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ああ、やっと見つけました。探しましたよ。 謎の石と不吉なナニカを書き綴ったとあるノートの…
いつか骸も花のための養分となる。 どうしても小春ちゃんに救いある展開を与えたくて…。上記…
埋めても埋めてもまた芽吹く。 初恋を桜の下に埋めた少女の話。 桜が嫌いだ。いかにも春代…
あなたが忘れたものはなんですか? 男と何度も現れる赤い傘の話。 それを見つけたのは小雨…
グレイリヨール!(アイスランド語でメリークリスマスの意) 常夜の国の大烏がアイスランドの…
自分にないからこそ好きになる。 白を愛する黒猫を飼っている男の話。 うちには「シロ」と…
無邪気な悪が最も恐ろしい。 おぞましい像とそれに魅入られた男。苦労人の店主を添えて。 以前書いた上記の話と同じ世界線の話ですが、読まなくても読めます。 重苦しい空気が店内を覆っている。いつもの喧騒は噓のように遠ざかり、一種の緊張感がぴんと糸を張っていた。皆、それに目をつけられないようにただただ息をひそめているのだ。 店主の口から嘆息が落ちた。ああ、これで本日何度目だろうか。吐く息は埃のように鬱屈を積もらせていく。 原因はわかっているが、どうにもならなかった。もう店主
硝子板にはまった海の花。 老女と好色なクラゲ。クラゲに振り回される店主を添えて。 上記の…
ひとりは寂しい。 「ぼく」が隣の「おばあちゃん」の最後を見届ける話。 ぼくのとなりには…
Trick or Treat! お化けが主役の祭りには、人の世であっても本物が紛れているかも? 駄菓子屋…
トラウマも腹に収めてしまえば怖くない。 夜恐怖症を克服するために夜を食べる男の話。 そ…
たまには子どものように泣きじゃくってもいいのでは。 喫茶店の店主と泣きたい女とハニートー…
どんなに遠く離れても世界はつながっている。 ある男と北極と紅葉の話。 どこまでも見渡せ…
元気が良すぎるのも考えもの。 朝を呼ぶ鶏とその世話役の話。 下記にある前回書いた「告夜鳥と癒し手」と同じ世界の話ですが、読まなくても読めます。 ドタドタドタと騒がしい足音が響きわたる。空に純白の羽が舞い上がった。 「曙鳥さまー! だからそっち行っちゃだめですって!」 街を駆け回るのは一人の青年と一羽の大きな鶏であった。 鶏は混じりけのない白い羽毛、目が覚めるような真っ赤な鶏冠、さらには人の腰ほどはある、鶏にしては大柄な体をもっていた。人々に鮮烈な印象を焼きつけなが