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「栗山魂: 夢を正夢に」書評

本日の言葉。

夢のある者には希望がある。
希望のある者には目標がある。
目標のある者には計画がある。
計画のある者には行動がある。
行動のある者には実績がある。
実績のある者には反省がある。
反省のある者には進歩がある。
進歩のある者には夢がある。
(吉田貞雄)

著者について


著者は栗山英樹さんです。
昨年のWBCで監督を務めました。
日本チームを世界一に導いた名将です。
さらに、日本ハム監督時には、大谷翔平選手を打者・投手の「二刀流」として育成しました。

関心をもったきっかけは、年末のテレビ東京「カンブリア宮殿」でした。
栗山英樹さんがゲスト出演し、WBC世界一になるまでの人生を振り返っていました。

プロ野球現役時代は、ヤクルトをドラフト外で入団以降、1〜2軍を行き来し、メニエール病によるめまいにも悩まされ、苦難の連続だったそうです。

プロスポーツで表舞台に立つのは、ごくわずかですからね。
先輩・後輩問わず、常に競争し合う厳しい世界だということを感じました。

1990年に現役引退後、スポーツキャスターとしてご活躍され、2011年に日本ハム監督に就任、リーグ優勝、2016年に日本一に導きました。

彼の野球に対する真摯な思いに感動し、いつか著書を読んでみたいなあと思いました。


共感した言葉


表紙裏の言葉に共感したので自らの経験も含めご紹介します。


1.不安こそが勇気を生む


なぜ、人間は不安になるのでしょうか?

不安は、人間に行動を促すサインだからです。

行動しなければ、いつまでも不安が心を支配し、場合によっては、心を病むこともあるでしょう。

行動しない理由は、行動することによる「恐れ」があるからだと思います。

こんなこと言ったら、上司に怒られるかもしれない。
失敗したらどうしよう。
まわりから、馬鹿にされるかもしれない。

私が新人の時、いつも「恐れ」を抱いていました。
技術も経験もなかったので、自信がなかったのです。

自信を持つためには、ただ、試行錯誤という「行動」を続けました。
「行動」を続けることで、いつの間にか、新人の時に恐れてたことが
平気になりました。


2.挫折こそが力を育む


私は、研究発表の目標をもっていましたが、以前、勤務した職場に反対され、目標を断念しました。

その代わり、私は、休みの時に学会や勉強会に参加したり、仕事に関連する資格を取りました。

私がかつていた職場の上司からは、「勉強が好きなんでしょ?」と馬鹿にしたようなことを言われたこともありました。

無視して、我が道を進んだおかげで、仕事に関する知識や技術も身についたし、人脈もできました。

他人の批評なんて、無責任です。
自分の人生は、自分で考えて、自分の責任で進むものです。


3.敗北が知恵を授ける


勝つことばかり知りて負くるを知らざれば、害その身に至る。
おのれを責めて人を責めるな。及ばざるは過ぎたるよりまされり。
(勝つことばかり知って、負けを知らないことは危険である。自分の行動について反省し、人の責任を攻めてはいけない。足りないほうが、やり過ぎてしまっているよりは優れている。)

これは、徳川家康の遺訓です。

人生で失敗がないのが、失敗につながることがあります。

失敗は、自らの行動を振り返り、自らの行動をより良く変える絶好の機会だからです。

失敗や負けには、様々な要素がからんでいます。

野球であれば、選手個人や相手選手のコンディション、監督の采配、観客の入りや声援、ホームかアウェーか、グランドの状態、天気、そして、近頃では、選手や球団へのSNSに対する励まし・誹謗中傷も試合の勝敗に影響を与えることと思います。

つまり、100%、自分や他人のせいではないのです。

ただ、影響を及ぼしている要素の一部分ではあるので、自分自身の行動を自分だけではなく、信頼できる第3者からのフィードバックは必要です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。










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