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人間は、動かないと壊れる

地元のFM局を聞いていたら、疼痛の専門医という方が話しておられた。

疼痛の医療関係者が集まる、慢性疼痛の学会に行ってきた。
そこでは、いろいろな事例とか意見とかを交換するところだ。

どんな手術がいい、あの薬がいい、このサプリが、食事はどうだ、とかいろいろでてきた。

しかし、最後は、やはり運動だなということに落ち着いたという。

人間は動物としては、とても弱い。
鋭い牙があるわけではない。
強い腕力があるわけでもない。
早く走れるわけでもない。
すこぶる俊敏というわけでもない。

したがって、もともと餌にありつける機会が少ない。
そこで、人間の体は飢餓対応にできている。
少ないカロリーでも長時間動けるようになっている。
とても効率のいい体だ。

ところが、この少ないカロリーで長時間動ける素晴らしい体が、動かないと、途端にあちこち具合が悪くなってくる。

医者が、薬が、サプリがという前に、とにかく運動することだ。痛いの痒いのがあっても、構わず運動することだ。
これに尽きる。

30年間医者をやってきて、それなりに頑張ってきたが、今更だけど、これに気づいた。
と、おっしゃっておられた。

対談形式の話だったけど、真剣に自分の専門分野に取り組んできたものが持つ自信に溢れ、なおかつ語り口もフランクで、とても好感の持てるドクターだった。

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