松下幸之助が説く「素直さ」
・日本発経営者
就活なんかやってると、「どんな人を採りたいか?」の質問に人事担当の方はよく、「素直な学生ですね。」と答えられます。
個人的に「なんで素直が大事なんや」と思っていたので、今回深く考えてみることにしました。
そこで、私は経営の神様・松下幸之助さんの「素直な心になるために」を拝読しました。
思うんですけど、「経営哲学、人生哲学」の分野に限れば、やはり日本人の書いたものがしっくりきますね。
アメリカの方が書かれたものもいいんですけど、
ジェニーやらジョンやら具体エピソードわんさか系が好きじゃないのと、
根本的な文化的価値観の違いがあって、
ためになるけど少々受け入れがたい部分があります。(どんだけドメスティックなんだよ)
話はそれましたが、私は松下さんと稲盛さんの愛読者でありますので、これらを読んできたなりの簡単な個人的整理をします。
・松下流「素直な心」とは何か
つまりは、「素直さ」というのは、「人に逆らわない」「従順になる」ということではなく、「ものごとをあるがままにつかむ」「環境にあるがまま順応する」という心なのですね。
・悩むことが少なくなり、生産的になる
「素直」になれば、いろんなことが受け止められます。
壁・困難にぶちあたったときにも、負の感情に陥ることなく、現実をしっかりと見つめる。
つまりは環境に順応していくということですね。
「とらわれ」をなくし柔軟性をもたせる。「積極的」に成り行きに任せる。
変えられない現実・向き合わねばならない現実を冷静に見つめ、それ以上の無駄な悩みを加えません。そのため、素早く次の生産的なアクションにつながっていきます。
・感情からフリーになる
人間はもともと「感情の動物」です。感情は生まれてしまう。
だからこそ「素直な心」で、感情は生じるけれども、それを消したり、晴らすために、行動に出ることはない。
素直さを持ち合わせているからこそ、感情をあるがままにとらえ、無駄に負の感情を消すことに必死になることから逃れられます。
・経験に学ぶことができる
「素直な心」があれば経験の多くから学ぶことができます。
素直さがあるからこそ、自身のもっているステレオタイプに左右されず、幅広く新しい発見から学びを得ることができます。
些細な出来事、一見ネガティブな経験などからも、「すべてに学ぶ心」で接する。
こうすれば、長い人生において必ずヒントになることを得られます。
・これはコロナ禍でも活かされる
一節に、「禍を転じて、福となす」とありました。
素直な心になれば、危機に直面してもチャンスとして受け止めるということです。
これは一概に「そうだ」といえるわけではないかもしれません。現に今回で大変苦労をされている方もいるでしょうし、簡単に全員へ投げかけられるかわかりません。
ただ、私は「素直な心」でこの現実を受けいれながら、前にすすんでいく重要性を痛感しました。
・どうすれば素直な心になれるのか
まず、心から熱願することから始まります。
素直な心がいかに大切なものか、はっきりと心に刻んで、素直なこころになることについて、人々の教えを受けていく、という前向きな心がまえをもっていきましょう。
1万回碁を打てば、初段になれるのと同じように、素直な心も、朝夕心に重い浮かべていくことが大切とあります。
そのため、これを初日だけでなく、毎日意識し続けていくのが重要ですね。
そして、昨日の行い、今日の行いに素直さが働いていたかどうかよく検討し、反省することも必要です。
かたよったものの見方、とらわれた態度がなかったか、と考えてみましょう。
私も、どれだけ素直であったか思い返してみます。
・最後に
「素直な心」そうすぐに、身に付けられるものではなさそうです(笑)
ただ、こういうのも継続が大事だなぁと痛感しました。
今回はかなり哲学的な話になってしまいましたね。完全に門外漢で、個人的思考整理になりましたが、それもnoteの使い方ですよね!
でも、稲盛さんも「心。」で同じようなことを述べておられました。
日本の経営者を代表するお二人が同じようなことを話すということは、
「素直さ」は、きっと充実した社会人生活を送るカギです。
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