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トローチ
2024年2月17日 21:26
空気の指揮棒を振る老人燕尾服と蝶ネクタイ公園の中心でタクトは振られて退屈そうな野良猫がか細く鳴いたあちこち穴の空いたベンチ私はハムサンド片手に腰掛けまだ咲かない桜に踊る毛虫を見る哀しみ協奏曲違う痛みが世界を鳴らす首を傾げる男の子擦りむいた膝頭が痛そうで乾いたリンパ液が乾いているいつかの涙のように張り付いて忘れていく共感は毒 甘くてやわらかな毛布の毛羽立ちを疎みな
2024年2月14日 22:55
締め付けられる思い出の枷ゴルゴダの丘は見えないままそれぞれが過去を背負って歩いているわかりにくい茨の冠罪を図る天秤は透明で罰を受けたがる犬のように欲しがるがそれも与えられない引き上げられる希望の亡骸そこから無数の蝶が羽ばたいて夢は蛹で毎晩生まれては消えて想いはいつも見失われていく礫刑の自意識は眠りを許されず不確かな確かさは身を苛むが赦しを願うより欲望を息絶えさせぬよ
2024年2月11日 08:39
辞書にない単語を探しながら夜を歩く走ることとシャワーが嫌い歩くことと湯船が好きで相違点の確認は潜水艦壊れたソナーで探り合う手と手シャンプーハットの名前を忘れて役割だけおぼろげにインプットされたまま時の経過と劣化の連携密約のように歳月の細分化おおまかな温もりだけ隔離したきみが好きだよと嘘だよの未来航路好きを使わない伝え方は暗夜行路いずれ歩むなら繋いだ手を信じてみたい不信
2024年1月27日 23:26
ただれた空気ただのだれた雰囲気もたれた胃をさすりさすらう潰瘍の概要はあらかたストレス言うまでもないけど言っておきたいひとことではすまないひとごとのできごとそれくらいに受け流してトランポリンじゃないから浮き沈みもしないでいいほら押しつけの普通がやってくるよ間抜けな海鳥のように餌がいつでも与えられると思っている食い物にすることで声太る自尊心踏み躙るための革靴は浅黒く
2024年1月22日 22:42
夜の半分をミキサーにかけて魔法の成分を抽出する季節事のイベントに限らずに望めば毎日が記念日で忘れる度に 思い出せることが僕たちの特権夜の残り半分は孤独や正体の見えない不安のテント薄い闇に 逃げ出したくなることもあるだろう不安から学ぶ教訓や発見サーカスのように孤独は変化し展開していくどちらに転ぶかは分からないままのダイスミキサーが止まり 魔法が溶ける頃ようやく眠る人もい
2024年1月21日 23:44
夢のような夢諦めた熱帯魚低音調理の羊のロースト払うコストは写実主義射精のコストパフォーマンスカビて硬くなったパン林檎を摩り下ろす朝嗜みとしての麻小鳥の剥製白線の後側までお下がりくださいしらけた郵便未開封のマーマレード方眼紙を塗りつぶすためだけの時間カルテの電子化とルーズリーフのスキャンマスカレードのライブアルバムフラメンコギター弾きの老人鳥葬の朝超高層ビルの夜
2024年1月17日 19:13
I feel the sorrow 哀しみの色彩に溺れ掴んだ藁は誰かの手孤独を恐れながら 群がる姿に怯える深手を負った百足のように悶えくねらせる体と理屈シャンプーとトリートメントを弾く憂鬱目立ちたくないけど 目指したい高みに昇る夢を見ては落ちる気分重力と それ以外に縛るもの縛られるものを感じるなら居場所がないと思うなら作ってしまうかさすらい続ければいい流浪の歩みはSo
2024年1月17日 02:38
君は何かの間違いで生態反応だけを頼りに生きている宗教にも流行にも興味がない信心の真実なんていらなくて腹が減ったらジャンクフード自分自身がゴミだと思っているセックス 注射器 錠剤に対しても罪悪感なんて感じてはいないなぜなら劣等感がそれらを上回るから塗りつぶされた壁に劣等感君は流れ星を追いかけてロシアの針葉樹林で死にたいと言った配給制のパンが食べられなくても凍り付いた心臓
2023年10月18日 13:44
目は口ほどに物を言うなら命を失った魚の瞳は何を語る瞳ですら語りたくないから固く目を瞑る闇に惑う羽虫奏でるノイズは恋の囁き受け入れられない戯言を折り編んだ糸は燃やされてしまう灰は舞い上がり地に落ちて消える人々の願いを空は聞き流して気まぐれな雨で半端に流してそれでも断片を人は探してそれを人間の性として動脈の色で染めた惰性の海たどり着いた時に指先は震えていた見せたい景
2023年10月1日 11:58
多感な時期を過ぎて不感になる不安を感じず俯瞰で見る千年の孤独は専任事項生贄を決めるルーレットは生前から前からでも後からでも整然と進められる無機質な試験管の中有機質の培養コピーの羊と遺伝子の船真似する鸚鵡と並べるガイコツ廃棄物と漂流物心は洗われないが身体は削がれたしゃれこうべ首を垂れるも当該は頭蓋のみ不惑も先延ばしの迷える羊棺の中まで頓馬なマトン馬と鹿のみでない鳥獣戯
2023年9月27日 12:45
愛情はまた人を殺す退場はほら理由になる細胞がした悪戯は拗れて螺旋は結びついて首を絞めるMUDER IN APPLE錯乱しながら柘榴に齧り付いて繚乱の毒の華縋りついてプログラムされた排他的思考にあなたを守るための蠱毒を生き延びた最後の感情を筺の中へただ愛を知らないためにただあなたを殺さないために勘違いの感情を頑丈に締めた鎖で諦めた諦めたんだ
2023年9月22日 23:48
壁打ちの呪詛はピンボール不幸になりたくて吐いてる訳じゃない暗転曇天の反転攻勢光が見えたら幻覚だろローカロリーを不味い不味いと生まれたら死ぬくらいの当たり前を愚図愚図喚くなら救命信号黄色のままで迷ってろ意味に意義はない君に異議はあるがそれは却下結果論の備忘録閉じて寝ろ
2023年9月13日 22:35
指先も声もいつも必ず届かないあらかじめ決められているかのように猫の髭を撫でるようにしなやかな髪にふれてみたかった損得も忖度も可能性など考えずにいつも置き去りでそれなら最初から見せないで期待は待機したまま腐っていった繰り返し綴られることばはいつも宙に浮かんで落ちて消えるみえない波紋が それでも起きるのならそれでいいと そう思うんだ願いはいつもかなわないことばはいつ
2023年9月2日 15:16
昨日が追いかけてきて明日が逃げていく思想が強めの死相が出た男偽装された約束を売り歩く太陽を紫に血の色を青くコンフィグは続く札束から数字に置き換えながら安定剤は不安定に脈をくすぐり新聞は何も包み込みはしないいまだ届かぬ明るい知らせは闇の中で子猫の様に眠ったままだNever ever forever死に絶えた恐竜の足跡の様に無粋な人工物に隠されていくよ真実なんてあり