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ただ想う。その穏やかな瞬間の連続が何をもってしても越えられない幸せだと感じるようになった。待ち焦がれることはなく、手に入れられないと心を乱すこともない。だから訪れた縁には「やあ、昨日ぶりだね」くらいの気持ちで接するんだろうね。子供の頃にはわからなかった感覚。歳をとりましたね。
理解されないと諦めていても心のどこかでは分かってほしくて。私が今持っているものを誰かにも持っていて欲しくて。私を認識して欲しくないのと同時に私がいたことを覚えていて欲しいと思う。伝わらなくて、傷ついても繰り返す。種の保存以外に、私を残したいと願ったのが人間の始まりかもしれないね。
カフェは寂しくなったらいきたくなる場所。誰かと話したいんじゃなくて、ただ空間を、音を、時間を共有したいの。右の看護学生は国試前、左の人は公務員試験、それぞれが前を向いて時間を過ごしている。隣で一緒に前を向いてくれてる暖かさを感じながら、今日も日が落ちるまでここにいる。
相性占い最下位の愛しい世界と私
カラスに憧れて、私のままで進み続けたら、体も世界もちょっと壊れちゃった。
自分の力を制御できない魔物の子供みたい。
世界で生きるには人間への擬態も必要。
私は私のまま生きるには世界との相性が悪いみたい。
ちょうど似合う服と好きな服が違うみたいに。
それでもやっぱりこの世界が好きで、人間が好きでたまらないの。
だから私は懲りずに、抑えきれない愛を吐き続けるんだろうね。
「私ってちょっと変わって