久野友萬(川口友万)

著書に「大人の怪しい実験室」「あぶない科学実験」「媚薬の検証」「飛び込め! 男の科学…

久野友萬(川口友万)

著書に「大人の怪しい実験室」「あぶない科学実験」「媚薬の検証」「飛び込め! 男の科学くん」「ホントはすごい日本の科学技術」「オーラ?! 不思議なキルリアン写真の世界」など

マガジン

記事一覧

ヤバめの科学01 ごあいさつ

新刊が出ました  1月31日に書籍『ヤバめの科学チートマニュアル』(久野友萬/新紀元社/税別1600円)が発売になります。  15年ぐらい変な科学や変な科学実験のことを書…

TENGAの話

ずらりと並んだ化粧品のようなプラスチックのボトルがある。これが“究極の性のグッズ”として国内はもとより世界中で今話題のTENGAだ。このTENGA、どのくらい話題かといえ…

日本の環境技術は世界トップ

 欧米に比べて日本の環境対策は遅れているという報道が多い。いわくドイツは原子力発電の全廃を公約している、北欧は教育で環境問題が徹底されている、「〇〇では」の出羽…

若返り薬は可能なのか? 最新科学レポ

 どれほどの権力とどれほどの金があっても、老いと死から人間は逃げられない。だから不老不死はあらゆる権力者が最後に抱く夢だ。古代中国の秦の始皇帝が不老不死の仙薬を…

本を出すこと

これまで私は自分の名前で15冊ほど出していますが、最初の一冊目をどうやって出したらいいのか、悩ましい人は多いと思います。特に普段の仕事で、出版社との接点がないとど…

TENETを楽しむためのループ重力理論

クリストファー・ノーラン監督の『TENET』は時間を逆行する技術を使って、未来と戦うスケールの大きな物語。出てくるキーワードはループ重力理論という最新の量子力学理論…

究極の癒しだ! イヤーエステ初体験

■初めて足を踏み入れた女の城 イヤーエステを初体験 イヤーエステに行った。耳のエステだ。行く前、どうせ耳かきでしょう、とあまり期待はなかった。焼きトンが好物の男…

新宿OL援護会

新宿といえば、大学受験の帰りに初めてヘルスに行ったのだ。その日、入店したばかりで、風俗初めての女の子が相手だったことを思い出した。 お互いに初めて。というか、私…

呼子のイカを取り寄せて食べる

■生きているイカが届いた! 呼子のイカに挑戦 発泡スチロールの大きな箱が届いた。フタを開けると、細長いビニール袋がパンパンに膨らんでいる。ビニール袋の中で、ビチ…

在宅ライターで高額を稼ぐには?

副業が奨励され、奨励も何も副業しないとやってられないほど給料が上がらない昨今、ライターを考える人も多いと思います。 家でできるし、文章を書くのはイラストや漫画を…

ライターで生き残るには?

ライターをなりわいにして20年、パソコン誌の編集者からフリーになり、最初は転職情報誌で企業案内を書いていた。それが10年続き、会社を辞めて10年目に本を出した。今は他…

外来種の駆除は虐殺? 共存のために保護政策を

※10年前にSPA!に書いた原稿。今読んでも、何も状況が変わっていないことがわかる。さらに今は人間が外来種扱いだもんな。我々は業が深い。 「今までも日本で悪さし…

ユーモア会話術講座を受講する

 ダジャレは得意だ。だが、それが何の役に立つとも思えない。思えないが、そんなダジャレやおやじギャグを教える通信講座があるのだそうだ。教えるぐらいだから役に立つの…

アクアポリンと奇跡の水

 水には体にいい水と悪い水があると言われている。  江本勝 の『水からの伝言』はご存知だろう。水に「ありがとう」と声をかけて凍結させると、美しい氷の結晶ができ、反…

量子脳と魔術的世界

※初出は2015年7月号の月刊ムーですね  脳が量子コンピュータであり、量子波を使って外界に影響され、かつ影響しているという仮説を量子脳仮説という。これをもって、量…

男を食い殺す究極のサゲマン女! 霊能者が見た、サゲマンの正体

※某K氏の話があまりに面白かったので、2012年にナックルズで掲載。  俗に世に言うアゲマンサゲマン、ようはナニをして男の運気を上げるのがアゲマン、反対に運を吸い取…

ヤバめの科学01 ごあいさつ

新刊が出ました  1月31日に書籍『ヤバめの科学チートマニュアル』(久野友萬/新紀元社/税別1600円)が発売になります。  15年ぐらい変な科学や変な科学実験のことを書き散らしてきて、そうするともの好きな作家さんやテレビ局などに相談されるのですね。ネタないかと。  ネタあるよと中国はサルの遺伝子を人間に組み込んでサルソルジャーを作ろうとしているとか、宇宙は無限に広く無限に昔からある説とか、フライパンの裏には異次元があるとか、異端の科学を教えると喜ばれる。ネットでカラパ

TENGAの話

ずらりと並んだ化粧品のようなプラスチックのボトルがある。これが“究極の性のグッズ”として国内はもとより世界中で今話題のTENGAだ。このTENGA、どのくらい話題かといえば、発明者である?典雅の代表取締役の松本光一氏はフォーブス米版・アジア版など海外の雑誌にも登場、さらにテレビ番組でも引っ張りだこ、おかげでヤフーの検索ランキング7位となったため、朝の番組でTENGAが紹介された。また、あの福山雅治のラジオでも話題になり、ケンコバは「神の穴」とまで評したという。 従来の製品

日本の環境技術は世界トップ

 欧米に比べて日本の環境対策は遅れているという報道が多い。いわくドイツは原子力発電の全廃を公約している、北欧は教育で環境問題が徹底されている、「〇〇では」の出羽守が大活躍である。日本は環境技術の後進国なのか? そんな国が京都議定書を提案し、世界で2位の環境技術発明件数などということがあるだろうか? あまり知られていないが、日本の環境技術発明件数は80万件以上で米国とほぼ並んで2位、ドイツの同件数は44万件で4位なのだ。  小泉進次郎環境大臣の発言「プラスチックの原料って石油な

若返り薬は可能なのか? 最新科学レポ

 どれほどの権力とどれほどの金があっても、老いと死から人間は逃げられない。だから不老不死はあらゆる権力者が最後に抱く夢だ。古代中国の秦の始皇帝が不老不死の仙薬を探すため、徐福を蓬莱=日本に遣わせた話は有名だ。西洋でも錬金術師は永遠の命を生み出す霊薬エリクサーを作り出そうとし、不老不死の男サンジェルマン伯爵の伝説は今も人を魅了する。  不老不死を手に入れたいと願う人間の衝動は、21世紀に至ってもまるで変わっていない。  グーグルがIT企業の枠を超え、さまざまな分野に投資を始めて

本を出すこと

これまで私は自分の名前で15冊ほど出していますが、最初の一冊目をどうやって出したらいいのか、悩ましい人は多いと思います。特に普段の仕事で、出版社との接点がないとどうすればいいかわからない人が大半ではないでしょうか。  ライターは雑誌の連載をまず取るなりしてからまとめればいいんですが、いわゆる「本」の原稿をどう売り込むかが困りますよね。 ちなみに小説やノンフィクションは公募が山ほどあるので、そこに送ってください。それが最短です。 ●原稿を揃える  本を出すのは目的ではなく

TENETを楽しむためのループ重力理論

クリストファー・ノーラン監督の『TENET』は時間を逆行する技術を使って、未来と戦うスケールの大きな物語。出てくるキーワードはループ重力理論という最新の量子力学理論をベースにしている。 この理論、何を言っているかというと、『宇宙には時間はない』。何を言っているのかわからないかもしれないが、理論物理では未来や過去を決める数字がないのだ。でも昨日は昨日だし、今日は今日だし、明日はきっと明るい日なのはなぜ? 時間のない世界で時間を生み出しているのは、実は熱。熱いものが必ず冷える、

究極の癒しだ! イヤーエステ初体験

■初めて足を踏み入れた女の城 イヤーエステを初体験 イヤーエステに行った。耳のエステだ。行く前、どうせ耳かきでしょう、とあまり期待はなかった。焼きトンが好物の男がエステ? と鼻で笑った。 大間違いだった。イヤーエステは触覚に対する哲学的転回である。いやホントに。 イヤーエステを行っている総合ビューティサロン『レスプランディール』は、地下1階・地上3.5階、エステの中でも都内屈指の大型店である。地下に女性用のエステとスパ、1階に美容室、2階にメンズエステ、3階+ロフトがV

新宿OL援護会

新宿といえば、大学受験の帰りに初めてヘルスに行ったのだ。その日、入店したばかりで、風俗初めての女の子が相手だったことを思い出した。 お互いに初めて。というか、私なんて、母親以外のオッパイに触るのさえ初めて。ドキドキを通り越して、腰が痛くなっていたら、思いっきり、それはそれは親の仇のようなアグレッシブな手コキをされました。あまりのことに剥けました。痛かったです。いろんな意味で初体験。涙をこらえてトイレで見たら、パンツが血まみれだった午後です。そんなナイーブなチンコも、今ではす

呼子のイカを取り寄せて食べる

■生きているイカが届いた! 呼子のイカに挑戦 発泡スチロールの大きな箱が届いた。フタを開けると、細長いビニール袋がパンパンに膨らんでいる。ビニール袋の中で、ビチャビチャビチャと水が跳ねた。 イカである。生きている。生きているどころか、怒っている。胴体の色が、オレンジから濃い茶色へとまるでネオンのように変わっていく。これを食べようというわけだ。だが食べてもいいのか? こんなに元気では、水族館のようだ。これから水槽に放します? ではないのか? 佐賀県の唐津市は玄界灘に面した

在宅ライターで高額を稼ぐには?

副業が奨励され、奨励も何も副業しないとやってられないほど給料が上がらない昨今、ライターを考える人も多いと思います。 家でできるし、文章を書くのはイラストや漫画を描くよりもずっとハードルが低いし、実際、「ライター募集」でちょっと検索するだけで、ライターの仕事は山ほど出てきます。 でもよく読むとわかりますが、ほとんどがWebの企業系まとめサイトで、1記事600字で300円とかです。それでも雑誌の原稿料がいくらなのか、知らない人は請け負って、あとでヒーヒー言うことになる。 以

ライターで生き残るには?

ライターをなりわいにして20年、パソコン誌の編集者からフリーになり、最初は転職情報誌で企業案内を書いていた。それが10年続き、会社を辞めて10年目に本を出した。今は他人の本も含めて、本を書くことと雑誌に書くことで何とか仕事が回っている。 出版業界は完全に斜陽で、特に雑誌は新規のライターを雇わない。新しくコラムやページを配分するだけの予算もパワーも欠けているのだ。特集記事ではライターは必要だが、その数も絞られる。そうした状況だけを見るとお先真っ暗な気がする。しかしライター仲間

外来種の駆除は虐殺? 共存のために保護政策を

※10年前にSPA!に書いた原稿。今読んでも、何も状況が変わっていないことがわかる。さらに今は人間が外来種扱いだもんな。我々は業が深い。 「今までも日本で悪さしているヤツがメチャメチャいるんです」  と日本生態学会の村上興正教授は怒りを込めて言う。村上教授は外来種を駆除すべきという立場だ。 「現在までに2500種以上入って来ているんですよ。その1割が侵略的外来種ってやつで悪さをしている。そのうちの今年2月の時点で指定されているのは148種類です。まだまだ特定外来生物として指

ユーモア会話術講座を受講する

 ダジャレは得意だ。だが、それが何の役に立つとも思えない。思えないが、そんなダジャレやおやじギャグを教える通信講座があるのだそうだ。教えるぐらいだから役に立つのか? 何の役に? その講座、「ユーモア会話術講座」によると、そもそもダジャレとは平安時代の風流を示す<「ざれ」「され」の発音が変化>したもので、<文化的にも認められた表現方法>なのだそうだ。古くは和歌、現代ではヒップホップがダジャレの系譜であり、ダジャレを聞いた相手の反応で<自分と相手の親密度>がわかったり、距離感をつ

アクアポリンと奇跡の水

 水には体にいい水と悪い水があると言われている。  江本勝 の『水からの伝言』はご存知だろう。水に「ありがとう」と声をかけて凍結させると、美しい氷の結晶ができ、反対に「バカ」「死ね」などと声をかけると結晶がキレイにできないというものだ。  最近では水素水が爆発的に流行した。『ルルドの水』(フランス)、『トラコテの水』(メキシコ)、『ノルデナウの水』(ドイツ)など世界には奇跡の水と呼ばれる泉がある。特に有名なルルドの泉には、毎年500万人もの人が訪れ、キリスト教の聖地とされてい

量子脳と魔術的世界

※初出は2015年7月号の月刊ムーですね  脳が量子コンピュータであり、量子波を使って外界に影響され、かつ影響しているという仮説を量子脳仮説という。これをもって、量子力学で超能力を証明しようとする試みが行われている。  いささか旧聞に属するが、2014年5月4日にNHKの科学番組『サイエンスZERO』で『「超能力」は実在する!?不可思議に挑む科学者たち』が放送された。その中で紹介された光子と意識の確率に関する実験が非常にユニークだった。光子を発射する装置を用意し、2枚のスリ

男を食い殺す究極のサゲマン女! 霊能者が見た、サゲマンの正体

※某K氏の話があまりに面白かったので、2012年にナックルズで掲載。  俗に世に言うアゲマンサゲマン、ようはナニをして男の運気を上げるのがアゲマン、反対に運を吸い取ってしまい、男の人生をボロボロにするのがサゲマンである。そういうサゲマン女は本当にいるのか?  魔性の女と呼ばれる大竹しのぶ。彼女に関わった男性は、何人も若くして不可解な死を遂げている。  大竹しのぶの最初の結婚は1982年。中村晃子と婚約していたTVディレクター、服部晴治を中村から奪い取る形で結婚し、当時、略奪