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「夢の力で未来を切り拓く」株式会社 和未コンサルティング代表取締役 小林未千さん

もともと無関心無感動で、「ダメです」「無理です」「できません」が口癖だった自分からこのままでは年を重ねた時どうなるんだろう!?と、そこから生き方を変え、気が付けば営業のトップセールスにまで昇りつめていき、今度は人を育てる所にまで至った自身の経験を生かし現在コンサルタントをされている小林未千さんにお話しを伺ってきました。

小林未千(Kobayashi Michi)さんプロフィール
出身地:香川県高松市
活動地域:全国
経歴:OLから美容業界に転職し17年、エステティシャン・営業(トップセールス)・マネジメント(No1店舗)・経営企画室長(年商55億)と経験を積み2007年独立。コンサルティング・研修は本質的、かつ具体的で分かりやすく成果が上がると評判。一部上場会社や公共機関、業界団体、エステ業界トップクラスの企業コンサルティングをはじめ、個人で活躍する女性起業家を1,000人以上支援。東京オフィスを拠点に全国のサロンで売れるしくみづくりのコンサルティングと研修・講演・セミナーを開催。
現在の活動:経営コンサルタント

「夢を持ってチャレンジするきっかけを創りたい!」

Q:小林さんの描いている夢やビジョンは何ですか?

夢が持てない、夢を持ってもしょうがない、今のままでいいという若者が増えています。
目標を持つのがめんどくさいとか、目標持ってもねとか。
不安な世の中なので、 チャレンジしない生き方をしてしまうんですね。
夢を持ってもしょうがないと思う人がいなくなる世の中にしたいと思ってます。

夢やビジョンを持てなくなるのは寂しいですよね。
そういう私も学生時代に、部活を頑張っていた友人を、「そんなに頑張ってどうすんの?」と冷めた目で見ていたので、そんな自分自身とリンクするんです。
夢は持ってチャレンジしてみようと思えるきっかけになれたらいいな、変わるきっかけが創れたらいいなと思っています。


Q:変わるきっかけをどのように提供しているのですか?

現在、企業の営業・ カウンセリング・営業の研修等をやっています。
その中では、お客さまの夢を引き出すことによって、お客様の夢を叶えましょうとお伝えしています。
お客様自身、夢がないという方も多いのですが、まずは「夢を持つことは素敵だな」と思ってもらうことから始めています。

スタッフには、お客様の夢を引き出せないという方もいらっしゃいます。
これには2つの理由があるんです。

①お客様が夢を持っていない場合
②カウンセリングする人が夢を持っていない場合

スタッフ自身が夢を持っていないとお客様の夢を引き出せないんです。
だから自分自身から夢を持ちましょうと話しています。

以前の研修では、夢・目標を叶える「やり方」に多くの時間を使っていましたが、今はマインドのパートの話が増えていますね。
スキルの情報はネットにたくさんありますし、そこで補うことはできるのですが、お客様のマインドを変換させたり、モチベーションを上げて、イキイキと働いて欲しいという企業からの依頼が増えてきて、マインドのサポートをより重視するようになりました。

今までは、研修、講演、オンライン講座をB to Bを中心に行っていましたが、副業や起業家が益々増える中今後B to Cもメニューを増やしていきたいと準備中なんです。
20代の若者はメルマガやブログ記事は読まないと言われているので、若者への発信は動画オンライン講座が必要かなと思っています。
今の若者はキーワードだけを読む子が多いんですよね。

「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」(新井 紀子 (著))の内容に書かれていたのですが、最近の子供たちは、単語は読めるけど文脈を読み飛ばしちゃう、検索と同じような思考回路をする傾向があるそうです。


Q:時代によって研修する内容は変わっていますか?

誰に対して発信するかによっても変わってきます。
文字や画像があると、それだけでイメージできたりもしますよね。
企業の研修は若い人が多いので、より具体的にイメージができるように工夫をしています。話だけだと全然伝わらなかったりするんです。

最近は参加者からの質問内容も違ってきているなぁと感じています。手っ取り早く答えを知りたい方が多いですね。
自分で考えようとしないし、考えられない人が増えているように思います。
考える力は生きる力につながるので、研修では参加者の方に自ら考えてもらうことを重視しています。
何でも検索すれば答えが出て来る時代になり、あきらかに考えてない人、考えようとしても考えられない人が多いですね。
そこで、日頃から「すぐ検索する」のではなく、まずは「自分の頭で考えて」とお伝えしています。


Q:考え方はどのような変化がありますか?

分かりやすいのは、質問です。
私から、事例に合わせた考え方を1つお伝えすると、以前は、参加者が自分の頭で考えようとしていました。
今は、もう2~3個例題を教えてくださいと、質問が来るんです。
他には、分かりませんとかですね。

考える力が無くなっている。考えないと生きていけないよ、努力しようよと投げかけています。
私自身も楽なのでついつい検索してしまいどんどん頭を使わなくなってきています。
だからバカになっていく(笑)意識して「自分で考える時間」をとることが大切だと身をもって感じています。
考えて創造する、未来どうなりたい?1年後2年後3年後自分がどうなっているのか考えることはとっても大事な事です。
だから、考えられる人を増やしていきたいです。


Q:これからの目標計画はありますか

会社組織としてどんどん拡大したい!というような野望は無いのですが…社会の役に立てる会社として育てていきたいと思っています。

目先の目標としては、これまでのコンテンツのオンライン化、ですね。時代の変化のスピードがあまりにも早いので5年10年先の目標って立てづらいですよね。時代の変化や流れをしっかりと読みながら、自己の信念に基づいて目の前の具体的な目標を達成する為に全力をつくす!その積み重ねで、気づいたら想像もしなかった未来につながるんだと思っています。



Q:夢を持ったきっかけはなんですか?

OLだった頃に、エステティックサロンの店長から、「夢っていうのは人間だけが持てる特権だよ」と言われたことがあります。
「夢がないのは家畜と同じなんじゃないか」とも言われました。結構、厳しい言葉ですよね。(笑)
その言葉がきっかけで、美容業界へ転職したんです。

転職後は、お客様の夢を達成することと、自分の目標達成に100パーセント全力投球し、ひとつずつ目標をクリアしながら20代30代はがむしゃらに働いていました。
その後は起業して、何も無いところから人脈がない中で頑張ってきました。起業すると休みも休みじゃなくなってずっと忙しくしていましたね。大変だね!なんてよく言われますが、出来なかったことや、難しいなぁと思えることが達成できた時の喜び!これを味わうと病みつきになりますね。(笑)


Q:「目標達成に100%全力投球出来た」背景には何がありますか?

最初にもお話ししたように、私の学生時代、OL時代は、無関心無感動で、「ダメです」「無理です」「できません」が口癖になっていました。

このまま歳を重ねたとき、どうなるんだろう?最悪だなー。生き方を変えたいと思っていました。
そのために美容業界に飛び込んだんです。美容がやりたくて飛び込んだわけではなかったんです。よく変わってる!と言われます。(笑)

その時の店長は、銀行員から業界に転職してきて地域でナンバーワンのお店にするという心意気の人でした。その店長に憧れて、そんな生き方をしたい!と、自分の直感を信じて転職しました。

ただ、転職したものの、エステティシャンの空きが無かったので営業をすることになったんです。
営業には抵抗がありましたね。もの売る人=悪い人の印象が強かったんです。
人とのコミュニケーションが苦手で、もう無理ですと何度も思いました。
でも、周りの大反対を押し切っての転職だったので、辞めるに辞められず、、、

その後、営業でトップセールスになったんですが、本当にこのやり方でいいんだろうか、本当に喜んでもらえているんだろうかと、いつも考えてました。
ずっと葛藤して、鬱っぽくなって、会社に行けなくなり、店長が家まで迎えに来てくれたりしたこともありました。

そこから店長になった時も、私が任されたお店だけ、鳴かず飛ばずのお店で「私、こんなに出来ないんだ・・・」とショックを受けていました。
個人の売り上げとお店の売り上げが半年ぐらいずっと同じくらいだったんです。

このままではダメだと、1人ひとりご飯に誘って自分の体験談や夢を引き出したりしました。
すると、3か月ぐらいして、1人がトップセールスを出したんです。
その後、周りの人も「あの子ができるのなら私も!」となって、そこからは他店舗を追い越し1年を通してナンバーワンになりました。

スタッフ一人ひとりが夢を持つことで変わったんだと、人に合わせてサポートすれば変わるんだと思えた瞬間でした。
決めたら諦めない。
銀行員時代の大親友も、あの手この手で誘って2年ぐらいしてから一緒に仕事をしましたね。


Q:決めたら諦めない。この心は小さいころから持っていたんですか?

家は、貧乏だったので、小さい頃は色々なことを諦めながら過ごしていましたね。
やりたいことがあっても、お金かかるしなと思って諦めていたことが多かったと思います。
早く稼ぎたいと思って商業高校の商業科に行きました。

なぜ諦めなくなったかは、
今まで蓄積してきたものが大きいんだと思います。
今月の目標、どうやったら出来るのか。達成、達成。
最初から上手くいったことは何一つなかったけど、目標をもって頑張ってやっていったら達成できた、その積み重ねを蓄積した事で諦めないでやる感覚が付いたのかもしれないですね。

やめれない環境を作ったのも良かったかもしれません。
覚悟を決める!そして努力すれば、夢、目標は達成出来るんだ。それを伝えたいですね。


Q:小林さんが意思決定をしたポイントはどんなところですか?

美容業界に行った時は直感を信じる、ここにくれば私も変われるかもという直感。
冷静に考えればやめといた方がいい!と思い直すこともありました。でも自分の直感を信じたんです。

起業の時も、この時がタイミングだという直感でした。
基本的には論理的な分析派なんですが、大きな決断する時は直感です。
結婚したのが2001年。結婚した当初から、主人といつか起業したいね!と言っていました。
とはいえ実際起業するとなると勇気がいるもので、あっという間に月日は流れていきました。あるセミナーに参加した時にビビッときて(笑)2007年の1月に起業しようと決めたんです。
店舗経営をするか?コンサルティング会社にするか?迷いましたが人を育てることにミッションがあると思ったので、全くあてはなかったんですが、多くの方との関わりもできるしコンサルティング会社でいこうと。
他力ではなく、自分の人生なので自分で決めたいですよね。


Q:小林さんにとっての生きるとは何ですか?

最終的には自分を生ききる、可能性にチャレンジしきることなのかなと思います。
可能性は遠いところにあるのではなくて身近なところにあります。

数年前に、恵比寿で100人ほどの人を集めて、輝く人を応援するイベントを開催したことがあります。
自分がやりたかったというよりも、関わっていた女性たちが素晴らしい人たちだったからなんです。
そんな人たちを舞台に集めて、みんなが輝けるようにと思っていました。
身近な人、目の前の人がより輝くには何が大切なんだろうと考えていたらイベントを開催していたんです。

その翌年、2014年に乳ガンが見つかって手術しました。
なんでこのタイミングで起きたんだろう、どんな意味があるんだろうと思っていました。

定期的に人生の棚卸をしているんですが、この時はこれまで以上にじっくりと振り返る機会になりました。そこで今までの経験で人の役に立てるのならと、本を書こうと思ったんです。
20代の頃に直感的に本を書きたいとも思っていました。
2015年に出版社様と話をすることができて、2016年に出版することができました。
おかげさまで今でもコツコツ売れていて、編集者さんからもロングセラー本になってきたねと言ってもらえています。

これまでも目の前のことを一生懸命、汗をかきながらやってきました。
なので、私にとって生きるとは、目の前のことに常にチャレンジすることなのかなと思っています。


Q:読者へのメッセージをお願いします。

誰もが何かしらの輝く才能を持っています。
ダメだ!自信がない!という人でも、才能がある!キラッとするものがあるんです。
まずは、自分の才能ってなんだろうと探してほしいですし、気付いてほしいんです!絶対に何かあります!
そして才能は何かに一生懸命、取り組む中で分かってくるものです。
「必至のパッチでガンバロウ」っていつも思っているんですよ(笑)

記者:お話しを聞いていてこちらまで元気をもらいました。貴重なお話しありがとうございました。

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【編集後記】今回取材をさせて頂いた阿久津と山田です。始終笑顔でお話ししてくださった小林さん。お話しを聞けば聞くほど二人でそうなんですかーと驚きながら取材をさせて頂きました。旦那様と二人で経営されていて息がピッタリのコンビネーションを感じる事が出来ました。そちらの話ももっと伺いたかったですね。(笑)小林さんのこれからの活躍を心より楽しみにしています。

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