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「そろそろ本気出す」って、いつまでも言っていたい

自分の周りに、一人や二人はいるはずだ。

「来年から本気出すわ」
「そろそろ本気出そうと思ってるんだよね」

あるいは、自分自身がその一人かもしれない。

この言葉の信憑性はきっと、「行けたら行く」や「前向きに検討します」と同じくらいなのだろう。

言われた側は「やれやれ」という感覚かもしれないが、実は、言っている当の本人はけっこう本気なのだ。本気を出そうとしていることに対して「本気」なだけ、だけれど。

僕自身もどちらかと言えば、“言っている側”だ。

特に、この一年間は各所で言っていた気がする。

今振り返ると、非常に恥ずかしいし、無かったことにしたい。

「本気でやったな」という実感が持てていないから。

いつもなら、そんな自らの恥ずかしい一面をネタにして文章を終えるのだけれど、少し前向きに考えてみたい。


さて、「そろそろ本気出す」さえ言わなくなってしまう時がもし来たら、どうだろうか。

少なくとも、僕自身は何となく「ああ、自分終わっちまったな」という気がする。

だから、「そろそろ本気出す」と言えているうちは、実はけっこう良い感じだったりして。

もちろん、何かしらの目標や成果、そこに取り組む姿勢や自分のあり方には納得できていないわけなので、正確には良い感じではないのだけれど、「そろそろ本気出す」と思えているうちは、まだ戦えるということだ。

こんな時代、社会に生まれてしまった以上、「自分自身」に満足できる日は来ないのかもしれない。

決して、満足とか成長とか、それらを追いかけたり、それらに縛られる必要はない。

ただ、もし「そろそろ本気出そう」と思うなら、その気持ちや意思に従って、何かに向かって本気を出そうとしてみた方が良い。

どう頑張っても周りが気になったり、「何者かでありたい」という欲が深い、自分みたいな人間は特に。

大丈夫、分かっている。

世の中の本気を出して生きている人たちは、「そろそろ本気出そう」とか「今本気でやっているな」とか、そもそも思ったりしないことを。

けれど、「そろそろ本気出そう」という気持ちが湧いてしまった以上、その気持ちを大切にしたいし、こうして言葉にしておきたい。


よし、来年は本気出そう。

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