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オーケストレーションや楽譜の書き方のはなし

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歌モノが持つ力や魅力を、オーケストレイターが妬みながら紹介するだけの話

歌モノが持つ力や魅力を、オーケストレイターが妬みながら紹介するだけの話

僕はよく音楽創作においてオーケストラ的な音楽を中心に扱います。

歌モノを作る人じゃなくてどっちかっつーとインスト屋(※)なんですけれども、

(※インスト屋………インストゥルメンタル屋。歌・ボーカルのない、主に楽器だけで表現される音楽を作る人。歌モノ屋と対をなす概念。)

いやー、歌モノ(※)、良いですよね。

(※歌モノ………歌・ボーカルのある音楽のこと。インスト・インストゥルメンタルと対をな

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オケ書きから見た、オケ畑とシンセ畑の音楽の思考&アプローチの違い【DTM】

オケ書きから見た、オケ畑とシンセ畑の音楽の思考&アプローチの違い【DTM】

DTMer同士の中で、シンセサイザーでEDM等のシンセ音楽を作っているシンセ畑の人が「オーケストラの作り方分からない」「オケムズい」と言っていたり、逆にオーケストラ畑の人が「シンセ分からん」「シンセムズい」と言っていたりするのは、DTMの世界ではしょっちゅう見られる(?)光景です。私もオケ畑の人間なので、後者の人間です。

そんなオケ畑の私は近頃、自分の表現力の限界や、音楽創作に対する“飽き”を部

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指揮のむずかしさ(備忘録)

指揮のむずかしさ(備忘録)

過去の自分の指揮を見て「うわヘッタクソ~~」って突如思ったので、将来的なことも考えて、備忘録として突如ここに残します。

指揮者は止まっているのが難しい。

演奏会の裏方・ステージスタッフ・舞台進行の備忘録

演奏会の裏方・ステージスタッフ・舞台進行の備忘録

初めて演奏会のステージスタッフとしてお手伝いしてきた人間の個人的な備忘録です。

先日ですね、某吹奏楽団の某演奏会のお手伝いをしてきたんです。アマチュアの演奏会です。

その団とは人脈的にも、人生的にも大変お世話になった面が大きいので、あと個人的に勉強したいこともあったので、そんなこんなでよろしければお手伝いさせてくださいということで、僅かながら演奏会本番の開催に尽力させていただきました。ちなみに

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オーケストラで「休符」を書くことの難しさ

オーケストラで「休符」を書くことの難しさ

1.はじめに「オーケストレーション(管弦楽法)」という技法は、大変高度な技術であるかのように思われます。

音楽が実際にオーケストラなどで演奏されるためには、その楽団の各楽器・各パートごとに譜面が必要です。作曲家の脳内で鳴っているサウンドを正確に表現するために、それぞれのパート譜には適切な音符が書かれている必要があります。このようにオーケストラなどの楽器編成を相手に、各楽器・各パートごとに適切な音

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オーケストラで「短い休符」を書く・読むことの重要性

オーケストラで「短い休符」を書く・読むことの重要性

1.はじめにタイトルに「オーケストラ」と書きましたが、オーケストラ以外にも多くの音楽の演奏で当てはまる話になると思います。吹奏楽のように十数人~百人近くの大編成による合奏や、それよりもっと小規模なアンサンブルはもちろん、クラシック以外のジャンルの音楽にも通ずる内容となるでしょう。

また、この記事は「オーケストレーション(管弦楽法)」の観点で文章を書いていますが、主に作曲・編曲に携わる方だけでなく

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