鶴見佳子

フリーライターから料理人へ。ペンを包丁に持ち替えて、現在、「食堂あおぞら」店主兼料理長。

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こつこつ京都学

Vol.14 2024023 #座学コツコツ2 後水尾上皇 その2 こんにちは、「こつこつ京都学」主宰の佳子(よしこ)です。後水尾上皇(以下、後水尾)の座学を続けます。 後水尾の突然の譲位には幕府もおったまげたと思います。周囲でも、当日まで譲位の意思を知らなかったのがほとんどでしたから。 しかし、幕府は、結果的にはそれを認めることになります。 以後、後水尾上皇は、後光明(ごこうみょう)、後西(ごさい)、霊元(れいげん)の4代の天皇に対して院政を敷きました。 天皇としての

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      Vol.13 20240421 #座学コツコツ2 後水尾上皇 その1 こんにちは、「こつこつ京都学」主宰の佳子(よしこ)です。 毎週更新のはずが親の介護で時間をとられ、2週以上間隔があいてしまいました。気をとり直して、また続行です。 前にnoteで2回、「修学院離宮」を取り上げました。 その美しさもさることながら、離宮内の草一つ、石一つまでかかわって設計したという後水尾(ごみずのお)上皇に、私は少なからず興味をもちました。 建物や庭園の設計にかかわれるほどの素養をもつ一

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        Vol.12 20240401 #毎日ネットでわっしょい03  こんにちは、「こつこつ京都学」主宰の佳子(よしこ)です。 毎週連続更新が、1週途絶えてしまいましたが、また続行です。 月初めなので、京都のテレビ局KBS京都の「きょうとDays」(*)からピックアップした3月のローカルニュースを箇条書きしておきます。 春の行楽シーズン、京都の観光に関するニュースが増えてきました。 *きょうとDays 「京都の日々=daysのニュースを中心に地域密着型のスポーツ情報、府内各地

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          Vol.11 20240319 現地へGO3 「修学院離宮」その2 こんにちは、「こつこつ京都学」主宰の佳子(よしこ)です。 修学院離宮の報告を続けます。 御馬車道から中離宮へ 下離宮の東門を出たところから中離宮や上離宮に向かうには、松が植えられた「御馬車道」(おばしゃみち)に沿っていきます。 江戸時代には各離宮の間は田の畦道でしたが、明治になって幅の広い道が整備され、今ではその松も大きく成長しています。 中離宮は、上離宮や下離宮とは少しバックグラウンドが異なります。

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          Vol.10 202403011 #現地へGO03 「修学院離宮」その1 こんにちは、「こつこつ京都学」主宰の佳子(よしこ)です。 日ごろ思う素朴な疑問として「寺社仏閣」があります。 寺社というのは、お寺と神社でしょ、仏閣は仏様のいるところでしょ。寺社と仏閣は言葉として重なってるんじゃないの、「馬から落馬」みたいに、と。 毎日新聞校閲センターによると、「神社やお寺をまとめていう場合、『寺社仏閣』は、かなりよく見かける表現なのですが、『寺社』はお寺と神社、『仏閣』はお寺の

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          Vol.9 20240302 #毎日ネットでわっしょい02 こんにちは、「こつこつ京都学」主宰の佳子(よしこ)です。 月初めなので、京都のテレビ局KBS京都の「きょうとDays」(*)からピックアップした2月のローカルニュースを箇条書きしておきます。 2月は、京都市長選はじめ政治のニュースやスポーツの報道が多く、コツコツ京都学の対象としている京都の文化的なニュースはやや少なめでした。 *きょうとDays 「京都の日々=daysのニュースを中心に地域密着型のスポーツ情報、

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          Vol.8 20240227 #現地へGO 02「松尾大社」その2 こんにちは、「こつこつ京都学」主宰の佳子(よしこ)です。 なんちゃってレベルの信仰心しかない私たち夫婦が、なぜ松尾大社への初詣だけは40年以上にわたってしっかり来ているのか。 それはずばり「御神酒」にあります。 甲辰の枡で2合ぐびぐび 干支の文字が墨書された1合桝を1200円で購入し(2024年1月現在)、真新しい酒樽から並々と御神酒を注いでいただけるのです。これがまた、美味しいお酒なの! 大手酒造メ

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          Vol.8 20240221 #現地へGO 02「松尾大社」その1 こんにちは、「こつこつ京都学」主宰の佳子(よしこ)です。 学生時代に京都市内(左京区吉田エリアと中京区壬生エリア)で暮らしてきた時から、すでに40年以上経過しました。 京都時代はもちろん、大阪に住む今も、初詣は一貫して、京都市の松尾大社(まつのおたいしゃ)と決めています。 2024年1月1日、恒例通り、大阪の地下鉄堺筋線、阪急京都線を乗り継ぎ、桂駅から嵐山線に乗り換え、松尾大社駅で下車。 松尾大社駅の名前

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          Vol.7 20240211 #犬も歩けば 01 「抜け雀」 こんにちは、「こつこつ京都学」主宰の佳子(よしこ)です。 さて、今日の「こつこつ京都学」は、初めてのジャンル「#犬も歩けば」。小ネタです(笑。 京都を学びながら、京都を歩きながら、おっ!あっ!ややっ!と思った小さなネタで、忘備録を兼ねています。 知恩院のフィールドワークで、知恩院七不思議の一つ、「抜け雀」(狩野信政筆)を見学しました。 抜け雀といえば落語よね、と思う人は落語ファンですね。 私のその一人。久しぶり

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          Vol.6 20240207 #毎日ネットでわっしょい 01  こんにちは、「こつこつ京都学」主宰の佳子(よしこ)です。 まずご報告を。 2023年12月に受験した京都検定2級、合格しておりました。1月26日に、京都商工会議所のHPで発表された中に私の受験番号もあり、後日、合格証が郵送されてきました。 2023年冬の「第23回」の合格率は、 1級 受験者数840人 合格者数60人 合格率7.1%    1級受験者のうち合格率70%の「準1級」認定が106人 2級 受験者

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          Vol.5 20240131 #現地へGO 01「知恩院」その2 こんにちは、「こつこつ京都学」主宰の佳子(よしこ)です。 「知恩院」のフィールドワークを続けます。 御影堂から渡り廊下を通って集会堂(しゅうえどう、重要文化財、法要の際に僧侶が集合する場所)の方向へ出ると、残る「七不思議」の4つが展示されています。 鶯張り(うぐいすばり)の廊下 御影堂から集会堂、大方丈、小方丈に至る廊下を歩くと、キュッキュッと音が出て、それが鶯の鳴き声に似ているのだとか。 忍者もその音

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          Vol.4 20240123 #現地へGO 01「知恩院」その1 こんにちは、「こつこつ京都学」主宰の佳子(よしこ)です。 仕事を終え、大掃除も済ませた私は、2023年末、京都へ初めてのフィールドワークに出かけることにしました。 プレミアムカー大好き♡ 目指すは浄土宗本山「知恩院」。 最近、大阪と京都を結ぶ京阪特急に乗るときは、プレミアムカーのシートを使うことにしています。 乗車券に500円を乗せますが、たった500円でリッチな旅行の雰囲気になるからです。 電車内も

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          Vol.3 20240117 #座学こつこつ 01「浄土宗」 こんにちは、「こつこつ京都学」主宰の佳子(よしこ)です。 どんなテーマで京都の第1回フィールドワークをしようか。 最初に思いついたテーマは「浄土宗」でした。 What’s 浄土宗? 京都には、数えきれない数のお寺がありますが、そのお寺が何宗なのかって、案外意識していないのではないでしょうか。 少なくとも、私はそうでした。 ところが、京都検定の公式テキストを見てびっくり。 「寺院」の項目を見ると、「天台宗」

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          Vol.2 20240113 章立ては6つ こんにちは、「こつこつ京都学」主宰の佳子(よしこ)です。 今日から「こつこつ京都学」のnoteを執筆して、報告していきます。 まずは、内容をざくっと5つに分けてみました。 A 現地へGO  これは、実際に京都のどこかに足を運び、「フィールドワーク」した事例です。例えば、寺院や建築物1か所につき、2時間ぐらいはじっくり観るので、内容によっては1回で読み切り完結ものから、数回に分けるシリーズ報告ものまであるかと思います。 B

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          Vol.1 20240111  はじめに私には、25%ぐらい京都人としての血が流れている。 残る75%のうち20%が名古屋、50%が大阪、5%が香港が占める。 自分が京都、名古屋、大阪、香港の混血だと思うのは、こんな理由だ。 1960年に生まれてから、小中高予備校の19年間を名古屋で過ごした。今も言葉のベースは名古屋弁にある。 80年に入学した大学で4年間、京都で過ごし、その後も京都で住み、85年に結婚したのを機に住んでいた中京区壬生を新しい本籍とした。京都には7年間ほど

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