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あんときのデジカメ  讃岐のBlue Skies with Kodak DX7590Zoom


(はじめに)5月に転職して、改めて気づいたのは、5月の空の青さということです。今年5月の讃岐は、天候に恵まれましたが、吸い込まれていきそうな「」でした。青といえばコダックブルーという言葉があります。その様子をシュナイダーレンズ搭載のKodak DX7590Zoomでスケッチしてみました。

Blue Skies

アメリカを代表する音楽家アーヴィング・バーリンが1926年に発表した歌曲にBlue Skies(ブルー・スカイ)という名曲があります。

Never saw the sun shining so bright
Never saw things going so right

Noticing the days hurrying by
When you’re in love, my how they fly
太陽がこんなにまぶしいなんて
物事がこんなに思い通りに運ぶなんて

目くるめくような毎日
あなたに恋してから、時が飛ぶように過ぎる
(出典)翻訳は伊藤アイコさんによるもの

 ロードバイクで通勤しておりますが、コースが少しかわっただけで「太陽がこんなにまぶしいなんて」と改めて思い知らされました。ハイ、「まぶしかった」です。そして「物事がこんなに思い通りに運ぶなんて」一度もなく、転職1ヶ月目のキツさを実感しました(涙 。

 しかし、その苦闘を癒やすというよりも励ましてくれたのが、空に吸い込まれていきそうなほどの5月の空の「青さ」でした。ちょうどアメリカを代表する写真機・写真機材メーカーであるコダックの古いカメラを手に入れましたので、讃岐の青空(Blue Skies)を少々、スケッチしてみました。

 ちなみにカミュの「異邦人」ですと、大変なことになっちゃいますね(汗 、詳しくは語りませんが。

コダックブルーとは?

 筆者が最初に手にした=所有したデジタル一眼レフカメラがオリンパスE-300(2005年発売)です。結局、一眼レフカメラとの相性がよくなく1年で売却してしまったように記憶しております。それから5年ぐらいして「コダックブルー」という言葉を耳にしました。それはE-300に搭載されたCCDがコダック製で、青の発色が良いとのフレーズです。もはや手元になく、「青空」を撮影しておけばよかったなあという後悔を懐かしく覚えています。

 ただ、この「コダックブルー」という言葉は、コダックのリバーサルフィルム(コダクローム)の発色傾向に由来するそうで、コダックのCCDに由来しているわけではないそうです。

 今回、使用したのは、2004年発売のコダック EasyShare DX7590 というコンパクトデジタルカメラです。コンパクトというよりは、いわゆる高倍率の「ネオ一眼」というずんぐりむっくりとしたカメラですが、確かに「青」をよく記録するなというのが使用感です。作例を載せておりますが、5月の空がいかに青くとも、さすがに夕方になってくると「淡く」なってくるのですが、よく「粘る」というのを実感しました。作例後半の瓦と空や、信号機がその事例です。

ドイツ製Schneider-KREUZNACH Variogon レンズはよく写る

 では、簡単にスペックを紹介します。撮像素子は、総画素数536万画素の1/2.5型CCDで、この手のワンランク上のコンパクトデジタルカメラとしてはちょっと遠慮がちな仕様です。

 レンズは10倍光学ズーム35mmフィルムカメラ換算で38mm~380mmになります。この時代のデジタルカメラは広角端に弱いのですが、その分10倍ズーム時の画角がちょっとおまけしてもらった感がありますね。丸亀城の写真を2枚載せていますが、広角端と望遠端になります。

 そして注目したいのがレンズです。レンズを見ると「シュナイダー・クロイツナッハ(Schneider-KREUZNACH)」、そしてシュナイダーのズームレンズの「バリオゴン(Variogon)」と印刷されているではありませんか! そしてレンズはドイツ製とのこと。

 シュナイダーはカールツァイスと並ぶドイツの名門レンズメーカーで、筆者もL39マウントのXenogon 35mm F2.8 を使っていますが、非常にクリアに写ります。フィルムカメラとデジタルカメラ、そしてレンズ交換式とレンズ一体型とは異なりますので、一慨に評価は出来ませんが、ドイツ製の2枚の非球面ガラスレンズ、非常にクリアに写ります。ニコンとは違うクリアさとでも言えばいいでしょうか。ちょっとザラつきもありますがね。

 難点もありますが、それはぼってりとした筐体の「重さ」です。本体だけで340gとのことでずっしり感があります。ただ、それもフォールディングのよさには貢献していますので「難点」といってよいのかどうか悩むところでもあります。

 さて、コダックです。世界で初めてデジタルカメラを開発し、2000年頃までは世界を代表する大企業でしたが、2012年に倒産し、現在は再出発中とのこと。

決定的瞬間を捉えた写真のことを「コダック・モーメント」と言うそうです。しばし、本機でその瞬間を捉えてみたいと思います。古いレチナもひっぱりだそうかなと思ったりしています。

さて、今回は、讃岐の「青空」を撮影してみました。本当に「青い」ですね。6月の空模様とは対照的です。




ということで撮影データ。プログラム撮影、ISO100、ホワイトバランスオート、露出補正なし。画像は2576 x 1932サイズで保存。撮影は5月8日~26日。撮影場所は香川県丸亀市、善通寺市、三豊市、仲多度郡多度津町。





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氏家法雄/独立研究者(組織神学/宗教学)。最近、地域再生の仕事にデビューしました。