそうだが、ここではCount B

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