遊 - Yumin Flaneur

遊民。遊びの記録。

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記事一覧

エッセイ#079 - ダサいは身を助く

自分に一番足りないものって、たぶんオシャレさだと思う。何がおしゃれなのか全くわからないし、そもそも全く興味がない。未だにイエベとブルベ(だっけ?)が何なのかもわ…

遊 - Yumin Flaneur
17時間前
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【映画レビュー】シャイロックの子供たち

これも池井戸潤原作の銀行モノ。少し前に見た『アキラとあきら』は人間の汚さやカネの恐ろしさをあまり描いていなかったが、この作品は人間の汚さやカネの恐ろしさをメイン…

エッセイ#078 - ゆで卵の殻

母が作ったゆで卵を食べると、百発百中で卵の殻が混ざっている。他の卵料理でもたまにあるけど、特にゆで卵だと殻がついている確率が跳ね上がる。 百発百中と感じているだ…

【映画レビュー】オーバー・ザ・トップ

子どもの頃にテレビで放送された映画を、大人になっても断片的に覚えている。タイトルは覚えていないし、大人になった今見ても面白くないだろうし、特に探したりはしない。…

エッセイ#077 - お百度参り

私の通っていた小学校は神社に隣接していて、小学校のグラウンドは神社の境内だった。小さな神社だったけど、その目の前で当たり前のように体育の授業をしていたし、休み時…

【映画レビュー】アキラとあきら

池井戸潤っぽいなぁと思ったら、やっぱり池井戸潤原作だった。個人的な好みからはちょっと外れているのだけど、池井戸作品が人気を集めるのはわかるなぁとは思う。 とある…

エッセイ#076 - 私の知らない恐怖症

自分では繊細なつもりでいたけど、最近私って別に図太くて生きやすい人間なのかなぁと思う事が多い。 YouTubeの動画を見ていて驚くのが、自分が想像も付かない恐怖症につ…

【映画レビュー】ジョジョ・ラビット

不謹慎なブラックコメディかと思いきや、悲しくて美しい人間ドラマ。入口と出口が全く違うのに、ずっと惹き込まれっぱなしの素晴らしい映画だった。 主人公のジョジョは10…

エッセイ#075 - 散歩道の展望台

最近散歩をサボっている。散歩にちょうどいい時間帯に寝ている事が多いせいだ。 せっかく海のある町に住んでいるのだから、散歩をするならできれば海沿いを歩きたいと思っ…

【映画レビュー】2020

原題は『Shockwave』。どうしてこんな邦題にしたのかわからないけど、そもそもどうして日本に入ってきてしまったのだと首を傾げたくなるような駄作だった。 アメリカのど…

エッセイ#074 - ホットドッグ

タコスを作ってみたいと思って、近所のスーパーに行った。この辺りでは比較的ハイカラな食材も置いてそうな、チェーンのスーパーだ。でも、パクチーもライムも売ってなかっ…

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【小説レビュー】『かがみの孤城』辻村深月

最近ちょっと古い名作に読書が偏っている気がしたので、最近の本を読んでみようと思って手に取った。一般小説だと思っていたけど児童文学だった(この本がどうカテゴライズ…

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エッセイ#073 - 味園ユニバース

大阪なんばの味園ビルが今年いっぱいで閉館するらしい。老朽化が理由なので仕方ないのだろうが、味園ユニバース閉まっちゃうのか……と少し寂しい気持ちになる。 映画『味…

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【映画レビュー】いぬやしき

サイボーグになって強大な力を手に入れた2人の戦いを描く物語。漫画原作らしい派手なストーリーと派手なアクションで面白かった。 夜の公園に偶然居合わせた2人が、謎の事…

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エッセイ#072 - いい人は早く死ぬ

ゴールデンウィーク中に、母は知人の葬式に出た。母が会社勤めをしていた頃の知り合いらしい。今もその会社に勤めている、母よりだいぶ年下の友人から連絡をもらって知った…

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【映画レビュー】2001年宇宙の旅

名作ではあるけど退屈、という前評判だったが、個人的には意味がわからない所もあるけどめちゃくちゃ面白い!すごい!!という印象だった。 時間軸としては、最初のよくわ…

エッセイ#079 - ダサいは身を助く

エッセイ#079 - ダサいは身を助く

自分に一番足りないものって、たぶんオシャレさだと思う。何がおしゃれなのか全くわからないし、そもそも全く興味がない。未だにイエベとブルベ(だっけ?)が何なのかもわかっていない。いつもてきとうな格好をしているので、ちゃんとした服装をしないといけない時は毎回周りに聞きまくって助けてもらう。

会社員時代には、私は作業服を着ていた。中途入社みたいなものだったので、入社してから短いOJTと自分の仕事を並行し

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【映画レビュー】シャイロックの子供たち

【映画レビュー】シャイロックの子供たち

これも池井戸潤原作の銀行モノ。少し前に見た『アキラとあきら』は人間の汚さやカネの恐ろしさをあまり描いていなかったが、この作品は人間の汚さやカネの恐ろしさをメインに描いているような作品。

この作品には銀行という巨額のカネのすぐ側にいる環境のせいで道を外した銀行員がたくさん出てくる。いくら映画だからってそんなに犯罪者ばかり登場させる事ないだろうに……と思わせる一方、銀行という環境が簡単に一線を踏み越

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エッセイ#078 - ゆで卵の殻

エッセイ#078 - ゆで卵の殻

母が作ったゆで卵を食べると、百発百中で卵の殻が混ざっている。他の卵料理でもたまにあるけど、特にゆで卵だと殻がついている確率が跳ね上がる。
百発百中と感じているだけで、おそらく実際は6〜7割なのだろう。飲み口の1ヶ所が欠けているグラスでお茶を飲む時に、いつも欠けている部分に口を付けて飲んでしまうと感じるのだけど、実際は欠けていない部分からも飲んでいるけど気にしないから印象に残らなくて、欠けている部分

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【映画レビュー】オーバー・ザ・トップ

【映画レビュー】オーバー・ザ・トップ

子どもの頃にテレビで放送された映画を、大人になっても断片的に覚えている。タイトルは覚えていないし、大人になった今見ても面白くないだろうし、特に探したりはしない。でも、Amazonプライムの見放題が終了間近のタイトルを物色していてその思い出の中の映画に期せずして出会ってしまうと、つい興奮して見てしまう。

主演はシルベスター・スタローンだ。トラック乗りのスタローンが人生逆転を掛けてアームレスリング大

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エッセイ#077 - お百度参り

エッセイ#077 - お百度参り

私の通っていた小学校は神社に隣接していて、小学校のグラウンドは神社の境内だった。小さな神社だったけど、その目の前で当たり前のように体育の授業をしていたし、休み時間にはドッジボールやサッカーをしていた。休みの日に友だちと遊ぶために小学校のグラウンドに行ったりもしていた。

ある休みの日にそのグラウンドに行ってみると大人たちがたくさんいて、グラウンドをぞろぞろと往復していた。20人くらいの近所のおばさ

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【映画レビュー】アキラとあきら

【映画レビュー】アキラとあきら

池井戸潤っぽいなぁと思ったら、やっぱり池井戸潤原作だった。個人的な好みからはちょっと外れているのだけど、池井戸作品が人気を集めるのはわかるなぁとは思う。

とあるメガバンクの同期入社の中でも目立って優秀だった2人。全く境遇の違う2人のライバルが互いに協力し合って銀行マンとしての信念を貫く物語だ。池井戸作品らしい銀行を舞台にした作品で、人間の汚さやカネの恐ろしさではなく、若い青年たちが理想に燃えて仕

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エッセイ#076 - 私の知らない恐怖症

エッセイ#076 - 私の知らない恐怖症

自分では繊細なつもりでいたけど、最近私って別に図太くて生きやすい人間なのかなぁと思う事が多い。

YouTubeの動画を見ていて驚くのが、自分が想像も付かない恐怖症について配慮されている事だ。例えば、集合体恐怖症なんて私の子供の頃には一般的じゃなかった。そういうものに恐怖を覚える人はいたのだろうけど、広く言語化されてはいなかった。本当に何気ない動画の中でも、集合体恐怖症の方は注意!とよく言及されて

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【映画レビュー】ジョジョ・ラビット

【映画レビュー】ジョジョ・ラビット

不謹慎なブラックコメディかと思いきや、悲しくて美しい人間ドラマ。入口と出口が全く違うのに、ずっと惹き込まれっぱなしの素晴らしい映画だった。

主人公のジョジョは10歳の少年だ。彼がとにかくすごくかわいい。ジョジョはヒトラーに心酔する男の子だ。第二次世界大戦下のドイツで、それは当然の事なのだろう。きっと現代の少年たちが戦隊モノや漫画の中のヒーローにあこがれるみたいに、彼はその時代の代表的なヒーローで

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エッセイ#075 - 散歩道の展望台

エッセイ#075 - 散歩道の展望台

最近散歩をサボっている。散歩にちょうどいい時間帯に寝ている事が多いせいだ。

せっかく海のある町に住んでいるのだから、散歩をするならできれば海沿いを歩きたいと思っている。でも海沿いを歩こうと思うと、散歩に1時間くらい掛かってしまう。30分くらいの手短な散歩で済ませようと思うと、近所の知ってる道をうろうろするだけになってしまうので、景色をとるか時間をとるかの選択だ。
毎日じゃなくても、のんびり1時間

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【映画レビュー】2020

【映画レビュー】2020

原題は『Shockwave』。どうしてこんな邦題にしたのかわからないけど、そもそもどうして日本に入ってきてしまったのだと首を傾げたくなるような駄作だった。

アメリカのどこかの政府機関がこっそり作っていた兵器がうっかり作動してしまったせいで世界が終わりかけるパニック映画。ものすごくお金がないのがよくわかる、2017年に作られたとは思えないようなチープな映像だ。どこの場面も人が少なすぎるし、CGは丸

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エッセイ#074 - ホットドッグ

エッセイ#074 - ホットドッグ

タコスを作ってみたいと思って、近所のスーパーに行った。この辺りでは比較的ハイカラな食材も置いてそうな、チェーンのスーパーだ。でも、パクチーもライムも売ってなかったので、残念ながらタコス作りは諦めた。
厳密に言うと、タコスを作ってみたいというか、食べてみたいのだ。食べた事がないけど、ジャンクでいかにも私の口に合いそうで、ものすごく惹かれる。でも、この辺りにはタコス屋さんもメキシコ料理屋さんもないので

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【小説レビュー】『かがみの孤城』辻村深月

【小説レビュー】『かがみの孤城』辻村深月

最近ちょっと古い名作に読書が偏っている気がしたので、最近の本を読んでみようと思って手に取った。一般小説だと思っていたけど児童文学だった(この本がどうカテゴライズされているのかは知らないけど、内容は完全に児童文学だった)ので、ちょっと思ってたのと違ったなぁという気がしてしまった。

中学に上がってすぐに不登校になってしまった女の子が、ファンタジーの世界で友情を育む物語だ。ファンタジーの世界には似たよ

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エッセイ#073 - 味園ユニバース

エッセイ#073 - 味園ユニバース

大阪なんばの味園ビルが今年いっぱいで閉館するらしい。老朽化が理由なので仕方ないのだろうが、味園ユニバース閉まっちゃうのか……と少し寂しい気持ちになる。

映画『味園ユニバース』は、たしか渋谷の映画館で見た。上映館が少なめで、当時東京の田舎に住んでいた私は久しぶりに都会に出て行った。映画が終わって外に出てみると夜になっていて、ガラの悪そうな繁華街にビビったのを覚えている。
『味園ユニバース』は良い映

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【映画レビュー】いぬやしき

【映画レビュー】いぬやしき

サイボーグになって強大な力を手に入れた2人の戦いを描く物語。漫画原作らしい派手なストーリーと派手なアクションで面白かった。

夜の公園に偶然居合わせた2人が、謎の事故に巻き込まれてサイボーグになってしまう。その事故や、2人を作り変えたのが何者なのかは全く語られない。とにかく、おじさんと高校生が機械の体になって人ならざる力を手に入れる。
無気力だった高校生(佐藤健)は友人のイジメを暴力で抑えつけ、周

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エッセイ#072 - いい人は早く死ぬ

エッセイ#072 - いい人は早く死ぬ

ゴールデンウィーク中に、母は知人の葬式に出た。母が会社勤めをしていた頃の知り合いらしい。今もその会社に勤めている、母よりだいぶ年下の友人から連絡をもらって知ったそうだ。
亡くなった人とは同じ部署にいた事はないけど仕事で関係があって仲良くしていたらしい事と、事故のような亡くなり方だったけどニュースにはなってないらしい事だけは、母の話しぶりからわかった。でも、それ以上は「いい人ばっかり早くに亡くなるな

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【映画レビュー】2001年宇宙の旅

【映画レビュー】2001年宇宙の旅

名作ではあるけど退屈、という前評判だったが、個人的には意味がわからない所もあるけどめちゃくちゃ面白い!すごい!!という印象だった。

時間軸としては、最初のよくわからないパート、真ん中のめちゃくちゃ面白い宇宙パート、最後のよくわからないパート、という構成だ。最初と最後に20分くらい意味のわからないパートがあって、それ以外の時間の宇宙パートはめちゃくちゃ面白くて、全部見てみると最初のパートは何となく

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