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『ひと夏の』って言葉に大人は弱い。


"ひと夏の恋"
"ひと夏の思い出"
"ひと夏の出会い"

うん。どれも響きがいい。その年一度しか訪れることのない夏。
そして、一年に一度の夏は一生に一度の夏。「何かが終わってしまう」ということを想像させる表現ですよね。


”あれは93年の夏のことだった。”

こんなのも悪くない。小説の最初の一節がこれだとしたら、「ありきたりだな〜」という感想を抱く反面、どこかワクワクしてしまうはずです。


夏がすきだ。


夏はずるい。「あの夏は」なんて振り返れば、色々な出来事が少し美化されて、当時のネガティブな感情さえもそっと胸に閉まっておけるんです。夏のせいなのか、単に未来へ進んだからなのか。どちらかというと、夏のせいにしたい。
某有名アーティストが歌う曲の歌詞にも『夏のせい』ってありますしね。

田舎は特に夏を感じられる場所だと思う。だから私は田舎が大好きだ。
映画を観るときも”田舎の夏”をテーマにした作品に手を伸ばしがち。
なかでも好きな一作が『天然コケッコー』という作品です。


2007年製作/121分/日本 配給:アスミック・エース

「夏」「田舎」「学生」「恋」「一本道」「田舎にある海・線路」「転校生」
これらのキーワードが詰まっている映画。
個人的には「こんな学生時代を送ってみたかった」と思う作品です。
私は都会でもない田舎でもないような街で学生時代を過ごしましたが、
この作品はどこか懐かしい気持ちにさせてくれます。「戻りて〜〜!」というね。
戻ってもこんな青春はないんですけど笑

小学生の頃なんて懐かしいはずもないのに、PSPの『ぼくのなつやすみ』というゲームに明け暮れたもんです。
主人公の「ぼく」くんの母親が臨月のため、夏休みの約1ヶ月間、親戚の家で過ごすという物語。まだ小学生のぼくくんが田舎で虫とりをしたり、魚釣りをしたり、地元の少年たちと仲良くなったり。
音楽も映像もナレーターの声色も、すべてが懐かしい。いまもう一度やってみたら、余計に懐かしく寂しい気持ちになるのかな。

とにかく、私は夏がすきです。今年の夏は念願の島根県(先ほど紹介した映画のロケ地)に行ってみようという計画もあります。
映像ではなく、リアルなその場所に立った時の気持ちはどんなんだろう。

他にも夏がテーマの良作はたくさんあるので、またの機会にご紹介します!
ここまで読んでくださりありがとうございます!

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