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コノハナサクヤ 十四

前回のおはなし。妹弟の魂のルーツ。



今日はあの方。未だに見つけられていない人物の一人、王翦さんのおはなしになります。



この真実をいちばん信じられないのは正直、わたし自身です。いや、未だに仮説といたしましょう。


国を勝たせてくれた張本人で


老後は田舎で野菜を作っていたとか。


代々国に仕えていた名家。



裏を返せば




間違い無く戦犯対象者。



建前では国の王などと幾ら言えども



現場で血を浴び人を動かし実行した者の

ほんとうの意味での罪と


国の王の罪は

いったいどちらが重いのか


神さまに聞きたいところですが


その応えにも如何やらなっている様な気もするのです。




どうやらうちの父がそうみたいなんです。



いやいやいやいや笑

そんな都合よく笑





でもわたしは気づかなかった。


気づかないくらいに、わたしたち家族はふつうと言っていいのか分からないくらいに何もない家族です。


そんな家族でも、過ごした月日や重ねた会話は平等に与えられていて


謎多き父を振り返るのです。


気難しいところ。


武功をほしがるところ。(すこしかわいい)(何かしてもらったときの差し入れ)


短気なところ。


無口なところ。


早寝早起きなところ。

早食いなところ。

お母さんがだいすきなところ。





ほんとうに困ったとき。なにかあった時はかならず助けてくれる。暴言を吐きつつ尽くしてくれる。


そんなつもりはまったくないけれど少しだけ足にしてる。



この間、急性膵炎かと思って限界まで我慢して救急車を呼んだときに


びっくりしたのですが


お父さんとお母さんが風の速さで病院まで来てくれたのです。

ちょうど前日に日立に来てくれて当日も仕事で、明日も仕事で夜も遅いのに。


その時に気づきました。




「速い」




いつもちょっとしたことを頼むにもたいへんな労力と時間がひつようなのに。



二千年前も。長期間の戦。もしかしたら、ほんとうに困って困って、また困って。どうしようどうしようと、周りの気難しい年上の武将にはらはらとさせられていたのかもしれない。


そんな風だとしたら


どんな気難しくとも


ほんとうにさいごはスーパーマンみたいな


実の父や育ての父よりもほんとうの父のようなひと。

身をもってたいせつなものを守ってくれる英雄。


そして、そんな風に尽くしてくれる様子を俯瞰して見て居て、きっと莫大な武功を授けたのだろうな、だからその恩を今結果論的に返してるのかななんて。



わたしたち家族は小さな村。


父も今年年男でもういい年齢で。


電話をすると今見ているテレビの内容と今日のお夕飯のはなし。


長い話は聞けない。周りのご高齢の方と同じく「なんだっけ、あれ、あれ」とはじまり、記憶力が人並みにそれなりになっていってる。


そしてお母さんがだいすき。


お父さんは家族が少しだけ複雑で。平和な世界で平和を謳歌して暮らしているといまを肯定していいのかな。


戦なんてなければ、ただののんびりおじさんなのさって。


今更「きづいて」も「目醒めよ」とも言えないし。


お父さんもお母さんも若い時はお母さんの束縛が激しくて日曜日になるとひとりだと帰ってこないと子どものわたしに、「お父さんの車に乗り込んでいっしょに行って来て」とわたしはよく走って車に乗り込み、洗車やゴルフの練習場についていった記憶があります。


げんきに明るく長生きしてね


…。


そうだよね。王様だってほんとうに悲しいだろうけど、現場のみんなと汗水垂らしたり笑ったり泣いたり息子だっていっしょに戦場に居て、たくさんのひとが倒れ泥まみれになった代表はいちばんいちばん泣けるよね。



わたしたちはどうしようもないこともしょうもないことも今、時に怒ったり泣いたり笑ったりしてきちんと答え合わせもできる。

ダメ出しもできる。
体当たりだってできる。
同じ村の住人だから。


毎日が大反省会。


だいはんせいかいと打ったとき


大半正解と出て最初打ってしまいました。(笑)




因みに、筆のひとなんですけど、今日の深夜くらいににまっとしているのが入ってきてお酒を飲んでいる様子にみえました。シャンパンでものんでいるのでしょうか。なにかのお祝いなのでしょうか。

なぜか今日はとても喜んでいたのでいいことがあったのかもしれないです。よく分からないけど、よかったね。

(…なかなか守護のひとがお酒飲んでにまついてる光景ってレアとおもうのだよな 笑)



いつの間にかこんな時間 

一晩中嵐のような雨風


猫たちが外の音で頻繁に起きてくる

ひかりが分かると同時に小鳥の囀りが響く
無事でなにより


やっと

桜の美しい季節がやって来ます















読んでくださりありがとうございます ♡ ゆかこ💌🖋🧸