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思い出してはいけない過去

私は、母と手を繋いだ記憶がありません。

母と同じ布団に入って眠った記憶もありません。

母と一緒にお風呂に入った記憶もありません。


逆に、私が中学生になった時
母とダブルベッドで寝ることになりました。

父と母が使っていたダブルベッドが
私の部屋に運ばれ、
その日から、私は毎晩
母とダブルベッドで寝ることになりました。


この場所は私の場所じゃない


毎晩、心の奥で違和感を感じながら夜を過ごしました。

本来なら、父がいるべき場所に私がいる。

私にとって、居心地の悪い夜になりました。


人には、思い出していい過去と
思い出してはいけない過去があると思います。

思い出してはいけない過去は、
思い出した時に、今の気持ちも過去に戻ってしまう過去。

今を生きる私を、一瞬で過去に連れ戻してしまう過去は、思い出さないように。

つらく悲しい過去を
なかった事にするわけでもないのです。

ただ、思い出してはいけない過去は、
不用意に思い出すのではなく
準備万端でもてなせる時だけ。

おもてなしできない時は、思い出さない。

それは、過去の思い出を悪者にしない為。

私にとっても、過去にとっても
どちらにとってもよい為に。


あなたにとって
思い出しても大丈夫な過去はなんですか?


あなたがあなたの原点に辿り着けますように

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