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読後感

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読んだ本についての感想を書いていくよ!
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記事一覧

イノベーターを育てたい【未来のイノベーターはどう育つのか】

イノベーターを育てたい【未来のイノベーターはどう育つのか】

こらからの時代で、日本が生き残るためにはイノベーターが必要です。イノベーターとは、革新者とも訳されますが、既存の枠組みに捉われず、改善ではなく改革を起こすことができる人材です。

日本は今まで「高品質、低価格」が売りでしたが、フラット化した世界では、品質はどこの国で作ってもコモディティ化するのが早く、低賃金で人を雇える国に、日本は負けてしまいます。なので、大事なのはどんどん新しい価値を発見、創造で

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大人も子どもも大事なことは?【いい子に育てると犯罪者になります 2】

大人も子どもも大事なことは?【いい子に育てると犯罪者になります 2】

前回の記事で「抑圧」は、自分を押し殺すことであり、自分の感情に蓋をするとよく無いよということを書きました。それは最悪の場合、自殺や殺人につながりうるということを書きました。タイトルにもある通り、「いい子」はもちろんのこと、筆者は「いい大人」であろうとすることも問題だと言います。

例えば、男女の関係において不和の原因は男も女もどちらもわるいと言われますが、基本的には男性が悪いと筆者言います。性別的

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いい我慢とわるい我慢の違い【いい子に育てると犯罪者になります】

いい我慢とわるい我慢の違い【いい子に育てると犯罪者になります】

みなさん、「我慢」ってしたことありますよね。ていうか、毎日我慢してるよっていう人の方が多いかなと思います。僕もいろいろなことを日々我慢している気がします。部活動のこととか、仕事のこととか、人間関係のこととか。本当にいろいろと。この頃ストレスめっちゃ溜まるんですよね〜。

で、この「溜め込む」こそが「わるい我慢」なんです。「いい子に育てると犯罪者になります」という、なかなか刺激的なタイトルの本を読む

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言葉かけの中にある願い【『学び合い』を成功させる教師の言葉かけ】

言葉かけの中にある願い【『学び合い』を成功させる教師の言葉かけ】

『学び合い』では、「一人も見捨てない」を語り続けますが、もちろんそればっかり言っていても、よくわからないし、よく伝わらない。

じゃあ、具体的にどんな言葉を使えばいいのかをまとめてくれているのが「『学び合い』を成功させる教師の言葉かけ」です。『学び合い』を始めようと思っている人におすすめの本です。構成は初めの1週間、最初の3ヶ月、3ヶ月以降で分けられていて、その時々で起こる問題について、その解決策

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教育は全て「善きもの」となるから危うい【教育という病】

教育は全て「善きもの」となるから危うい【教育という病】

こんにちは、1週間の折り返しの水曜日ですね。頑張りましょう。

さて、今日は「教育という病」(内田良)を読んで思ったことを書きます。

最近は学校現場のズレを認識している方も多いと思いますが、「教育」=「善きもの」という認識は長い間培われてきたものであって、今でも学校教育の根底に漂っている観念だと思います。

例えば、生徒指導をする時によく聞くのは、「基準は君たち(子ども)でも、保護者でもなく、学

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寂しさは忘れるものではなくて、付き合うもの【ステップ】

寂しさは忘れるものではなくて、付き合うもの【ステップ】

こんばんは、10時間部活で拘束されたので、空き時間に小説1冊読み終えてしまったやうたです。

そんな空き時間を活用して読んだのが、「ステップ」(重松清)という本です。今までにも重松清は読もうと思って買ったことはあるんですけど、読み終えたことがなかったので、初めて読了した重松小説になりました。

あんまりネタバレするのもよくないので詳しくは書きませんが、テーマは「寂しさとどう向き合うか」だと思いまし

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「個別最適化」と「つながり」を両立させる【Society5.0に向けた進路指導】

「個別最適化」と「つながり」を両立させる【Society5.0に向けた進路指導】

こんにちは、今日は友達とモーニングを食べにいって、買い物をして、読書をしてと有意義な1日を過ごしました。

さて、今日読んだ本から思ったことをさっそく書いていこうと思います。

今日読んだ本はなんと僕が高校生だった時に授業をしてくれた先生が書いた本で、未だに交流があるので、ほとんどわかっているつもりの内容だと思っていたんですが、広域通信制のことや海外進学については知らないことが多かったので面白かっ

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「関係としてみる」必要がある【インクルーシブ教育を通常学級で実践するってどういうこと】

「関係としてみる」必要がある【インクルーシブ教育を通常学級で実践するってどういうこと】

こんにちは、やうたです。今日は久しぶりにモスバーガーに来て記事を書いています。やっぱりモスは美味しいですね〜。

さて、今日はこれもまた久しぶりに本を読んで思ったことを書いていきます。「インクルーシブ教育を通常学級で実践するってどういうこと」という本を読みました。

インクルーシブ教育というと、何か特別支援教育をイメージしがちですが、別に障害を持った子だけを対象にしたものではなく、全員が全員を受け

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想像力とどう向き合うか【幸福論 アラン】

想像力とどう向き合うか【幸福論 アラン】

おはようございます、今日はアランの「幸福論」を読みました。「幸福論」って何人かの人が書いてるらしく、世界三代幸福論なるものがあるらしいです。みなさん知ってました?!

アランの「幸福論」はそのうちの1つで、あとはラッセルとヒルティっていう人が書いた「幸福論」があるらしいです。また、読んでみましょうかね。

さて、今日は「幸福論」から、想像力とどのように向き合っていくかということを書いていきたいと思

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「欲求」を創造する【非営利組織の経営 6】

「欲求」を創造する【非営利組織の経営 6】

こんばんは、やっと木曜日ですね。明日は花金!!
頑張りましょう〜

さて、今日は久しぶりに経営学の本から記事を書こうと思います。「非営利組織の経営」から数節引用しながら、考えたことを書いていきます。

非営利組織は、「ニーズに奉仕する」というだけでは、十分ではない。本当に立派な非営利組織は、「欲求」を創造する。本文中では美術館が例にとられています。かつての美術館は自らを文化の保管者としており、芸術

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情報社会との付き合い方【遅いインターネット】

情報社会との付き合い方【遅いインターネット】

おはようございます、生憎の雨模様ですが、ちょっとドライブして、ユニクロで夏っぽい靴下でも買おうかと思っているやうたです。

さて、今日は「遅いインターネット」(宇野常寛)を読んで思ったことを書きます。

ほとんどの方が、コロナの影響でインターネット環境を通じてでしか、他者と関わる、関わらざるを得ないという時間を普段よりも多く過ごしていると思います。

例えば、Twitterでタイムラインを流し読ん

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気になる行動はあえて無視【アドラー心理学で変わる学級経営】

気になる行動はあえて無視【アドラー心理学で変わる学級経営】

おはようございます、この頃、アドラー心理学って素敵だなって思うやうたです。そういえば、アドラー心理学についての記事が多めですよね、最近(笑)

さて、今日は「アドラー心理学で変わる学級経営」を読んで、思ったことを書いていきます。

学級崩壊という現象があります。簡単にいうと、教師への信頼感がゼロで、子どもたちが言うことを聞かず、子どもたち同士の横のつながりもなく、陰口や悪口、蔑み笑いが日常で、いじ

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「自己受容」と「自己肯定」の違い(アドラー心理学)

「自己受容」と「自己肯定」の違い(アドラー心理学)

おはようございます!さて、今日も「アドラー心理学」について、特に重要概念である「共同体感覚」を理解するための一部である「自己受容」について書きます。

共同体感覚とは、自己への執着を他者への関心に切り替え、共同体に貢献できているんだという感覚を持つことです。難しいですが、手ほどきとして、まず「自己受容」の理解が必要になります。

「自己受容」とは、ありのままの自分を認めてあげることです。僕たちは「

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「3つの絆」という概念(アドラー心理学)

「3つの絆」という概念(アドラー心理学)

シンプルなタイトルにしました、はい。最近は自分が過去にインプットしたものを頭の中で反芻し、再度アウトプットすることを大事にしています。

今日は、悩みは全て対人関係から生じるというアドラー心理学の考え方から、「3つの絆」という概念を引用し、関係性の種類について書きたいと思います。

先日の記事で、アドラー心理学でいう「課題の分離」の話をしました。簡単にいうと、人は誰しもが他者の期待を背負って生きて

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