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2【小学校社会科ざっくり要点】社会科が目指す子どもの姿は? (㉗ちょっと深掘り)



社会科といえば…見学、調べ学習、まとめ難しい…結局どうしたらよいの??
という声が後を断ちません。

そして
そもそも、社会科って、子どもをどんな姿に育てることを目指すのでしょうか?
つまり、ゴールイメージですね。
この???が根底にあるかと思います。

今回は、この重要なゴールイメージを、ちょっと深掘りしてみます。

1 Q結局社会科って、どんな子どもの姿を目指しているのですか?(【小学校社会科ざっくり要点】㉗)



https://twitter.com/tsukemen1313/status/1629643523384545280


結構壮大な目標ですよね笑


イチ教科が担うには大きすぎる気もしますが、それだけ重要な役割を担った教科であるとも言えます。


2 目標の原文は?


ざっくりなので、この意訳もざっくりなのですが、なぜこのざっくりになるのか解説します。
※めんどくさい場合は、2と3は読み飛ばして下さい笑

学習指導要領に示された目標はこちらです。


社会的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す。

文部科学省(2017)小学校学習指導要領解説 社会編.P.18

文章を分解すると

①社会的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して
②グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民
③としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す。

と、できます。

①は、授業での活動です。「どのように?(How)」に当たります
②が、目的とする姿です。いわば、「なぜ?(Why)」に当たります。なぜ、社会科の授業をするのか、は、この姿を目指すためです。
③が、続きに書かれている資質・能力の具体へつながる部分です。「何を?(What)」に当たります。②に向かうために、授業を通して育みたい力です。



3 どう意訳すると「みんな平和で公平な世の中をつくろうと、自発的に考え、判断し、行動する人」に?


こちらが、上記②で示した「目指す姿」です↓

グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者

カタいですね笑
意訳します

「グローバル化する国際社会に」⇒みんな
「主体的に生きる」⇒自発的に考え、判断し、行動する
「平和で民主的な国家及び社会の形成」⇒平和で公平な世の中をつくろうとする
「者」⇒人

こんな感じで意訳しました笑

正確に表現しようとするとどうしてもカタい表現になってしまいますが、
かみ砕くと、こんなイメージになるのではないでしょうか。


4 キーワードは「みんな」


社会科を他教科と比較したとき、「人」が学びの対象になります。

国語は、言語表現
算数は、数字や式、図
理科は、自然現象
といったように並べていくと、

社会科は「人」、とりわけ人々が集団生活をする、「社会を形成する」ことの基礎を学ぶことになります。
(これらの働きや営みなどを、学習指導要領上では「社会的事象」と読んでいます)

人なので、自分も、相手も、まだ見ぬ人も入ります。
これら全ての人が「みんな」です。

ひとりひとり異なる「みんな」が、平和で公平な世の中をつくろうとする


並大抵のことではないですよね笑


でも、そんな世の中になったら、きっと幸せに近づくんでしょうね。


そんなことを願いながら、今日も子どもにそんな種を蒔くように、耕すように、社会科の実践や研究を重ねていきます。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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