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【悪路】ネパール〜君がくれたもの~③【宗教】


東京だけを見ても日本のことはわからないように、カトマンズだけを見てもネパールのことはわからない。
ということで次の目的地は第二の都市ポカラ。

飛行機で行くと高額なのでABBはバスで向かいます。
お金無いので。
確か1000円位。
ポカラへの距離は200km程。
東京から静岡の藤枝位の距離感です。
日本なら高速で2時間前後でしょう。
ですがネパールには高速道路なんて物は無いので所要時間は8時間。
バスはボコボコの道路を進み、雄大な山々を潜り抜け、目的地へと向かいます。

道中。舗装されてないネパールの田舎。

前の記事にも書きましたがネパールは国土の大半が山。田んぼを作るのも難しいし、牛や豚を育てるのにも向いてません。
育てられてない野生の牛はいるけれども。
景色は日本の田舎にいるような気分にさせてくれるのですが、道も所々舗装されておらず、もしかして高度経済成長期を迎えて全国津々浦々高速道路が張り巡らされる前の日本ってこんな感だったのかなとか思いつつバスはノロノロ進みます。
中学の修学旅行で初めて海を見た的な戦後間もない時代の世界観。
ソースはありませんが、多分90%以上のネパール人は海を見たことが無いと思う。

バス車内の様子。

途中でいくつかの集落がありました。電気は来ているようですが、工場どころか畑や田んぼが近くにあるわけでも無さそう。一体何の仕事をして生計を立てているんだろう。
気になって英語の話せるネパール人に聞くと、工芸品、仏具などを作り、近くの町に売りに行ったりしていると思うとのことであった。
停電も頻ぱんで、酷い日だと1日1~2時間しか電気が使えなかったりするらしい。
日本は製造業の国。田舎にもにメーカーや製薬会社の工場がある。
贅沢を言わなければ、選ばなければ仕事があるのは幸せなことなのかもしれない。

そしてポカラ着。

なんか知らんけど、12時間かかりました。
車が途中で故障したとか、土砂崩れで先に進めなくなったとかならわかるんですよ。
特に思い当たる理由が無く4時間多くかかりました。
その要因はなんなん。
小一時間問い詰めたい。
最初から12時間て書いてくれ。

ということでポカラは山岳リゾート地。
ヘワ湖を囲むように宿泊施設や飲食店が立ち並びます。

なんとポカラにもディズニーランドがあります。尚、著作k(略

そして観光の目玉はアンナプルナ山。100人が登頂に挑戦すると30人が死ぬ。死亡率30%。ちょっと何言ってるかわからないレベルの8000m超えの神々の山。それを拝みに来たのでした。

厚い雲に覆われたアンナプルナ

見えない…。

ABBはどうやらネパールに来る時期ミスったっぽい。
8月のネパールは雨季だ。
アンナプルナを見るため5日間粘ったが結局見れなかった。
ポカラに行く人は秋冬にしよう。

チベットの麺料理トゥクパ。
ほぼうどん。美味しかった。

気を取り直して取材を続けることにする。
そして50年代に中国共産党の迫害から逃れて、ネパールに亡命してポカラに住むチベット仏教徒達の集落を訪ねた。

お坊さんは写真NGな場合が多いんだけど
ここは大丈夫らしい。
チベットの方は本当に日本人に似ている。
ユニフォーム着せたら絶対野球少年にしか見えない。
画質悪いな。ダライラマ様。
少年僧達が暮らす寮。

少年僧侶達は寮に共同生活をして仏にその身を捧げる。
ここに住んでいるチベット仏教徒質が貧しい生活を強いられているかというと、そういう訳でもなく、中には高度な教育を受けてアメリカに移住する方も多くいるとのことであった。
お年寄りはチベット仏教の仏具、お土産店などを経営しており、心身共に豊かそうに見えた。

ネパールはヒンドゥー教徒が多数を占める。
彼等仏教徒は隣国から来たアウトサイダーであったはず。
なのに双方揉め事を起こすこともなく平和に、調和した生活を送っている。
穏やかなネパール人。好き。

そして東南アジアや南アジアではお寺が貧困層や孤児を救うためのセーフティーネットとして機能している側面がある。
日本政府が教育に、子供にかける予算はOECD加盟国の中でも最低レベル。
現在日本の子供は7人に1人が貧困状態にあると言われている。

寄付・慈善文化があまり無い日本。
それはなぜなら、これまではある程度平等であったし、豊かであって、
弱者にも行政からの手が差し伸べられやすかった。
知らんぷりでも税金は払っているし、国に任せておけば良かった。
国が疲弊し、頼れなくなりつつある今、今後は余裕のある方々の国に頼らない草の根の活動が求められるのではないかと感じている。

日本のお寺が子供食堂を運営しているという記事を見た。
東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/247840

こういった動きが拡大して欲しいと切に願う。
宗教とは本来は困っている人達の為にあるはず。
そのための非課税事業者なのでは。  
とりあえず何か困ったら寺に行き、
今日食べる物に困ったらコンビニを襲撃して3万円を奪って逃走する前に寺を頼るムーブメントが起きて欲しい。

日本のお坊さん方。高級車に乗るのも良いですが、貧しい人々が日本にはたくさんいます。
その辺仏の心で宜しくお願いします。

そしてABBはこのネパールのポカラで、ある親子との忘れられない出会いをすることになる。

ポカラのディズニーランド。クオリティはひk(略

ネパール編続く。

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