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なぜ書くのか

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ピアプレッシャー[200]

ピアプレッシャー[200]

どうもやる気が出ないので、
いつもサイドテーブルに載せたままの社員証を
首から吊ってみた。

なんとなくだけど、「やらなくちゃ」。
手を動かしているうちに
調子が出てきた。

ああ、なんて簡単なヒト。

どうして

こんなくだらない出来事を
毎日、書き留めているのだろうと思った。

夢日記のごとく、
自分の知らない自分をみるうちに

見返しては、微笑んで、
境界は淡く霞んでいく。

noteから離れていた数年で、多分私は大人になったんだと思う

noteから離れていた数年で、多分私は大人になったんだと思う

見出しの作り方も忘れちゃった。昔みたいに熱中して、書いて消してをできなくなっちゃった。一回書いて、おおかた読めればいいかなって。

音楽だって、最初はBPMもドレミもわからず、ただ音を真似て探して打ち込んでいたのに。きっと悪いことじゃないって言うけど、少し寂しいね。「なんでもっと早くできないの」とか「もっと楽に生きたら」とか言われても、それでも私は私が好きだったから。

数年前、笑わなくなった。無

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藁一筋の自負[1000]

藁一筋の自負[1000]

昔は「詩」を綴っていた。
けして素晴らしいものではなかったけれど、
自分でそれを「詩」と呼べるくらいには誇りを持っていた。

ーー
感じ方は読者に委ねるなんて、言い訳に過ぎない。
ただ書きたいことを、相手の視点に立つことなく書き殴った。

表現なんて、ほんと都合の良い言葉だ。
どんな調べも、フラグメントも、繰り返しも、
着飾ってしまえば、上手くつながった。

でも、あの頃は
言葉遣いも、重複するワ

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長生のロックンローラー

長生のロックンローラー

あんなにも叫んでいた人が
愛を知って丸くなっていく

あんなにも嘆いていた人が
変わらない世界を前に黙る

あんなに藻掻いていた人も
ついに諦めを知った

過去ばかり、幻想ばかり
追いかけるのは、そんな夢。

生きやすい暮らしを選んだ
また他の代弁者が現れるだろうと

消えない炎を抱えながら
どこか冷めた目で

ゆっくり、変わっていく。

ー『長生のロックンローラー』

たまたまそれが共通項だった

たまたまそれが共通項だった

書く理由は、自分がわからないからだ。

自己との対話といえば、聞こえはいいが、
「伝える」ためのものなんかじゃない。

誰かに宛てた言葉も、
「わかってることの証明」で
「勘違いしないでねの念押し」であって

それ以上の意味を「伝える」ためなんかじゃ、決してない。

わざわざ、自分は特別、のごとく書き連ねなくても、
言葉は「伝達」手段として普及したのだから、至極当然なこと。

私が使う「表現」が、

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傷をつけるような、[200]

傷をつけるような、[200]

追い詰められると、書かずにはいられない。
残しておけば、忘れていいって思える。

言葉の枠組みに縛られても、文字に落とし込めば、形が見える。
誰かに見てもらうことも、自分が見返すこともできるから。

流れてしまう考えや気持ちを、わざわざ留め置くのは
自分のことを好きだから。

もっと知りたい。もっと見たい。
醜さも美しさも、ヘンテコもあるあるも、
だって、とっても好きだから。

欲しい。私を形づく

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苦しいな、怖いな、って思ったら、文章をかく。
思いついたこと、考えてみたかったこと、たくさんあって、いつもは時間がないからって、どうせ無駄だからって、面倒くさがっちゃうことも、自分には優しくできる。楽しくアイデアを練っていたら、いつのまにか何が「いや」なのか、気持ちが見えてくる。