見出し画像

しあわせなのに転職を考えはじめたときに冷静になるテクニック

ホワイト企業に勤めているリモートワーカーの皆さん、おつかれさまです。

給与、休日日数、仕事内容、福利厚生。すべてに恵まれていて、不満があるわけでもないのに「私はこのままでいいのだろうか?」と悩み、「もっとやりがいのある仕事をしたい!」と転職を検討されたことはありませんでしょうか?

僕は何度もあります。

冷めたことをいいますが、その「もっとやりがいのある仕事をしたい!」という熱い思いは、もしかしたら一過性のものである可能性があります。今回の記事では詳しくは触れませんが、人間には内観の錯覚という心のクセがあります。簡単にいうと、あなたが頭の中で発見しよう・発見したと思っている「私の本音」は今都合よくでっち上げた空想かもしれない、ということです。

今日はそんな内観の錯覚の影響を減らすためのテクニックを紹介します。あなたが今までがんばって手に入れた今の恵まれた環境を手放してしまう前に、少し冷静になって考えるヒントとしてください。

あなたは慣れてしまっているだけかも?

さて、なぜあなたは今の環境に恵まれているはずなのに転職を考えているのでしょうか。その答えのヒントは、人間誰しも持っている「慣れ」という習性にありそうです。

慣れは、人間にとってプラスにもマイナスにも働きます。例えば足を入れるだけで熱かったはずのお風呂に肩まで浸かっているとだんだん慣れて当初より熱く感じなくなるのはプラスの面。そして、ずっと欲しかった最新のMacbookを買って嬉しかったが、1週間後には邪魔なオブジェクトに感じてしまうのはマイナスの面です。

Macbookの例と同様、あなたが今「私はこのままでいいのだろうか?」と悩んでしまっているのは、恵まれた環境にただ慣れてしまっただけの可能性があります。つまり、あなたは本当は「もっとやりがいのある仕事をしたい!」のではなく、ただ慣れてしまっているだけなのかもしれません。

では、どうやったら「慣れ」から目を覚まし、今の環境のありがたさを思い出せるのでしょうか。

引き算で目を覚まそう

「失って初めてありがたさが分かった」という経験をしたことはありますでしょうか?「何でもないようなことが、幸せだったと思う」で有名な曲もありますよね。

自分が持っていた物だったり、当たり前にそばにいてくれた誰かだったりが自分の周りからなくなって初めて、それらがどれだけありがたい存在だったかを知る。そんな経験です。

この人間の盲目さを逆手にとって、現在の環境のありがたさを再確認するためのテクニックがあります。それは、「Think clearly」で「心の引き算」として紹介されているテクニックです。

手順は以下です。

  1. 目を閉じる。

  2. 自分が今満足している(=不満がない)、給与、休日日数、仕事内容、福利厚生をすべて洗い出す。

  3. それらが順番に無くなっていくと、自分の生活がどうなるかを具体的に想像してみる。

  4. 自分が満足しているものがすべて無くなった想像ができたら、目を開けて現実に戻る。

つまり、今持っているものを失った世界を想像してみるという方法です。

「もし〇〇がなかったら、今どんな生活をしているだろうか?」と問い、具体的に想像してみます。例えば、「もし年収が今より200万円低かったら、どこに住んでいるだろう?自尊心はどうなっているだろう?自分が好きな服やゲームや家電は今のように買えているだろうか?」と問います。続けて、「さらにリモートワークが禁止されてオフィス出勤になったらどうなるだろう?」や「さらに土曜出勤になったらどうなるだろう?」のように自分の持っているものをどんどん引いていきます。

そして現実に戻ったとき、おそらく多くの人は「あ〜、良かった」と思うはずです。今当たり前に持っているもののありがたさを再認識し、実は自分がすでに多くの重要なものを持っていることが分かるでしょう。

ストア派の哲学者たちは、すでに2000年も前にこう述べている。「まだ持っていないものについて考えるよりも、いま持っているものを持てていなかった場合、どのくらい困っていたかについて考えた方がいい」。

Think clearly


お読みいただいてありがとうございました。
お役に立てましたらマガジンのフォローをお願いします!


#心理学 #認知心理学 #読書 #アラサー #ホワイト企業 #本 #哲学 #ライフハック #リモートワーク #在宅勤務 #転職 #エッセイ #日記 #お金 #悩み

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?