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小説|パラレルハウス①~④

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暇つぶし小説「パラレルハウス」 20代の男女が繰り広げるストーリー。主人公、明(アキラ)は将来やりたいことも無く、ただなくとなく流れで大学に行っていた。周りがどんどん就職が決まる… もっと読む
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小説|パラレルハウス|①エピローグ

小説|パラレルハウス|①エピローグ

「ここのスイーツさいこ〜💕」

眞子(まこ)は満面の笑みで
明(あきら)に言った。

明は眞子に笑顔で返した。

眞子「ねえ、今からどうする??」

明「どこか行きたいところある?あ、最近公開された新しい映画、どぉ?」

眞子「えーーー( ・ั₃・ั )映画はこの前も観たじゃん、他のことしよぉー」
「あ!そうだ!最近できたパラレルハウス行かない?!」

なんだかんだと主導権はいつも眞子。
明はそ

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小説|パラレルハウス|②黒服

小説|パラレルハウス|②黒服

眞子と明は約3時間半待った頃だろうか…
時刻は22時になろうとしていた。

少しづつ列は減っていたが、まだまだ入るまでに時間がかかりそうな雰囲気だった。

そんな中、急に入口から運営の人と思われる黒服の人が小走りに出てきた。
その黒服はなにやら並んでる人たちに順番に話しかけている様子だ。

眞子「何話してるんだろぉ。。あ、なんかあの人帰っちゃったよ!」
明「あ、ホントだ。」

黒服は順番に並んでい

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小説|パラレルハウス|③お知らせ

小説|パラレルハウス|③お知らせ

眞子「今日、午前中から稽古あるから、帰るね♡♡またLINEする」

と眞子は朝早くに出ていった。
明はそのまま2度寝し、気づいたら10:30だった。今日の講義は午後からだし、久しぶりに大学の友達の浩司を昼メシに誘い、近くの定食屋に行くことにした。

浩司「ジャーン!!」
明「なんだよ、それ」

浩司は明に1枚の紙を自慢げに見せつけてきた。

浩司「ここ、、よく見ろよ!」
明「・・・内定通知書?!て

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小説|パラレルハウス|④モヤモヤする気持ち

小説|パラレルハウス|④モヤモヤする気持ち

永美「なんか、落ちたよ。」
明「あ、あぁ」
明は紙を拾って、すぐに立ち去ろうとした。

永美「ねぇ、ちょっと待って、、、アキラ、また、連絡していい?」

永美からの意外な言葉に、明はすぐに答えられなかった。

明「え?まぁ、、、べつに、、」

永美「これ、私の新しい連絡先。LINEのID書いてあるから友達登録しといて。また連絡する。」
とメモ書きを渡された。

明はそのメモ書きを無造作にポケットに

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