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『女王ヴィクトリア』第4話

S1E4「運命の再会」/ The Clockwork Prince

ここではTVドラマ『女王ヴィクトリア』のあらすじを追っています
そして世界史の流れを意識しながら
ヴィクトリア朝について語っています
  *ネタバレ注意*
主に人物関係メモ中心です
*****

1819年 5月24日 女王ヴィクトリア誕生
1830年 伯父にあたるジョージ4世逝去を受けての
    もう一人の伯父にあたるウィリアム4世即位
これでイギリスの次期王位継承者であると決定になります
(1830年~1850年代末   チャーティスト運動)

1837年 さらにウィリアム4世逝去を受けての即位
    ▽この年からドラマはスタートしています
そして
1838年      戴冠式
         イギリスシムラ宣言で
             アフガニスタンに対し宣戦を布告
1839年      寝室女官事件
     アルバート公訪問
    ▼この後から◆第4話◆では扱っている流れです
         プロポーズ
    ▲何日間かという期間ですね    
*****

冒頭のシーンは
アルバート公が現れるシーンから始まります

それにしても
ここまで女王ヴィクトリアの気持ちとドラマのストーリーを
盛り上げてきたメルバーン首相(今回アフガン対応で多忙)の大活躍を
覆す役割ですから大役ですね(笑)

この回は「アルバート公ってどんな人?」
この答が現れた回になっています

女王ヴィクトリアとアルバート公は
母方の従姉弟同志の関係ということもあるし
これまでも女王ヴィクトリアのセリフの中で
(褒められずに)登場しているように 初対面ではありません

アルバート公と一緒に来たのは
兄にあたるエルンスト公で
弟よりはずっと人あたりは良さげな男性です

対してアルバート公は 実直なしかし大分不器用でもある感じがします
女王ヴィクトリア曰く「何よあの堅物」レベルですからね
女性問題を起こしてきたほどの首相メルバーンを
女王は毎日お側に置いているのですから 不利な状況です
しかしこういうタイプは 仲良くなるまで時間がかかったとしても
誠実さが備わっている可能性を秘めているし 好感度は高いですよね
(すみませんワタシの力説はともかく先進みます)

女性の扱いについては
いとこたちの共通のレオポルド叔父様と兄君には
しっかり教育的指導(?)を受ける必要があるアルバート公です

こういう時 アルバート公が全然ダメだった場合の時のために
兄エルンスト公もよこしたのかな とも思いましたが
エルンスト公は第1子 なので自分の国を継ぐ予定です
ですから 既にイギリス女王に即位している君主の伴侶は
婿入りできる第2子のアルバート公が やはり重要な候補者なのですね

ところが この通りの生真面目すぎるタイプですから
監督がいないと女王を射止められないと判断されたようです
(正直すぎて 女性に対して要領はよくないので
 さらにこれだけ女王側の周囲の協力もなければかなり難しかったかも)

原題のThe Clockwork Princeの意味は
時計(ぜんまい)じかけの王子様といったところでしょうか
不調法で堅苦しいアルバート公の事を指しているんですね
真面目できちんと時を刻む時計のようです
ドイツ人らしい人柄のようにも思えます

いろいろと真面目過ぎる程のアルバート公の描写が続くのに
ワルツを踊ってみると 女王ヴィクトリアが予想していたよりは
今はずっとうまく踊れているし
アルバート公はお世辞など言わないタイプですが
「君とは大丈夫」と言ってくれたのでした

これはやっぱりいとこ同士だし 心許せる存在だったのでしょうか
この信頼感が女王に伝わったのでしょうか
親戚なので 他人にはしにくいお互いの家庭事情を話し合える間柄
もよかったようです

ダンスの夜をきっかけに
女王ヴィクトリアは 森が好きなアルバート公の為に
素晴らしい森のあるウィンザー城に行きます 素敵なおもてなしですね

森に感動したアルバート公(1819-1861)とまた家族の話になる二人です

アルバート公とエルンスト公との兄弟同士の会話にもあるように
アルバート公の父エルンスト1世は
(妹が女王ヴィクトリアの母 弟がベルギー王レオポルド叔父様)
兄弟の母ルイーゼ以外の女性とも不適切な関係があり
夫婦仲がよくありませんでした
1824年には別居 1826年離婚 
母ルイーゼも その心は侍従へと移ってしまったのです

そのまま子供たちとは会えないまま 
1831年にはまだ若いのに病死してしまいました

アルバート公と女王ヴィクトリアは同い年なので 二人がまだ5歳の頃
アルバート公が母親と会えなくなったのがわかります

女王ヴィクトリアの方は生後すぐ父親が亡くなっています

二人は芸術の趣味も(ある程度ですが)共通していますし
こういった幼年時代にも 共通点があったわけです

不安ながらも くちなしの花を髪に飾ってドレスアップした女王の元に
アルバート公が呼び出されて 母との思い出の花に心動かされた様子 
女王の誠意が伝わったのでしょう プロポーズを受けるアルバート公です 
王族に生まれ 自由結婚でなくても
本音で話し合えて 本心で好意を感じられる相手に巡り合えたのです
二人の気持ちがやっと通じ合ったようで本当にほっとしました……

*****

(ああもうやきもきしちゃいましたよ)

https://www.imdb.com/title/tt5137338/
▲最新情報はIMDbデータベースで
https://www.mystery.co.jp/programs/victoria
▲現在シーズン1エピソードガイドが見やすい「AXNミステリー」Mystery

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