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#毎日note

おとーた!っぽい!

おとーた!っぽい!

「おとーた!っぽい!っぽい!」

顔を真っ赤にさせた息子が唾を飛ばさんばかりに叫んでる。息子が指さす先には赤いゴミ箱が置いてあった。息子が寝る時も抱きしめて離さない、赤い車と同じ絵が描いてある。

俺は困惑して妻を見た。妻も息子が何を言いたいのか分からないようだ。天井に視線を向けてあれかな、これかなと考えている。その目の動きは振り子時計の振り子のように右に左にさまよう。

朝はとても忙しい。その朝

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石橋を叩いても渡れないならどうしようか

石橋を叩いても渡れないならどうしようか

石橋の前で一人の男が鉄の金づちを持ち、とんとんとんとん叩いている。かれこれ2時間ほどだろうか。石橋のはるか下には川があるが、流れが早く落ちれば泳ぐことも大変そうだ。それよりも近くの岩に頭をぶつけて一瞬でお陀仏かもしれない。

丈夫そうな石橋ができたのは30年ほど近く前。劣化しているとまでは言わないが、ヒビが所々に見えてどうにも不安で仕方がない。向かい側に行くにはこの石橋を渡るしか方法はなく、渡りた

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【ショートショート】近くて遠い

【ショートショート】近くて遠い

いつもひとり。いつまでひとり?恋人つくらないの?

「気が向いたらね」

いつなら気が向くの?

「一生向かないかもね」

じゃあ気が向くまでそばにいて良い?

「あなた酔狂ね」

呆れたような顔で振り向いて面倒くさそうに笑った。

そうかもね

「勝手にしたら」

しばらく黙っていたらうつむいて、しくしく泣きだした。去年の今日、兄貴は死んだ。兄貴の命日。兄貴の恋人。俺の憧れの人。背をなでてやれな

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少し先の未来

少し先の未来

「いらっしゃいませ。ご来店ありがとうございます」

大通りから離れた場所に洒落た一軒のブティックがある。町は大きく変わったようには思えないものの、小さな変化が積み重なり、公共交通機関はAIが安全に取り仕切っていた。

普段は家から一歩も出ずに買い物をしていた美恵子は、店舗まで足を運べばもらえるというスカーフを目当てにやって来た。

「本当はいつも通り、家で買い物したかったんだけど」

「大変申し訳

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