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ベトナム生活(ひよこ状態)

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ホーチミンでの暮らしや地方への旅で、見たもの、感じたこと。まだなにを見てもおもしろい、ベトナム生活ひよこ状態の視点から。
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記事一覧

「まほう みたいに ひかる そら いっしょに みるの うれしいな」──ベトナム中部・ダナンの海と、親子グマの絵本

「まほう みたいに ひかる そら いっしょに みるの うれしいな」──ベトナム中部・ダナンの海と、親子グマの絵本

「ダナンって、ハワイみたいで好きなんですよね~。ハワイ行ったことないけど」
来週ダナンに行くと話したら、夫はそう言われたのだという。
私もハワイには行ったことがないけれど、ハワイみたいは言い過ぎなのではと思った。

ベトナム第3の都市、ダナンを訪れるのは2度目だ。
前回は雨季真っ只中で、終始空がどんよりしていたが、乾季の今回は快晴。

ホーチミンに比べて、ずっときれいな道路。
どんより空のときには

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ホーチミンで点心6選

ホーチミンで点心6選

住みはじめるまで知らなかったのですが、ホーチミンは点心がおいしいです。味がしっかり濃くて、一つひとつが大きい!
この世で一番好きな食べ物が餃子な身としては、嬉しいサプライズでした。

特にエビが特産品だからか? エビ餃子のエビが大きいのが、嬉しいところ。
子供のころ、ミスドの飲茶で食べて、大好きだったエビ餃子の特大&豪華版を食べているかんじで、夢があります。

ホーチミンでお腹と時間に余裕があった

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ホーチミンで余裕があったら、ここでも食べてほしい8選

ホーチミンで余裕があったら、ここでも食べてほしい8選

こちらの記事で、食べてほしい6つに絞ったのですが、余裕があったらぜひここもという8店をまとめてみました。

前の記事にも書いたとおり、デリバリー対応しているお店がかなり多いので、いろいろデリバリーで頼んで、シェアするのもありかも?

アヒル料理に目覚めた店

ホーチミンといえば感は少し薄いものの、個人的にフォーよりフーティウより一番好きなのが、このアヒル麺。
鴨南蛮好きな人は、きっと好きなはず。

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ホーチミンに来たら、ここで食べてほしい6選+α

ホーチミンに来たら、ここで食べてほしい6選+α

ホーチミンに住みはじめて1年強。
好きなお店やごはんのストックがたまってきました。

先日、日本から来た両親に、おすすめごはん処を送ったら、なかなかLINEでは読みにくい情報量に。
ということで、まとめてみました。

在住日本人が多いぶん、検索するとたくさん情報はでてくるので、私が書く意味とは……と若干なりましたが。
やっぱり家族や友達には、個人的におすすめしたいなということで、初ホーチミンならぜ

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ベトナムの若きオタクたちと、ゴスロリの思い出

ベトナムの若きオタクたちと、ゴスロリの思い出

ベトナム・ホーチミンに来て半年になる。

平均年齢33.6歳。日本より15歳近く若いこの国は、賑やかだ。バイクのクラクション、音漏れを気にしない自宅カラオケ、柔らかな発音のベトナム語の絶え間ないおしゃべり。平均年齢より2歳上の私は、この街では少し年寄り気分だ。

ベトナムの若者の間では、日本の漫画やアニメが人気だ。街中でドラえもんのグッズをよく見るし、日本でも人気のバスケットボール漫画『SLAM

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ベトナムの蟹味噌鍋/ラルクファン歴24年/ドラマ「シリコンバレー」【#推し短歌】

ベトナムの蟹味噌鍋/ラルクファン歴24年/ドラマ「シリコンバレー」【#推し短歌】

夫の書棚にあった俵万智さんの『短歌をよむ』を読んで、短歌をつくってみたいと思った矢先。ちょうどnoteの公募企画「#推し短歌」があったので、3つつくってみました。

祖母と夫は、旅先や飲み屋で気分が良くなると、短歌を詠むタイプ。
それにつられてたまに一緒に詠んでみることはあったけれど、1人で詠んでみたのは、思えばはじめてでした。

①ベトナムの鍋に感動

大人になると、いろいろとおいしいものを食べ

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(日々)ベトナムの英語教育熱/眉毛の旅/戦争とおしゃれカフェ

(日々)ベトナムの英語教育熱/眉毛の旅/戦争とおしゃれカフェ

2023/7/31 ベトナムの英語教育熱

最近のベトナムの子どもたちは、5歳ごろから週3で英語を習うらしい。
運動やピアノの習い事は、それをして余裕があったら。まずは、絶対、英語。

ホーチミンでは、20〜30代の親世代も、英語を話せる人が多いので、どちらかの親は家で英語で話す人も多いとか。
親が話せない家では、YouTubeで英語コンテンツを見せるらしい。

エリート校の高校生の多くは、オース

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『怪物』をホーチミンで見る

『怪物』をホーチミンで見る

『怪物』が、ベトナムで公開していた。

是枝監督×坂本裕二さん脚本、絶対見たいと思っていたけれど、配信待ちかなと思っていた。

だから、映画館のサイトであの赤いポスターに気づいたときは、嬉しかった。
英題が“Monster”で印象が違いすぎて(パニック映画みたいに思えるし、浦沢直樹を思い出さずにはいられないし)、一瞬見逃したけど。
ベトナム語・英語字幕の日本語音声。日本の映画館とほぼ変わらない、映

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(日々)スラムダンク@ホーチミン/ネクスト・イン・ファッション2/日本未進出ブランドあれこれ

(日々)スラムダンク@ホーチミン/ネクスト・イン・ファッション2/日本未進出ブランドあれこれ

2023/5/14 スラムダンク@ホーチミン

ゴリと桜木花道がでてくると、笑いが起こり。流川が活躍すれば、嬉しそうな黄色い声が聞こえる。
前の席の女性は、祈りのポーズで試合を見ていた。

ホーチミン5区の映画館で見た、スラムダンク。
最後のシーンでは、映画館全体から、笑いと拍手が起こって、なんだか明るく熱い映画体験だった。
スポーツ観戦したあとのような感覚。

Birthdayの曲と手描きの絵が

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(日々)バイトするアヒルと、憎まれ口を叩く猫/クーラーなし38度の教室/なにか創るのが楽しい20代

(日々)バイトするアヒルと、憎まれ口を叩く猫/クーラーなし38度の教室/なにか創るのが楽しい20代

2023/4/23 バイトするアヒルと、憎まれ口を叩く猫

近所の運動場でフリーマーケットをやっていたので、立ち寄ってみる。ダンスをする若者、食べ物の売店、アクセサリー屋、そしてたくさんのポストカード屋。

絵を描く人の発表の場でもあるらしい。アーティスティックなものから、キャラものまで。

占いをしているアヒルのポストカードを買ったら、
「このこ、バイトするアヒルばかり描いているんです。よかった

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逃げて、食べて、寝そべって、ドラえもんに助けられた話

逃げて、食べて、寝そべって、ドラえもんに助けられた話

前回はこちら↓

すっかり食欲に支配されてしまった私は、4泊5日予定だったアシュラム生活を、3泊4日に短縮することにした。

根性なしな選択。

でも今の私は、生態系や環境問題の観点から菜食主義に共感しつつも、地域独自に発展した食文化の魅力を味わいたい気持ちがある。

それに、基本的に野菜と米粉由来のものが多く、肉や魚の臓物や手足の先までしっかり食べるベトナム料理なら、サステナビリティだって……

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春巻を巻きながら聞いた話−−ベトナム戦争時代の拠点・クチトンネルへ

春巻を巻きながら聞いた話−−ベトナム戦争時代の拠点・クチトンネルへ

野菜収穫もできる料理教室に参加してみた。先生はおそらく20代。すいている日時だったのか、参加者は私1人で、マンツーマンだった。

日本人だと言うと、先生は姉弟でドラえもんが大好きだという。特に弟の部屋はドラえもんだらけ、小物の色もドラえもんブルーらしい。

ファーム併設の料理教室は、ホーチミン中心部から少し離れたクチという地域にあった。

「クチトンネルは、行ったことがありますか?」
春巻の

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(日々)黄色の旗、赤い旗/轢かれる前に蹴り倒せ /道端バイキング

(日々)黄色の旗、赤い旗/轢かれる前に蹴り倒せ /道端バイキング

2023/2/22 黄色の旗、赤い旗

「前は黄色の旗だった。自由の象徴。今は赤いでしょ。若い彼女が説明する歴史は、政府が用意したものだよ」

60歳前後だろうか。ツアーワゴンの一番後ろ、隣に座る男性が、ひっそりと話をする。ワゴンの一番前では、助手席から後ろを振り返るかたちで、若い女性が戦争について説明をしている。

「私はこの国のテレビは見ないよ。嘘ばかりだから。中国と一緒。アメリカとかスイスと

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(日々)「ベトナムのものはなにもない」/読める!/大人だから、厳密じゃなくていい

(日々)「ベトナムのものはなにもない」/読める!/大人だから、厳密じゃなくていい

2023/2/19 「ベトナムのものはなにもない」

1人でふらふら歩いても見えないものがあるなと思い、ツアー的なものに参加した。学生が1対1で案内してくれるものだ。

黄色と緑のおしゃれな郵便局。フランス植民地時代、5年間だけ運用され、今は映え観光地だ。向かいのノートルダム教会も、フランス統治時代のもの。こちらは改装中で入れない。

「改装も含めて、この建物の材料は、みんなヨーロッパからきている

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