見出し画像

ニューヨークのランチ事情

2023年1月の現在、米国は相変わらず物価高。それに円安も輪をかけて、色々なものが「高い」ここニューヨーク。そこで、実際に外でランチをするとどのくらい高いのか、気になるチップの扱いなど、当地食事事情も交えて書こうと思う。

レストランで食事をすると

ニューヨーカーのランチ事情。ニューヨークは各国のレストランが集まる街だが、やはり多いのはステーキ、イタリアン、中華など。「SUSHI」は今やかなりポピュラーになり、知らない人は殆どいない。ラーメンもブームでここニューヨークには本格派ラーメン店もいくつか。

店内で食事をする場合、大体の流れとしては以下の通り。
①着席する。
②メニューを見て、注文。
③食事後、check(会計)を頼む。
④内容を確認してカード/現金を渡す。
⑤(カードの場合)レシートを持ってきたものに、サイン、チップの額を入れて渡す(この時、カードを忘れずに持ち帰る)。

混んでいるランチ時はサービスの人も忙しく、この③~⑤の作業に結構時間がかかることが多い。日本のように「さあ、帰ろう」と思ってレジに行くよりも時間の余裕が必要だ。

レストランで食事をすると、店にもよるが、安くても1人$15以上はすることが多い。仮に$15とした場合、チップ(20%)を入れると$18。$1=130円とした場合、実に2,340円。仮に$25の場合は$30、3,900円だ。仮に週5日、毎食レストランで外食していると、月50,000円相当の出費になる計算だ・・・。

早く、安く済ませるには?

上述のように、レストランで食事をすると、時間もお金もそれなりに(想像以上に)かかる。そんな事情もあり、ニューヨークでは仕事での会食や特別な機会を除いては、比較的デリやファストフード的なお店ででテイクアウトをする人が多い。マンハッタンではフードトラックもランチ時には多く出現する。

最近のニューヨーカーのブームはサラダやボウル(〇〇丼などのイメージだが、ご飯は白米以外に玄米や、サラダなどにすることができる)などで、マンハッタンにもこうしたお店が多い。また、デリではサンドイッチ、サラダ、ビュッフェなど、それぞれ特定のメニューを頼む場合と、好きなものを選ぶスタイルがある。ビュッフェタイプのデリの場合、容器一杯が定額の場合と、量り売りの場合があるが、ちょっと気取ったお店の場合、後者だと$25(約3,250円)!なんてこともあった。取りすぎに注意だ。最近はビュッフェにお寿司(巻き寿司)があることも増えた。もっとも、ニューヨークには日本のスーパーも複数あり、そこまで足を伸ばして、「お弁当($8-10)」を買う、という選択肢もある。

こうしたテイクアウトの良いところは「額面通りの価格」で良いこと。つまりチップ不要だ。テイクアウトでランチをする場合の相場は$8~$15(1,040円~1,950円)程度。それでも結構する。

チップ事情~どうすればいい?

話をレストランに戻すが、日本など、チップが存在しない国から行くと、その扱いに頭を悩ませるのではないかと思う。私も最初は面倒に感じた。さらに、チップは各国によって微妙に定義が異なることもあり、ややこしい。

ここ米国(ニューヨーク)の場合は基本的にサービスの18-22%程度をチップとして支払うことになっている。対して、ヨーロッパでは予め「サービス料」として徴収されていることが多く、気持ち程度に端数を残すなどが一般的だ。

チップの率は州により、相場の率が異なるようだが、ニューヨークや西海岸は概して高めのようだ。この計算、ただでさえ、慣れなかったり急いでいる時にはハードルが上がってしまう気がするが、この頃はレシートの「合計」の下に「18%=$4.50、20%=$5.00、22%=$5.50」などのように金額の目安が出ていることも多く、それをそのまま書くこともできる。もちろんその金額を絶対書かなければいけないわけではなく、金額をカスタマイズすることもできる。ちなみに、私は20%の場合(最近のニューヨークの相場は20%)、「0一つ取った数字を2倍する(例:$20の場合、$2×2=$4)」ようにしている。

また、コーヒーショップなど、カウンターで会計するタイプの店では、対面型の電子決裁システムが導入されているケースが多い。そこではチップの%がボタンで表示され、「18%、20%、22%」や「$1、$2、$3」などから選択するようになっている。
(基本的にイートインの場合以外は、「No TIP」を選んでも差し支えない。もちろん、任意というだけで、出しても良い。)

このタッチパネルスタイル、以前は「気持ち」程度の1ドル札や小銭を箱や瓶に入れるスタイルだったところ、半ばチップを「強要」されているようにも感じる。 そう感じているのは私だけではないようで、「もうチップを強要されるのは限界だ」という記事も見つけた。労働事情もわかるが、何かと世知辛い世の中だ…。

まとめ

ニューヨーカーは頻繁にはレストランでランチをしない。行くなら時間とお金の余裕を持っていくのが良い。普段はデリなどでテイクアウトするか自宅から持参(職場で一番多いのはこのスタイル)する人が多い。私の個人的なお薦めはフードトラック。各国料理が楽しめ、値段も店舗型より比較的リーズナブルで、チップを強要されることもない。私は職場から徒歩5分のインドカレーのお店の「ビリヤニ(インド風混ぜご飯)」が時々食べたくなり、購入している。サモサ(揚げパイ)付きで$10(約1,300円)。

※円貨は$1=130円で計算。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?