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香港のお墓事情

今日は旧正月明けて7日目、「初七」と呼ばれるこの日は広東省の民間信仰では「人日(人類が誕生した日)」とされ、友達の間では「人日おめでとう」「皆誕生日おめでとう」というメッセージが飛び交います。

風は少し冷たいものの天気も良かったので、旦那Kとお義父さんのお墓参りに行きました。香港の土地が狭いので宗派毎に色々形態が違いますが、古くからあるキリスト教の土葬墓地以外はほぼ墓石のお墓ではなく納骨堂です。

そしてお骨を収めるスペースがコンパクトな割に、ものすごい広い敷地で立派な庭園となっているものが多いです。

お義父さんのお骨が納められているココは道教が管理しています。

ヘッダーの写真が入り口なのですが「福・禄・寿」という三体一組の神がお出迎え。すごく立派な庭園の池は季節になると蓮の花で溢れ、花好きな人達が撮影にも訪れるメッカです。

着くとこういう供養袋を購入します。中身は「あの世」で使うお金、衣服(紙製)が入っています。結構大きな紙袋。

それを霊園にある焼却炉で「お義父さん、今からお金と服送りますから受け取ってね」と話しかけながら燃やして死者に供養。

ちょっとした観光スポット並みの見事な庭園。

立派なお堂有り

右には鐘つき堂、左には銅鑼つき堂
道教八仙」と呼ばれる高僧たちの壁画有り。(剣を持つもの、花籠を持つもの、笛を持つもの…と個性あふれる神通力を発揮する為の法器を持っています)

その道教八仙の更に上位には「太上老君」と言う神がいるとされますが、一説にはそれは「老子」の事だと言われており、壁画には確かに老子が説いたとされる「道徳経」が刻まれています。

色々と見どころ満載


また納骨堂とは言っても、やはり土地不足の関係で香港の骨壷は両手でスッポリ包み込める程のミニサイズ(日本みたいに親族皆でお骨拾いといっ田儀式もありません)なので、納骨スペースもそのミニ骨壷が置ける15センチ✕20センチくらいしかありません。

それが地上から手の届かないほどの高さまでの骨壷棚がありますが目線の高さ〜腰くらいのお参りしやすい高さが一番高くて、後は高さがこのストライクゾーンを外れる程に値は下がります。

このわずか15センチ✕20センチ奥行きも20センチ弱くらいのちっちゃいスペースを約20〜30万香港ドル(約273万円〜409万円)で買うか、政府の霊園で順番待ちするか、になります。

病院同様、政府の公立霊園は2800香港ドル(約4万円)くらいですが4〜5年待ちになります。

香港は何につけてもこの公立と私立の価格差、待遇差がネックになる所なのです。

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