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一年前のとある方のフェイスブック投稿より…(当時の私のコメントほか)

まずは件の投稿をご紹介します。


『1月26日(火)鎌倉 晴れ 4℃。

 静岡県の中小私鉄、機関車トーマス号を走らせる等の涙ぐましい企業努力をしているのが大井川鐵道だ。このコロナ禍に経営収支の改善を目的とした駅名変更を実施したという。ちょうど、3年前にこの駅の近くにある世界一長い木橋、蓬莱橋(897m)へ行った事があったけど、その時は、確か「五和駅」だった。客寄せとして考えた駅名は蓬莱橋ではなく「合格駅」だという。ちょうど、沿線北側に高速道路のICが出来たために2020年9月に高速バス乗り場と新駅を建設したという。その駅が「門出駅」だ。この駅に合わせるように2020年11月に駅名を変更したのが「合格駅」だ。両駅共に無人駅だが、ご利益のありそうな切符を求めて受験生を持つ親御さんたちからの問い合わせが後を絶たないという。

 そういえば、今から50年くらい前の話になるんだけど、当時、北海道には国鉄の広尾線に「幸福駅」と「愛国駅」という人気駅があった事を思い出した。受験生でもないのに「愛国⇄幸福」の切符を土産にいただいた事がある。以来、多くの観光客が押し寄せたのだが、何せ融通の利かない国鉄、乗り継ぎが悪く、切符や入場券を求めに観光バスやレンタカーで乗りつける方々ばかりで乗降客数はそれほど増えなかったと聞いた。その後の国鉄民営化で赤字路線切り捨てに合い広尾線は、乗降客数が少ないというだけの理由で廃線になった。勿体ない事をしたものだ。観光資源とは思わなかったのだろうか?愛国という駅名の由来は、「愛国青年団」という名の開拓団の村があったからだという。明治期に夢を持って北海道へ渡り幸福になろうと願ったのだろう。

 結局、国鉄民営化で何が変わり、誰が得をしたのだろうか?間違いなく受益者負担は増え、サービスは低下した。昔の地図を眺めると日本のどんな田舎でも鉄路があった事が分かる。オレは、これこそが国力を表す指標だと思うんだ。赤字だから合理化という大義で鉄路を潰しているのに黒字が見込めそうだとなるとリニア新幹線のようにシャカリキになる。利権が渦巻いてることなど見え見えだよ。長野オリンピックの開催に合わせるように長野新幹線が開通したが、誰が有名ホテルの前に駅を誘致したんだろうか?お陰で碓氷峠を通る在来線もあっけなく廃止された。そう考えると大井川鐵道を応援したくもなる。新駅作っても「高輪ゲートウェイ駅」ってどうなのよ?民営化しても役所仕事と変わりゃしないじゃん。

バカバカしい!

素敵な一日をお過ごし下さい。』

続いて、上記に関して当時FBに挙げた私のコメントです。

『鶏か卵か…の話でしょうが、すべては集団就職(金の卵)に端を発していて、猪突猛進な高度成長と引き替えに地方の過疎化~地方ほど顕著な少子高齢化が加速度的に進んだ結果が今(30年ほど前に成長が頭打ちになってから、地方を見直し始めても時すでに遅しで…)ってことなのかな、って思います。鉄道は、道路(橋、トンネルを含む)とともに光熱水、通信・電信電話と並ぶ重要なインフラなればこそ、本来、不採算であっても(国や自治体の責任において)ユニバーサルサービスが維持されなければならなかったものだと思いますが、民営化はサービス向上、イメージアップの一方で、「合理化」、「効率化」で赤字路線を切り捨て、そうなれば駅を核として機能してきた地方の街も一つ、また一つと消え(行政区画としての市町村こそあれ、実態として機能不全に陥った)…もはや帰りたくても帰れない(仕事がない)、住み続けたくてもままならない(お店がない、学校がない、病院がない)・・・そんな地域だらけになりましたね。高度成長の終焉後は産業のグローバル化がさらに地方経済を圧迫しましたが、直接の作用よりむしろ、それによって公共事業を含むインフラに関わる事業にまでも極端な成果主義~コスパ至上主義が持ち込まれるようになったことが、(路線バスを含む)公共交通機関の相次ぐ廃止にもつながり、その地域の経済を破綻させていますね。では、どうすりゃいい?って話になると、短期的には地方に回帰できる働き方が成り立つ社会の構築、次いで長期的にはその地方が次世代につながり少子化が解消されること(高齢者はやがて居なくなるので、年齢別人口比が改善されれば、全体としての人口増をめざす必要はないと思います…内需を中心とする身の丈に合った経済のためには日本人口は1億を少し割るくらいでもいいのでは?)といった抽象論しか考えられませんが、そこで・・・私は常日頃、MMT(政府紙幣発行)→ベーシックインカム→内需拡大(地産地消)を唱えていますが、本件のような問題に対する打開策としてもつながってくる政策と考えている次第です。』

以下は上記コメントを受けてのレス(一部)のやりとりです。

<投稿主(以下A)さん>

『こんにちは。基本的には同じような事を考えていました。島国だからといって鎖国する必要は無いですが、人口も1億弱くらいで絶対人口よりも人口ピラミッドが継続的な国家形成になる事を注視しながら子育て政策を進めれば良い訳です。通貨は日銀発行券と地方銀行発行券の二種類が望ましいのではないかと思っています。地方通貨はその地域内に限って使えるようにすれば地方の経済が成り立つと思います。政府通貨との兌換に関しては地方通貨毎のレートで管理するというものです。』

<別のコメント主(以下B)さん>

『これからの方向性として

ベーシックインカムはとても良い考えだと思います。

地方に人口を増やす子供も増え個人の教養のアップグレードとヨーロッパなどではテストパターンが成功した事例も有れば、

フィンランドは途中頓挫してしまう失態もありましたが全体としては成功だと考えます、

とにかく個人のスキルアップには繋がってます。

日本では良い大学を出てもコンビニや宅配などで働いて大学で学んだ事をいかせしてるひとが少なすぎると思います。(コンビニや宅配で働く事を馬鹿にしてるわけでないです、人を観察して色々な人がいる事を学ぶにはとても良いと思ってます)』

<私>

『すばらしい構想ですね。地方通貨、大賛成です!』

<私>

『そうですね。私はベーシックインカムの一部(例えば1口=月当たり最低千円以上)をベンチャー(第三者機関が一定の基準でリストアップした一定規模以下の企業)向けの投資に回すことを義務づけるのも一案かと思っています。』

<Bさん>

『地方通貨大賛成です。カナダにいた時にソルトスプリング 島に遊びに行く機会がありました、そこは芸術家集団の島で地方通貨がありました!

イギリスだとスコットランドやイングランドとウェールズでは格差があるせいで、同じポンドでもウェールズ通貨は使えないと言う事もありましたが…』

<Bさん>

『未来に向けて投資はとても大事だと思います、株をやってると博打と言う人が多いですが!国を引っ張る企業を育てるベンチャーに投資はとても大事だと考えます。』

<私>

『今の〝日本型〟(=日銀による事実上の)MMT(〝概念上〟カネ刷って、ジャブジャブETF買い入れ)でただただ溶け続ける(=主に海外の投資家に資金が流れる)よりかはよっぽど建設的ですよね。』

<Aさん>

『こういった最低限の国家観を持った政治家さんが何人いるかですね。みんな勤め人のようにしか見えません。』


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