見出し画像

スクロールを覚えた三歳児

だれとは、言わないけどその人たちに向けて怖いことを書こうと思います。僕は、あまりスマートフォンをいじらないタイプの人なのです。

電車に乗って、会社に向かうサラリーマン。他にも高校生や中学生、家族。
時には、電車内でベビーカーを運転中の三歳児がスマートフォンを触って画面に映った像を指で弾くようにしている。

「画面のスクロールを覚えたのかなぁ」

こんなことを思う人は、まずいないでしょう。

「うわぁ、あんな小さい子までスマホを触って、おもちゃ代わりにしてるんだぁ」
「やっばぁ」
「時代だなぁ」
「あのママ何してるの」

もしかして、これすら思う人もいないのかもしれません。
なぜなら、電車内の大半の人がスマホをいじって、顔を下に向けているからです。
人の行動で予想つくのは、数パターン。
・降りる駅が近づいてくると顔を上げ、窓から覗く。そして、周りをキョロキョロしだしてドアの頭にある(駅名とかが映っている)画面を探す。
・降りる駅に着いたら、スマホをしまうか持ったまま立ち上がり電車から降りる準備をする。

この辺で何が言いたいかを書こうと思います。

電車の窓に映る 自分の姿 を見かけなくなった。

み、見かけなくなった?どういうこと?
家に鏡あるよ。
オシャレしてるよ。
今日もバッチリ!!だよ。

続きまして。
もしくは、鏡に映らない?
→あなたの話を聞かせてください。
鏡に映った自分を見ると石化してしまう?
→あなたの話を聞かせてください。

スマホを触りだしてからでしょうか。それとも、ガラパゴスケータイが流行りだしてからでしょうか。それとも本が生まれたときからでしょうか。
全然関係ないとわかっていますよね。

電車の窓に映った自分を見るより読書をしていたり、ニュース映像を見ていたり、SNSとにらめっこしたり、と時間を有効活用するようになった今を生きる者たち。
我々は、進化したのだ。

自分の姿を見かけなくなり、外面は家にある鏡でなんとか見られるから飾ったり、修理できる。
しかし、電車の窓に映った自分は、スクロールしてないですか?
働き疲れている自分の姿を窓に映る自分の姿をスクロールしてスマホを見ていないですか?
(満員電車内でスマホや読書をしている4人がそれをしまえば、1人分のスペースは生まれる気がするけど、次の電車を待てばいいか)
(恋人欲しいって思ってマッチングアプリでいい人いないかなぁって探してる方は、電車の中を今一度見渡して下さい。ビックリしますよ。
下を向いてあご肉が増え猫背になってる人の目が肥えているとは思えません)

スマホ画面のスクロールを覚えた三歳児が大人になり、己と向き合うこと(機会)を徐々に忘れる(失う)未来までネットの中の情報には無いでしょう。
自分に適した情報がヒットするように仕組まれている世界に生まれた零歳児は、どう進化するのでしょう。人間って面白いです。






この記事が参加している募集

自己紹介

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?