見出し画像

【読書メモ】『日本人の原点がわかる「国体」の授業』(著:竹田恒泰)

令和書籍の中学歴史教科書が、文科省教科書検定で合格となりました。6年がかりで合格に至りました。長年応援してくださった方々に御礼申し上げます。今後は採択に向けて活動していきます。
正式名称はこちらです。

『国史教科書 第6版』
『国史教科書 第7版』

出典:「竹田恒泰さん、「X(旧Twitter)」2024年4月19日ポストより」

竹田恒泰先生肝いりの歴史教科書、6年越しにようやく教科書検定を通過し、『国史教科書』として発表されました。珍しく毎日新聞で真っ先に取り上げられていましたが、大分ネガティブな記載の様で、、あと他のオールドメディアが数日遅れての記事だったのは何か理由があるのでしょうか。

そういえば「国史」なんて久々に耳にしたなぁ、私の頃は大学も「文学部史学科国史学専攻」だった覚えがありますが(久々に成績表を引っ張りだしてみたら”国史学〇〇”といった科目名でした)、最近は「日本史」との記載が一般的なんですかね、大学ででも(母校も”日本史学”表記になってました)。

自分の国の歴史なんだから「(自)国史」でよいでしょうに「国語」と同じく、なんて考えながら、明治天皇の玄孫にして憲法学者であり、歴史学者でもある竹田先生が「国体」についてまとめられた『日本人の原点がわかる「国体」の授業』との一冊を思い出してみたりも。

誰もが自分の生まれ育った国は「こんな国」と説明できるはず

出典:『日本人の原点がわかる「国体」の授業』

講義形式ということもあるのか分かりやすくまとめられていて、スルッと入ってきた覚えがあります。アメリカは「自由の国」、フランスは「平等」に重点が置かれている、中国は「中国共産党一党独裁の社会主義国家」、、では日本について、自らの血肉とした言葉で説明できる人は、今現在の日本(人)にどのくらいおられるのでしょうか、、私自身も含めて。

国体とは、日本人のアイデンティティの根本をなすもの

出典:『日本人の原点がわかる「国体」の授業』

国際化(グローバル化)との言葉が声高に叫ばれている今だからこそ、自分自身の「根底(ルーツ)」は何かということを強く意識する必要があると思います。そうでないと、世界の荒波と向き合っていく事は厳しいのではないかな、とも。いくら英語がペラペラと喋れても、中身が伴わないと「会話ができません」から。

「和の国」日本です。

出典:『日本人の原点がわかる「国体」の授業』

そうして話す内容には己のアイデンティティが自然と投影されると思いますが、これは何も日本に限った話ではなく、普通の国ならごく自然に涵養されている事だと思います、その国の「国体」として。

「和」とは「自己の主体性を保ちながら他者と協調すること」 
「同」とは「自己の主体性を失い、他者と協調すること」

出典:『日本人の原点がわかる「国体」の授業』

文中にもありますが、日本は「和」の国だと思います。「和して同ぜず」でも、「和ともって尊しとなす」でも、大事なのは「和」の精神とは体裁を取り繕うものではなく、自分にも人にも正直に向き合って理解し合うということを認識すること、ではないかと。

そのため、上っ面の多様性とか協調性とかの言葉だけで誤魔化したり、一方的にマウントをとったりするのではなく、不満があればお互いに、平等な立場で自分の考え、価値観をぶつけ合うことも必要とされるでしょう。決して、暴力的な手段ではなく、言葉を尽くした話し合いとの「和」をベースにした手段にて。

一人ひとりが自由に振る舞い、なおかつ全体として統率が取れている。

出典:『日本人の原点がわかる「国体」の授業』

そしてまた、このような資質は日本(人)にとっては普通でも、世界から見ると稀有なもので、このことは東日本大震災や先日の能登半島地震などの、各種危機の際に明確に発揮されていると思います。

国家観の大切さを共有するだけでも、日本は大きく変わる

出典:『日本人の原点がわかる「国体」の授業』

「国家観」なんて大上段な言葉を使わないまでも、自分が日本人としてどうありたいのか、それを考えるだけで、、そして子供にも「自らの言葉で考えるよう」伝えていけば、何かが変わっていくのではないかな、と。

現代日本を生きる若者ができることは、日本を学ぶこと

出典:『日本人の原点がわかる「国体」の授業』

決して「結果」だけを排他的に押しつけるのではなく、自らの言葉で紡げるように材料を提供していけるよう、意識しておきたい所です、その過程を経てこその「多様性」でしょうから。

なんて、ここ最近東京15区の衆議院補選にて、選挙が壊されていく様子を目の当たりしての危機感を覚えながら。

戦前の日本のあり方は、本来、帝国憲法体制であり、美濃部達吉が天皇機関説で説明していた立憲君主制であって、自由主義に基づく体制であった

だが、左右の全体主義たちによって帝国憲法そのものが骨抜きにされ、選挙によって示された民意を重んじる憲法習律も否定されていった

出典:『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』

暴力で選挙妨害をする方(つばめの党)も、それに対してカカッテコイヤと煽ったり、根拠がないけどと言いながらデマをまき散らかす方(日本保守党)も、どちらも大概にしてほしい、、戦前こういうヤカラたちによって「立憲政体下での選挙」が壊されていったのかとゾッとしています。

報道に対する国民のリテラシーを高めることであって、自分が気に入らない新聞の「廃刊」を叫ぶことではない

出典:『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』

そういった意味では、私自身は赤旗や聖教新聞、朝日新聞、毎日新聞や東京新聞などの反日オールドメディアに存在価値は欠片も無いと思っていますが、存在の否定(廃刊等)までは求めません。受け手となる自分たちのリテラシー、「情報を活用する力(知見)」を高めていく方が真っ当でしょうから。

日本の国体を守るためには、天皇が存在し続けることが大前提です

出典:『日本人の原点がわかる「国体」の授業』

あらためて「自己の主体性を保ちながら他者と協調する」を、永年に渡り、代々「祈り」と共に体現されているのが天皇であり、それは日本人の在り様を静かに、決して他者に押し付けることなく体現され続けているのでもあるのかと、やはり得難い存在であられると思います。

天皇にとっては、勝敗の結果よりも、戦争状態にあること自体が、すでに好ましからざる事態なのです。

出典:『日本人の原点がわかる「国体」の授業』

また、贔屓の力士さんですら公言されなかったりするのは「不要な争い」を呼び起こさないためでもあって、こういう日本人としての見習うべき心性は連綿と秋篠宮家に受け継がれていくのだろうなぁ、と、皇位継承の安定化の動きが本格化しつつあって、少しだけ安心しながら。

さて、いい加減『天皇の国史』も本格的に読み込まないとなぁ、なんて思いつつ、日本人に生まれてよかったなとの感謝もともに。

この記事が参加している募集

読書感想文

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?