ホモ_サピエンス

【読書ノート】人間の本質っぽいものが見つかるーホモ・サピエンス全史ー

▽前置き

昔から、歴史が好き。
特に歴史の物語の中に今の生活にも通じるような人の本質的な部分が出てきたりすると、人って変わらないんだなーとなんとなく安心したり、納得できるので、まとまった暇があれば積極的に見つけて読んだりしている。

その中でも、今回読んだホモ・サピエンス全史は濃厚でした。

また、更新するかもしれないですが、いったん上巻を読んだタイミングで
面白かったポイントをメモりました。

▽おもしかったポイント

①ホモサピエンスは、虚構によって協力、団結した

約3万年に見つかったドイツのシュタデール洞窟から見つかったライオン人間が見つかった。

これにより、ネアンデルタール人を駆逐した当時の人類
(ホモ・サピエンス)は、「この世に存在しないものを創造することができたこと」が証明されている。

これは非常に大きな発見だった。
ライオン人間という現実にないものを”認知”できることは、
目に見えない物、みたことも触ったこともないものについて理解できるということである。

この認知により、人類は個人だけでなく、集団でこの”虚構”を信じる事が可能になり、大勢で協力する事が可能になった。

例えば、伝説や神話といった虚構を集団で共有し信じることにより、集団で作業や戦などで高度な意思疎通がこれまでにできなかった規模で可能になった。
このような認知革命があり、ホモ・サピエンスはネアンデルタール人を瞬く間に退け、他の生物よりも大きな群れでも団結できるようになったとされている。この認知革命がここまでホモサピエンスが地球上で力を持った大きな要因である。

この虚構という概念では、自分たちが信じている法律も貨幣も資本主義も全て虚構。多くの虚構を大勢の人が信じさせることで、他の種では考えられない規模で現在も統治できている。
人類は虚構という想像上の秩序を信じさせることで、他の種では実現できない規模で効果的に協力できる社会を作り出せている。

②世界最古の法 ハンムラビ法典からみる人の本質

ハンムラビ法典では、
2つの性と3つの身分(上層自由人/一般自由人/奴隷)を定めている。
例)男性が別の男性の娘を殺したら、バツそいて加害者の娘が殺される。
  いわゆる目には目を、歯には歯をという形。

はるか昔の法においても、人間をヒエラルキーで捉え、人の価値を段階分けしているのがみて取れる。

自分は差別主義者ではないが、人間の本質としてどの集団においてある一定の規模になると組織内でヒエラルキーを作りたがるものなのかもしれない。

普段の生活においても、


コンビニの雑誌には「人口●%」 × 「所得の図」。
会社組織でも「職位」という形で階層づけがある。
業界地図を見てもピラミッドなどで会社が階層づけられている。

※ちなみに確か以前読んだお金2.0にも、持続的な経済システムの特徴の一つとしてヒエラルキーというのが記載されていた。


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