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シュプレヒコール

全部、飲み込んでしまえ。 憂鬱も寂しさも、未来も愛情も 全部飲み込んこんで、もっていってしまえ。 おとには何も残さないで おまえにはその力があるのに なぜ見て見ぬふりばかりするのだ。 人が痛まれるのを横目に、いつも通り白い泡を立てるばかり まるでいつか心から笑える日がくるとおまえは知っているみたいだ そして望んでいないときにその力を振りかざすのを僕たちは知っている なんてやるせない。 まるで道に横たわる小さな身体を目の当たりにしたときみたいだ。 前の車と同じように、その

    • たしかなこと

      盛大にボケた僕の葬式で皆が笑う 目に水たまりをつくって 賑やかな地表から僕は図鑑に載っていない鳥になって空へ旅立った あの雲まで あの、宇宙に手が届きそうな程遠くにある雲まで そして神様に頼むんだ 僕をいつまでも雨を降らすことができる灰色の雲にしてください 代償として視力を奪われ 小さな雨雲になった僕は 空まで響く声を頼りにみんなを探す 泣いている声が聴こえたら 雨を降らすよ 泣き止むまで降り止まないから 落ちついたら日々の美しさが見えるように 世界を洗っておくよ だか

      • 交差点

        おや、松村くんじゃないか。久方ぶりだな。 平井さんですか。 お久しぶりです。お元気でしたか。 さてそれは僕も知らないことだ。 例え知っていても、僕にはそれがわかることはないがな。 相変わらずお元気ですね。 今日もお散歩ですか。 ふむ、散歩だ。日本人は世界の退屈をよく表しているよ。 今日も駅のホームで黙っている学生たちをみたよ。 実にいけない。学生はもっとうるさくなくっちゃいけない。 世の全てを知った風で嘆いてこそ学生たるものだ。 君もそうだったろう。松村くん。 はは

        • この世は自分の力ではどうしようもないものに支配されている。 いつかは親、学校であり、いまは社会そして生命である。

        シュプレヒコール

          夢をみた。僕が旅立つとき、僕だけが悲しんでいる。不安と期待を胸に、この街と、この人達と別れることに僕だけが悲しんでいる。 だけど生きねばならない。生きねば。

          夢をみた。僕が旅立つとき、僕だけが悲しんでいる。不安と期待を胸に、この街と、この人達と別れることに僕だけが悲しんでいる。 だけど生きねばならない。生きねば。

          安定、それは毒

          休日は海や山に行きたくなる 東京の街に棲んでみてそう思うことが増えた でも癒されるために行く場所として自然ばかりが思いつくのはなぜだろうか 今よりは自然に身近だった地元では、今程思うことはなかった 東京という街への憧れは今よりずっとあった 東京のせいなのか? 東京はタイヤの回る音、足音、人の目ばかりで、人の気配が常にある 適度であれば安心するが 日々過度に与えられるとうんざりしてくる それならば僕が本当に癒されたい、求めているものは、 いまここにないもので いたちごっこ

          安定、それは毒

          いってらっしゃいとただいまは 朝ご飯の味噌汁ぐらい 無くても平気だけど、あったらとても嬉しいものだ 心に安らぎが染みて憂鬱を飛ばしてくれる あぁ、なんて素敵は言葉と状況であろう いつか僕も与えてみたい

          いってらっしゃいとただいまは 朝ご飯の味噌汁ぐらい 無くても平気だけど、あったらとても嬉しいものだ 心に安らぎが染みて憂鬱を飛ばしてくれる あぁ、なんて素敵は言葉と状況であろう いつか僕も与えてみたい

          なんて気持ちの良い青空だろう 街は午後の眠を抱いて立っている 今日ならずっと言えなかった事が言えそうだ あの深い青の果てには何があるのだろうか いつかわかるかな いやわかりたくない気もするよ

          なんて気持ちの良い青空だろう 街は午後の眠を抱いて立っている 今日ならずっと言えなかった事が言えそうだ あの深い青の果てには何があるのだろうか いつかわかるかな いやわかりたくない気もするよ

          歩くのが早いのは 隣に君がいないからで ポケットに手を突っ込んでいるのは 世界から身を守るためで それらしい言い訳をして いまを肯定しているんだ いつか心から笑える日がきますように

          歩くのが早いのは 隣に君がいないからで ポケットに手を突っ込んでいるのは 世界から身を守るためで それらしい言い訳をして いまを肯定しているんだ いつか心から笑える日がきますように

          電車は行ってしまったけど 君はまだホームに立っていて 川の中の大きな石のように 君の世界は世間の流れに乗らない それが勇ましく美しくみえて飛び込んでみたくなるけど きっとそこは孤独で息が苦しいのだろう 君は太陽の下で笑うけど その目はどこか寂しそう また電車がきて君が見えなくなる

          電車は行ってしまったけど 君はまだホームに立っていて 川の中の大きな石のように 君の世界は世間の流れに乗らない それが勇ましく美しくみえて飛び込んでみたくなるけど きっとそこは孤独で息が苦しいのだろう 君は太陽の下で笑うけど その目はどこか寂しそう また電車がきて君が見えなくなる

          闇夜に街へでたんだ 昼間にやり残した事を急いでやろうとして また時間を無駄につかった 目的の居酒屋は見つからないし みつけたところで同年代の奴らが席を埋めている だからもう家へ帰るんだ 日々は雲のように 遠くからは穏やかにみえても とてもはやい速度で過ぎている

          闇夜に街へでたんだ 昼間にやり残した事を急いでやろうとして また時間を無駄につかった 目的の居酒屋は見つからないし みつけたところで同年代の奴らが席を埋めている だからもう家へ帰るんだ 日々は雲のように 遠くからは穏やかにみえても とてもはやい速度で過ぎている

          時間がないよ。 僕らこれからどうするのかな。 何を望んで、何を捨てて どこへ行って、誰といるのか 未来なんてうまく考えられないし当たんないし不安になるしひとりぼっちだし でもそうだな もし君といれるならもしそうであれば それはきっと明日だ

          時間がないよ。 僕らこれからどうするのかな。 何を望んで、何を捨てて どこへ行って、誰といるのか 未来なんてうまく考えられないし当たんないし不安になるしひとりぼっちだし でもそうだな もし君といれるならもしそうであれば それはきっと明日だ

          何に泣いているんだよ。そんなの嘘っぱちだ。 世界の為に泣くな、隣にいるやつの話を聞けよ。 泣いた所で誰も助けやしない。 泣いた所で何か変わるわけではない。 いったい泣くには何の意味があるんだ。

          何に泣いているんだよ。そんなの嘘っぱちだ。 世界の為に泣くな、隣にいるやつの話を聞けよ。 泣いた所で誰も助けやしない。 泣いた所で何か変わるわけではない。 いったい泣くには何の意味があるんだ。

          駅の階段で中年のサラリーマンが太い声で説いている。 そんな言葉が嫌いだ。 世界を、人生をわかった風にありきたりな言葉しか出てこない。 わかっていない事に気づけていない人。 誰もが気づく事を自分が気づいたように言う人。 ダサい大人。 気を抜くとなりたくない大人になってしまう自分。

          駅の階段で中年のサラリーマンが太い声で説いている。 そんな言葉が嫌いだ。 世界を、人生をわかった風にありきたりな言葉しか出てこない。 わかっていない事に気づけていない人。 誰もが気づく事を自分が気づいたように言う人。 ダサい大人。 気を抜くとなりたくない大人になってしまう自分。

          若いから何でもできるね。 若いから何にでもなれるね。 本当にそうなのかな。 大人の口癖には聞き飽きたし 決断をするには僕ら若すぎたんだ。 言われたからやってんじゃない。 やりたくてやってるんだ。

          若いから何でもできるね。 若いから何にでもなれるね。 本当にそうなのかな。 大人の口癖には聞き飽きたし 決断をするには僕ら若すぎたんだ。 言われたからやってんじゃない。 やりたくてやってるんだ。

          新宿通り

          君を探して歩いていた ついに日は暮れ街は輝き出す 前を行く2人の歩調は穏やかに 離れないように手は繋がれている 人々の歩調は忙しなく 彼らを追い越してゆく 僕はひとり星空を泳いでいる 君がいない 君は誰? 僕はひとつ 僕は誰? 朝は心地よくなってきて 小鳥のさえずりだって聞こえる 公園で子どもたちが遊んでいる いつかを思い出して笑ってみた だけど君が見つからない ずっと探しているのに 僕はひとり星空で溺れている 君がいない 君は一等星? 僕はひとつ

          新宿通り