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教材研究のお供に一冊

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これまで私が読んできて、高校理科の授業の教材研究に役立った本や、これから役立ちそうな本を勝手気ままにご紹介。
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記事一覧

【教材研究のお供に一冊】#6 『キャンベル生物学』(丸善出版)

【教材研究のお供に一冊】#6 『キャンベル生物学』(丸善出版)

この【教材研究のお供に一冊】というマガジンでは、高校の理科の授業準備・教材研究でお役に立つような本を不定期でご紹介しています。

さて今回は、2018年に出版された『キャンベル生物学(原書11版)』
アメリカの大学の生物学の教科書ですが、高校でも一部使われているとか。
高校生物だけでなく化学・地学にも活用できるところが結構あります。
ということで、高校の理科の先生に向け、教材研究にどう活用するかも

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【教材研究のお供に一冊】#5 『化学・生命科学系の物理化学』(東京化学同人)

【教材研究のお供に一冊】#5 『化学・生命科学系の物理化学』(東京化学同人)

この【教材研究のお供に一冊】というマガジンでは、高校の理科の授業準備・教材研究でお役に立つような本をご紹介するつもりで立ち上げていました。
しかし、諸事情によりこのシリーズの執筆が追いつかず、しばらくの間放置致しておりました。
楽しみにされていらっしゃった方におかれましては大変申し訳ございませんでした。

さて今回は、私が大学時代に履修した物理化学の参考書をご紹介。
2003年に出版されたRaym

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【教材研究のお供に一冊】#4 『アトキンス 一般化学(上・下)』

前口上久々に綴る【教材研究のお供に一冊】シリーズ。
このシリーズでは高校生用の参考書以外に、教材研究でお役に立つような学術書・一般書籍などをご紹介。
私自身もこういった本も眺めてみて、新たな視点から教材研究を深めることにつながっていると思います。
ひょっとしたら高校の理科の先生の中で、この記事をご覧になっている方がいらっしゃいましたら、ご参考までに。

さて今回ご紹介するのは、理系の大学の一般教養

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【教材研究のお供に一冊】#3『熱力学で理解する 化学反応のしくみ』

高校化学でエンタルピーが導入される私が大学生だった頃、物理化学、特に化学熱力学には非常に興味があった。
しかし、いざ学び始めようとしたものの、数式が多すぎて、何を言っているのかわけがわからずじまいだった。
今では「エンタルピー」「エントロピー」「ギブズエネルギー」「化学ポテンシャル」なんてものをやったかな〜?という程度にしか記憶にない。
これと似たような声が私だけではなく、全国の高校化学の先生から

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【教材研究のお供に一冊】#2『好きになる分子生物学』

難しくなった高校生物現在の高校生物では、様々な単元ごとに遺伝子やタンパク質の働きが記載されている。
そのせいか、高校生物の内容は大学レベルに限りなく近づいていて、難化している。
ある大学の農学部の先生に高校生物の教科書をお見せしたところ、「えっ‼️こんな難しいことまで勉強してるの⁉️」「大学以上だよ‼️」と驚愕されたくらいである。
恥ずかしながら、教える私の立場でも高校の教科書を読んでも分からない

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【教材研究のお供に一冊】#1「自然のしくみがわかる地理学入門」

はじめにこのマガジン(にする予定)では、高校理科の先生向けに、教材研究でお役に立つような専門書・一般向けの本をご紹介。
これからご紹介していくのは、高校の教科書よりもちょっと詳しめの内容、ちょっと高めのレベルの本がメイン。
ご紹介する本はすべて私の気分次第で選んだものばかり。
ただ、私にとっては学校の教材だけで不明な点が解決できたり、新しい視点を得られたものばかり。
この記事が理科の先生方のお役に

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