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歩いて巡ろう”豊岡市街地”おすすめ10の場所

編集履歴
2024.3.4お店をあらためて選定しなおしました。
2021.4.6なくなったお店や新たなお店を追加しました。

街で歩いて暮らす。店長セレクトの本屋で偶然見つけた本を買ったり、それを持ってお気に入りのカフェで読書をしたり、常連の八百屋でお野菜を買ったり、銭湯に浸かり、馴染みのバーで一杯飲んだり。どれも徒歩圏内にあると嬉しい。時速50キロの車の世界ではなく、時速5キロで街を歩く世界が心地よい。まちを歩いていると、面白そうなお店を見つけたり、友達に偶然会ったりする。そんな偶然性やつながりを感じられるのが、時速5キロの世界だ。

僕が暮らす豊岡市はそんな歩いて暮らせる街だ。3キロ×3キロ程度が市街地なので、歩くか自転車があれば事足りるのだ。

最近、ありがたいことに僕が暮らす兵庫県豊岡市に遊びに来てくれる人が増えてきた。医者や看護師、薬剤師、学生さん、小説家、まちづくり系、メディア関係者などなど。東京や大阪から僕がいるからという理由で遊びにきてくれるのは、本当に嬉しい。ありがとうという感謝の気持ちを込めて、毎回、豊岡の街中を案内していた。だけど、仕事があって案内できないこともあるし、だから、僕がいなくても、豊岡のこんなところを歩くとワクワクするよってところを紹介したい。観光の方向けっていうよりは、ここで生活するとこんな感じになるよっていう”非日常”より”日常”にフォーカスを当ててみた。


豊岡に来る前に一読してからきてもらったら楽しめるものにしたつもりです。車や電車がないといけない豊岡のおすすめ場所もまとめたので、それはこちらからどうぞ。(2019.10.6)


0.YATAI CAFE/モバイル屋台de健康カフェin豊岡

医師である僕と医療・福祉関係者である店員が、モバイル屋台を引いて地域を練り歩き、コーヒーを通じて、地域の人とコミュニケーションをするカフェです。お金ではなく、なにか持っているものと物々交換というところが面白いところです。偶然、街中で移動カフェでコーヒーを飲んだら医療者だったという経験が、医療と地域の関係性を変えるのではないだろうかと思っています。気づくと、モバイル屋台の周りに地域の人が集まってきます。そんな地域のつながりの編み直しにも繋がっています。訪れた人を医療、非医療に問わず、社会的処方のようなことも最近はしています。ぜひ遊びにいらしてくださいね。来られる際はご連絡ください。

営業時間:不定期(月1-2日程度)
連絡:https://yataidekenko.com

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(イガキフォトスタジオさんによる写真)



1. 豊岡劇場

市街地から大開通りを抜けて、ちょっと行ったところにあるバー付きの映画館。2012年に営業停止した映画館を現在のオーナーが継承し、クラウドファンディングを経て、2014年に豊劇新生プロジェクトとして再オープン。リノベーションした豊岡劇場は昔の名残を残しながら、おしゃれな空間に。向かいの古民家は”豊劇ハナレ”として、イベントや一日上映会としても使われています。地域のカフェや小売ともコラボイベントをされています。YATAICAFE/モバイル屋台de健康カフェを作ったのも、豊岡劇場の前の駐車場で行き交う人たちと一緒に作成しました。僕の過ごし方は、wifiもあるので作業したいときにふらっと行ったり、プロジェクトリーダーの伊木さんやスタッフの北村さんとお話ししに行ってます。

営業時間:9:30-22:30(水曜定休)
連絡・予定確認:http://toyogeki.jp

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(Bar Ajitoより)


2.公設市場と新川野外市場にあるお店

駅前商店街の大開通りの途中にある昔ながらの公設市場。木造の屋根がかなりエモい。また、区画整理のための背割線と呼ばれる小さな路地は秘密基地感が溢れていて、これまたエモい。先日、背割り線で写真撮ってる20代女性がいて、センスいいなーと。最近は、そば屋「大門」さんやカミノコーヒーなどのおしゃれなお店も出店しています。2020年3月にはゲストハウスHostel ACTと女将のもりめさんによるもりめ食堂が公設市場にオープンしました。そんな公設市場を抜けた先には新川野外広場があります。毎日朝7時半から野菜やお魚を売っている市場。おばあちゃんや近所のママが買い物に来ていて、ローカルを感じれる場所です。たまに野外マーケットイベントに使われたりしています。イベント時にはカフェや製麺所が作るめん料理や古本市などおしゃれなお店がたくさん出店していました。不定期にイベントを行っているのが素敵です。水曜のお昼にはわいわいランチと言って、公設市場の屋根の下でごはんが食べられます。YATAI CAFEもこちらをよく通ります。

営業時間:24時間開放(各店舗の営業時間はまちまち)
連絡・予約:http://hostelact.com(HOSTEL ACT)

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(Twitter.下河原忠通より 背割り線)


3.とゞ兵

1800年代に創業した老舗料亭が閉店しました。その豪勢な建物を、カフェやイベントスペース、雑貨販売、イタリアンレストラン「エッセ」などの複合施設に変え、新しい業態で再利活用を目指しています。レコード鑑賞会をしたり、若者向けイベントを開催したり、多様な場所に使われています。運営されている小山夫妻が物腰柔らかな素敵な方なので、地域の人もこの場所を使いやすいんだろうなぁと思ったり。エッセは本格的なイタリアンでやわらかい人が多いお店。セコガニパスタもおすすめ。

営業時間:各々の店舗で異なります。
連絡・予定確認:https://www.instagram.com/todo_bien_coffee/

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(instagramより)


4.本と暮らしのあるところ だいかい文庫

2020年12月にシェア型図書館と本屋が駅前通り商店街「大開通り」にできました。YATAI CAFEのスタッフさんらを中心にできました。行政職員、医師、看護師、アーティストなど多様な一箱本棚オーナーが選書した本が並んでいます。お店番は、一箱本棚オーナーさんが交互に行っています。訪れたときによってお店番が代わるのも特徴的ですね。図書館ゾーンは無料で借りられ(登録料のみ300円)、新刊書籍ゾーンは豊岡には珍しい人文学系やまちづくり、社会学系、福祉系の本が立ち並んでいます。コーヒーも飲めるので、夜に訪ねて、ゆっくりコーヒーを飲みながら読書してみるのがいいかもしれません。

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営業時間:instagram webを参照のこと
連絡・予約:https://www.instagram.com/daikaibunko/
                        https://carekura.com/daikaibunko


5.豊岡市役所前広場

駅前商店街、大開通りに面している豊岡市役所。数年前に建て替えられ、旧市庁舎は会議室や講堂、イベントスペースになり、道路に面した駐車場は芝生と子供の遊具が広がる素敵な公園になりました。土日のお昼は子供たちとお母さんたちが遊んでいたり。夜になると、ライブイベントをやっていたり、彫刻の展示をやっていたり。市民がいろいろな使い方ができる素敵な市役所前広場です。様々な人がいるので、僕もよくYATAI CAFEを出店しています。

営業時間:24時間開放

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6.京極湯

車で15分、電車で10分で城崎温泉に着くことができる豊岡。だから僕自身もあまり使うことがない銭湯。そんな豊岡の唯一の銭湯が京極湯です。いまだに薪で沸かしている銭湯で、ほとんどが常連客。ロッカーの場所も誰がどこを使うかが決まっているみたいです。常連さんに断りながら、お風呂に入ると、レトロな空間が広がっています。銭湯ブームが再び到来しているが、ここまで昔ながらの銭湯もないはず。ぜひ豊岡に来たら体験されてみたらいかがでしょうか。銭湯でイベントもやりたいなーと思っている今日この頃。

2024年現在には、店主の体調の都合により閉業されています。建物は残っているので、前を通ってみるのもいいかもしれません。いつか豊岡市街地でまた銭湯ができるといいなと願っています。

営業時間:16:00-20:00(現在は閉業)

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7. 復興建築(1925と高石医院)

豊岡市は1925年に北但大震災に襲われました。その復興に際して、近代的な建築が多く建てられ、歴史あるモダンな建物が豊岡には多く立ち並んでいます。市役所の前には銀行だった建物をリノベーションし、”1925”というホテルとレストランができています。音楽イベントもよく開催されています。また豊岡劇場の近くにある高石医院は、復興建築の1階にあり、2階はダンスやアートパフォーマンスができる画廊になっています。ふと街中を歩いているだけでも、目がいくほど、美しい作りです。豊岡の街を巡りながら探してみるのも面白いですよ。少しお金がある方は、豊岡市街地の真ん中にある1925に泊まって、近代建築と街並みを楽しんでみるのがおすすめです。

1925さんのレストラン営業時間:11:30-22:00
連絡・予定確認:https://www.1925.jp

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(写真は1925)


8.カバンストリート 嘉玄

豊岡はカバンの生産量が日本一です。豊岡カバンは東京や大阪でもよく見かけます。そんな豊岡でカバンを感じられ場所がカバンストリート。豊岡駅から大開通りの一番奥まで進み、右に曲がった通りがカバンストリートになります。カバンの自動販売機がユニークです。最近はカバンの学校も作られていて、カバン留学で豊岡に来られている方もいるようです。僕がおすすめするお店は、カバンストリートから少し離れていますが、嘉玄さんというお店。2階には豊岡カバンの歴史が展示されていて、柳行季と呼ばれる柳と竹で編んだ初期の豊岡カバンの実物もある。ふらっと訪ねてみるのも一興です。

嘉玄さんの営業時間:10:00-17:30
連絡・予定確認:http://www.atelier-kagen.jp

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9.まるやまコーヒーショップ

豊岡は朝カフェ文化があります。古い喫茶店におばあちゃん達が集まって話している光景をよく見かけます。駅近くにあるまるやまコーヒーショップさんの朝ごはんから1日をスタートしてみるとゆったりとした時間で1日がスタートできそうです。近頃は若者向けのカフェもできています。公設市場の中のカミノコーヒーさんも素敵なカフェです。

営業時間:7:30-18:00(日曜定休)
連絡・予定確認:不明

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10.&gallery

豊岡在住の彫刻家美藤圭さんのギャラリー兼製作所。もともと小児医院だったところをリノベーションした作りは温かみのある空間です。ギャラリーとして空いていることは少ないけど、ふらっと前を通って、美藤さんがいらっしゃると、ついつい立ち寄ってしまいます。空間が心地いいので、長居しがちです。美藤さんの彫刻は本当に素敵で、instagramで見てはほっこりしています。いつか作ってもらいたいなぁと思ってます。

営業時間:未定
連絡・予定確認:http://bitokei.com


11.58N musubu

おにぎり屋さん。鞄関係の建物をリノベーションして作られています。豊岡で野生復帰したコウノトリが住めるような環境で作られた「コウノトリ米」が使用されています。素敵なおむすびが多いので、たまにふらっと寄って腹の足しにしてます。おしゃれです。

営業時間:11:00-14:00 16:00-18:00(日曜、月曜定休)
連絡・予定確認:https://www.instagram.com/58n_musubu/?hl=ja

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(58N musumu instagramより)

12.東屋

焙煎所メインに少しコーヒーも出しているところ。豊岡にあるロータリーの近くの空き家を改装している。コーヒーの温かさとコンクリートが絶妙な落ち着き感を醸し出している。コーヒーだけではなく、ちょっとしたお菓子も美味しいのでおすすめ。

(東屋のinstagramから)


豊岡に来るには
●東京方面から
新幹線を京都で乗り換えて特急きのさきで京都駅から2時間ちょいで豊岡駅
 1時間おきに特急が運行されています。
もしくは伊丹空港乗り換えで羽田から2時間ちょいで但馬空港
(羽田7:30→伊丹→但馬空港9:30、羽田15:30→伊丹→但馬17:30)
(但馬空港10:00→伊丹→羽田12:15、但馬18:00→伊丹→羽田20:00)
但馬空港からは豊岡駅まで15分程度で着くバスが運行されています。それぞれの飛行機に連絡してます。>http://www.tajima-airport.jp/access.html
※飛行機も電車もそんなに料金は変わりません。東京から往復3万円くらい。
●大阪方面から
大阪駅から特急こうのとりで2時間半で豊岡駅
 1時間おきに新大阪発の特急列車があります。
※大阪からなら往復8000円くらい
※1時間おきに運行される新大阪発特急こうのとりも京都発特急きのさきはどちらかが豊岡まで行ってくれるのですが、片方は福知山という駅止まりですので、その場合は乗り換えてください。相互に乗り換えても追加料金はかかりません。

豊岡で泊まるには
豊岡に泊まる場合は、1925という近代建築のホテルに泊まるのもおすすめです。ゆったり泊まるなら少し値段が高いですが、willow.というコンドミニアムホテルもあります。また、Hostel ACTというゲストハウスがあり、にぎやかな場が大丈夫な方はこちらもありです。また城崎温泉が電車で10分です。値段は高いですが、泉翠、小林屋、西村屋、三木屋など、建築家がリノベーションした宿が多くあります。安めだと、ゲストハウス城崎若代さん、街のねどこkinsuiさんが比較的安くてきれいです。また、本が好きな方は、日本海が見渡せるゲストハウスひととまるがおすすめです。豊岡駅から電車で20分くらいです。また、豊岡市街地には、ビジネスホテルも大量にあって、むちゃくちゃ安いです。市民的にはグリーンモーリスが一番コスパがいいかと思います。あと、医学生なら豊岡病院見学ついでに病院宿舎に泊まれます。あと交通費が一律1万円でます。

★追加で数カ所あまり教えたくない場を以下に書いてみました。

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