見出し画像

GOD DONES NOT PLAY DICE

汗ばむ手のひらには…
希望と絶望,歓喜と悲哀,光と影,勝利と敗北…

BET or DIE

美しい緑の羅紗の上に積まれたチップと菱形の模様のトランプカード

いつだっただろうか?
気がつけばオレはそんな場所に座っていた.
なけなしの金だった,当時のオンナから借りたカネだった.気がつけばチップは300万ほどに膨れあがっていた.

緑の羅紗の上に10000$のチップを置く
今までのことを反芻する…

「NO MORE BET」

羅紗にはオレしかBETしていない.
ディーラーが菱形の模様のカードを配る.
カードをPLAYERとBANKERと揃えた後に2枚のカードをオレに配った.

「OPEN」
ゆっくりとディーラーがカードをめくる,オレの視界はスローモーションのように流れていく.

ディーラーの2枚のカードは…
はっきりと記憶にない.スタンディング6,か7かもしれないし,そうでないかもしれない.

緊張はなかった,頭は冷たくなっていた.
手に汗をしっとりと感じる.
1枚目のカードをスクイーズ…
カードはダイヤのキング.
2枚目をゆっくりスクイーズ…
ハートのマークが見えた.

数字は?意識は高揚した.

カードを横からスクイーズ…
ハートが4つ並んでいた.

0か9か…
baccaratかnatural nineか…

額から汗が噴き出る…
カードをめくっていく…
ゆっくりと…

祈る…祈る?

祈りなどはない,あるのは確信だけだ.

神はダイスを遊ばない…
GOD DONES NOT PLAY DICE…

めくりあげたカードは9だった…

「NICE NATURAL!」

ディーラーが笑ってプラスチックのチップを置く.
ふぅ〜とため息が無意識にでた.

切れるまでいけ…

気がつけばチップは700万ほど膨れあがった.チップを現金に換えてcasinoからでる…

駐車場のクルマに乗り込み,キーホルダーのパイプのweedを吸ってクルマのエンジンをかけた…

カーステレオから流れてきたのは
NasのMemory Lane…

1発weedでも作ろうか?
ケラケラと1人で笑いながら,そのままクルマを走らせた…


#小説 #短編小説 #長編小説 #連載小説
#あの夏に乾杯
#旅する日本語展
#好きな日本文化
#チームだからできたこと
#人生を変えた出会い
#私のハンドメイドストーリー
#ニュースで語る
#令和元年にやりたいこと
#はじめてのインターねっと
#私の仕事
#とは
#noteでよかったこと




この記事が参加している募集

noteでよかったこと

サポートしていただけるとありがたいです.