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新時代の日本史コラム

徒然なるままに、日本の歴史や伝統文化に関わる事を語ってみた。だから、歴代順に並んでいる訳ではない。思いつくままに並べたものだが、そこには一貫して流れる日本らしさがある。それを感じ取っていただければ幸いだ。
X(旧:twitter)で公開した物に言葉を加え、再編集しなおした。
約8000字という割と大き目なコンテンツができあがったと思う。
知的好奇心こそ最上のエンターテイメントだ。
異なる角度や視点から、日本を、日本史を、日本の伝統文化を改めて見てみたい。そんな願いをタイトルに込めた。


日本文化とLGBT
浮世絵にも百合がある。男色の浮世絵なんて無数にある。現代も同様に百合もあればBLもある。こんな国は世界で日本だけ。中山可穂さんの小説『花伽藍』は既に百合文学だ。日本だからこそ誕生した文学の新領域と思う。 LGBT教育の無意味さは歴史を知れば分かる事だ。


遊郭跡
最初の画像は船橋市にあった遊郭跡。2009年に焼失した。遊郭が文化財か否か賛否分かれる所だが、個人的には残したい。一方、全国に意外と遊郭跡は残る。壁にひょうたんの意匠があったら元遊郭の可能性が高い。
やはり遊郭跡を見ると遊女の俳句を思い出す。
   後朝の 雨は涙か ほととぎす 
【俳句の意味】
後朝は、 『きぬぎぬ』と読む。 一夜を共にした男女が朝 になって別れる様子を表す語だ。 また遊女の歌には、 なぜか鳥が出てくる事が多い。 鳥カゴの中の鳥を自分に見立てているのかもしれない。 それとも自由に飛び出したい願望の表れなのか。 そこで、この歌を私なりに意訳して みた。
『もう朝なのね。外の雨は私の涙かも。私と違って外で自由に奏でるホトトギスよ、あなたはどう思う?』 いかがでしょうか。


歌舞伎
歌舞伎の演者は元々は女性だった。出雲阿国(いずものおくに)という女性が始めた「かぶき踊」が始まりだったと言われている。全国を巡る遊女であったという説もある。しかし風紀の乱れを理由に徳川の禁止令によって男性だけになった。歌舞伎は『かぶく(傾く)』が語源で、独特の感性や美意識という意味も持つ。歌舞伎は中々、カブいた歴史をもつ。


帰化人
奈良時代に帰化人が多く日本にいた事は『新撰姓氏録』から明らかだ。畿内等の氏族の1/3が帰化人だった。皇別・神別・諸蕃に分けられ、帰化人は諸藩に分類されたが天皇への最大級の敬意は必須であり、それが同化を可能にさせたのだ。またこの帰化人とは、どうも現代の中国人や朝鮮人とは遺伝子を事にする者たちのようだ。例えば蘇我氏。『蘇我』とは『我、蘇る』という意味だ。つまり『蘇我馬子』とは『我。蘇る、馬戸(厩戸)の皇子』と解釈する事もできる。『厩戸皇子』は聖徳太子の事でもあるが、聖徳太子の死後に、そう名付けたのは蘇我氏だったとも言われている。蘇我氏からは中東系の雰囲気が漂う。


おたあジュリア
徳川家康の大奥の女中の中にもキリシタンがいた。彼女の名を『おたあジュリア』という。彼女の影響でキリスト教に入信する女中もいて家康は改宗に応じないジュリアを伊豆諸島へ島流しにした。徳川家の子孫にキリシタンは許されなかったからだ。なお彼女は元々は朝鮮人だった。出自は秀吉の朝鮮出兵の際、戦乱の中で戦死した朝鮮人の娘とも、捕虜となった朝鮮の両班(貴族)の娘ともいわれる。当時、宣教師たちがキリスト教を布教しつつ征服していく南米の様子を見て、秀吉も家康もキリスト教を警戒した。しかし今は、そんな秀吉や家康の苦労は教科書にも記載されず、『おたあジュリア』の方が絵本になったりする。

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宣教師フランシスコ・デ・サンダの失言
『まずは宣教師を送り込み信者が増えた所で軍隊を送り込めば簡単に征服できる。だからイスパニア(スペイン)は世界に広大な領土を持つ。』これを聞き、秀吉は激怒した。 今、移民や難民が多文化共生と称し欧州や日本に殺到している状況と同じなのだ。やっかいな事に、現代は『多文化共生論』という宗教の布教を日本政府が自ら行っている。


思想と侵略
歴史を見れば明らかなように侵略は、思想の布教から始まる。それを拒絶するためには秀吉のキリシタン禁制のように思想の拒否と信者の追放が必要だ。現代に置き換えれば多文化共生論を拒否し、クルド人や不法滞在者、増えすぎた在留中国人、イスラム教徒を国外退去させる事を意味する。そもそも彼ら自身が共生する意志も同化する意志も無い。賢者は歴史から学べ。


大東亜共栄圏と多文化共生
大東亜共栄圏こそ真の多文化共生だった。各国に存する文化を尊重し合いながら共栄する事であり日本国内に他の文化を侵食させる事ではないのだ。またこの地図のような歴史的事実を教科書から抹消する事こそ言論弾圧だ。なぜ日本がこれほどの共栄圏を失ったかの敗因の分析無しに日本の未来なんて無い。


神酒(みき)
神聖な酒という概念を残す国は日本のみだ。古代ギリシャやインド神話、ゾロアスター教には神聖な酒という概念はあったが現存する国には無い。日本の伝統文化が太古より今も残っている証拠の1つだ。古代ギリシャの神聖な酒はネクタールと言い、不二家ネクターの語源だったりする。


共生の条件
日本は古来より多様性のある国だった。外国の技術や文化を取り入れ、多くの帰化人さえ受け入れた。ただ天皇を中心とする神の国である事の認識さえ持ち、人の気持ちを察してあげる事さえできれば誰でも平和に暮らせる国だった。そしてそれは今でも変わらない。多文化共生論など低次元な念仏でしかない。


僧と美意識
出家した西行は沢山の和歌を詠んだが、仏教的な歌は少ない。僧侶とは思えない美意識が込められた歌が多い。
散る花は また来ん春も 咲きぬべし
  別れはいつか 巡りあふべき
(散った花は来年咲くだろうが  亡き人にはいつ会えることだろう)

牧師や宣教師は教えを説く事はあっても美を詠う事はない。日本では百人一首に多くの僧が登場するように出家し俗世を捨てたはずの僧が現世の風景美を歌にした。これは非常に不思議な事。もっと不思議な点は日本人は誰もこれに違和感を感じない事。そこが更に素敵でもある。だから日本は俗世こそ浄土なり。


平安文学
中国には水滸伝や三国志が誕生したが互いに何の影響もなく創られた。
一方、源氏物語は『住吉物語』『石清水物語』など多くの作品に影響を与え、模倣作品も誕生させた。仮名表現に関しては『大鏡』等にも影響を与えた。与謝野晶子やアニメにさえも影響を与えている。現代にも影響を与えているのが世界に冠たる平安文学。


釜石製鉄所ミステリー
日本初の製鉄所だったが国営で失敗し民間に払い下げられた。が、それでも経営難に。そんな時、社長の高橋亦助は不思議な夢を見た。不良品として捨てた鉱石こそ真の鉱石だと夢で老人に告げられた。翌朝、従業員が賃金いらないから不良品の鉱石で試させろと言ってきた。その日は、釜石製鉄所創業記念日となった


ユーモア
蜻蛉は 石の地蔵の 髪を結ひ
これは地蔵の頭にとまったトンボが、チョンマゲのようだというユーモアのある俳句だ。誰の句かというと葛飾北斎。彼は非常にユーモアのある人だった。ユーモアの語源はラテン語のフモールで体液を意味する。人間になくてはならない要素。それがユーモア。


御心
エリザベス女王の来日時に、2.26事件の関係者:真崎甚三郎の息子:真崎秀樹を通訳に、昭和天皇は指名した。『2.26事件は許される事件ではなかったが、気持ちぐらいは理解しているぞ。』そんな昭和天皇の御心だったと私は思う。


中村正直という男
福沢諭吉は有名だが中村正直はあまり知られていない。彼は英国に留学しサミュエル・スマイルズの著書『Self-help』という本を翻訳し『西国立志編』を著した。『Self-help』は『自助努力』という意味で、発展には各人、個人個人の努力が必要だという意味だ。あの有名な言葉『天は自ら助くる者を助く』は、スマイルズの著書に登場する「Heaven helps those who help themselves」を中村正直が訳したものだ。

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