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「上から書店員」11:ボケたらツッコむ!

いらっしゃいませ。
テンションのコントロールができず、接客業に不向きなフリー編集者・魚住です。
どれぐらい接客業に不向きかというと、例えば……。

ある日の夕方、レジに行列ができる帰宅ラッシュの時間帯のこと。給料日後の月末、クーポン券が使える日だったと思う。

もう書店員のみんなは、次から次へと「いらっしゃいませ」「こちらカバーはおつけしますか」「袋にお入れしますか」「クーポン券はお持ちですか」「ポイントカードはお持ちですか」「ポイントカードお作りいかがですか」「○○円お預かりします」「○○円のお返しです」「ありがとうございました。またお越しくださいませ」を繰り返す。

魚住はその時、レジ打ちの方を担当。
もう行列に並んで待ちすぎていたお客さんもイライラしていたんだと思う。

ついに、ある男性客(30代後半)の順番になった時に、ものすごく機嫌の悪い表情になっていた。目つきはこちらをにらんでいる。

私「いらっしゃいませ」
ツン先輩「こちら、カバーおかけしますか?」
男性客「…………」
私、書籍のバーコードをピッと読み取る。
私「○○円になります。ポイントカードはお持ちですか?」

その途端、その男性客はレジカウンターにポイントカードを「バンッ!」とたたきつけた!

魚住はカチンときたので、そのポイントカードを手にし、バーコードをピッと読み取り……

「バンッ!」とたたき返した!!!

この間、約3秒。
その男性客は驚くのと同時に鬼の形相である。目を見開いて怒りに打ち震えている。
私もツン先輩も何事もないかのように、もう次のお客さん対応に向かっていた。

ところがその数分後に有象無象書店ホルス無双店の電話が鳴ったのである。

男性客「魚住って店員に失礼なことをされた! 店の教育はどうなってるんだ!」
オタ店長「申し訳ございません……」

しまった!名札から名前が割れて、名指しで抗議電話だー!
オタ店長にこってり絞られました。
わはははは〜♪

ふん、先にケンカ売ったのはそっちだぜ。
いや、もうアレは「ボケ」たんだと解釈する!

私は「ボケたら、ツッコむ!」が信条だ!

そのまま、ほっといたらボケの気持ちの行き場がないじゃない?
親切心だぜ(笑)。
全然反省してない魚住でした。

でも、魚住は今は辞めてしまってもういないのですよ。
魚住のことは嫌いになっても、有象無象書店ホルス無双店のことは嫌いにならないでください!」(by 前田敦子)

ありがとうございました。またお越しくださいませ。

▲その時のポイントカードもシステムが変わって現在では使えないようです。今使えるのはTポイントカードってやつみたい。ホントはTポイントカードが嫌いだけど、「シン・ゴジラ」バージョンを出されたらもう持つしかねーじゃん! オタク心をもてあそびやがって、ズルいぜ(笑)

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