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先輩たちが昔の仕事はレベルが高かったというのはそれほど信用出来ません

先輩たちが「オレが若い頃は・・・」と説教するのは・・・

だいたい巨大な尾ひれがついて、それは「人類の限界を超えているレベル」です。笑

そこで尾ひれをつけず

「オレが若い頃は雑な仕事でも通用した時代だったんだよ。若い頃は体力があったから、数をあそこまで無理が出来たしね。でもあれは現代基準で言えば通用する仕事じゃないな」

などと正確なことを言う人を信用していました。

そんな人は殆どいなかったけど。

まあ、確かにガチ伝説なことをやってのける人はいましたが、それは私が出会った一流の人たちのなかでも三人ぐらいでしたね。そういう人は「オレが若いころは」とは言わないんだな。ああいう特殊な個体はそれがフツーだろ?な態度なので、むしろ私ら一般人には迷惑な人だったりね。

それと

先輩たちが、自分の師匠や自分の先輩たちを、まるで超人だったかのように言う場合がありますが、それは「その超人に習ったオレはスゲエんだぞ」というハク付けの場合が殆どでした。極稀に、本当にスゴイ師匠や先輩もいらっしゃったと思いますが、しかしだからといって、その弟子のその人がスゴイとは限らないわけでして。

多くのいろいろな分野の伝統系の、特に昭和に入ってからの仕事は一部を除いて、現代基準で言えば「実はフツー」だったりします。

工芸や芸術分野だからといって、何でもかんでも今より前の時代のものの方がレベルが高かった、ということはありません。もちろん、大昔のものは別ですが。

プロスポーツやオリンピック競技を、現代の競技を観てから、過去の映像を観ると「こんなんで良かったんだ」と感じるのと同じです。

現代になり、衰えたものもありますが、進化したものも多いのが事実です。

伝統系の業界も、良い意味で昔の価値観から抜け出して進化しているものが多いものです。

そういう人の割合が多い業界は生き残るでしょうね。

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