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【公共の指導案】人権・日本国憲法×知識構成型ジグソー法(人権学習にも)

本授業のターゲット生徒
”考える”から逃げがちで、でも自分の意見は主張してくる生徒

最近話題の知識構成型ジグソー法。
やってみたいけど
準備にはかな〜り時間がかかる。


あ、ここに全てセットで準備しときました。



|授業の概要|

分野:公共(基本的人権・新しい人権・日本国憲法)・世界史(革命期)
テーマ:なぜ、ブラック校則と言われる髪型規定は残り続けるのか
目標:身の回りの人権問題について、資料をもとに考え、伝え合う活動を通して、知識の活用を意識できるようになる。

LHRなどで行う「人権学習」にも使えるかと思います。簡易指導案もつけてますので、ご利用ください。

実は校則についての授業は他にも作ったことがあります。


|筆者の紹介|

この記事を書いている人:
ゆとりんり
新卒で倍率100倍の民間企業に就職後、教員に転職
教員採用試験の採用枠1枠に1発合格(働きながらの完全独学)
県に授業の研修用資料の提供や、学校の試験問題見本の作成を行う。
ブログで「ちょっと変わった授業アイデア」まとめてます。

|このページの見かた|

ゆとりんり流、スライドの授業での使い方はこちらで紹介しています。黒板に映せるように背景を黒くしています。



\導入(テーマの共有)/

今回考える「テーマ」となぜ考えるのか「理由」を生徒と共有します。そして考えやすいテーマとしてみました。

※今回は普通のグループエキスパートグループの2種類ありますが、最初はエキスパートの方で着席させておくと、グループワークに移りやすいです

今回みなさんに考えてもらうのは「髪型」です。いつまで経ってもなくならないブラック校則と言われる規定。さてなぜなのでしょうか?

スライド1枚目

文部科学省も生徒指導提要を12年ぶりに改訂し、校則の見直しを促しています。そこには「生徒参画」の文字がありました。参画の意味はわかりますか?公共でも出ました「男女共同参画社会」など。ジャンケンで勝った人、グループ人に説明してみましょう。(アイスブレイク)

スライド2枚目


参画とは、計画段階から関わること。意味を確認したら生徒にの「なぜ?」の気持ちを煽っていきます。

髪型校則について、全国20~50代の男女にとったアンケートがありました。まず校則があったとしたのは77%。高校の髪型規定に賛成する人は68%と、多数を占めました。で、みなさんは賛成ですか?
アンケート出典:ノーマリズムより

スライド3枚目

みんながどう思ってても変わらないのが校則。だったら今日、参画的に根本の根本から考えてみようじゃないかということです。

スライド4枚目



\展開(知識構成型ジグソー法とは)/

生徒にももちろん説明しますが、まずは先生の理解から。知識構成型ジグソー法とは、話す・聞く・考えるなどの活動を全て取り入れ、教科書的知識だけでなく、学び方も学ぶことができる協働学習。

授業の流れはスライドをご覧ください。

今回の授業は以下の流れで行います。ポイントとなるのは2回のグループ活動。図にある通り、1回目はエキスパート活動と言います。ここで、各グループ別々のプリントを極めてもらいます。
その知識をもって2回目のグループ活動です。A B Cそれぞれ1人ずつでグループを作り、各プリントのエキスパートとして、分かったことを共有します。
分かったこと(知識)を合わせて、課題への答えを考えましょう。

スライド5枚目


知識構成型ジグソー法のポイント

生徒の中には「これやって何の意味があるの?」「答えだけ覚えさせろよ」という人もいるので、このスライドも用意しました。先生方にも是非。

生徒の皆さん、今回の授業では勉強内容だけでなく、勉強から得ることができる力を意識して取り組んでみて下さい。

スライド6名目



\展開(ジグソー法の実践)/

ここからは実践です。まずは個人ワークから行きましょう。
スライドは今何をしているのかわかりやすいように、前に投影し続ける用にしました。

スライド7枚目


授業プリントの中身(サンプル)

実際に使用するプリントはこんな感じです。今回はこちらも配布します。

知識構成型ジグソー法 「人権」授業プリント


個人ワークが終わったらエキスパート活動に移ります。
先生はあらかじめグループ分けをしておく必要があるでしょう。

ここからはエキスパートに分かれます。グループメンバーと協力してプリント内容を極めてください。

スライド8枚目


エキスパートプリントの中身(サンプル)

実際に使用するプリントはこんな感じです。1枚ずつ中身が違い、範囲も異なるものにしました。世界史のものについては、未履修でも大丈夫なようにしております。

  • A:人権そのものについて(新しい人権含む)

  • B:日本国憲法について

  • C:外国の人権について(世界史)

Aからわかること(想定される生徒の答え)
・私たちが思っている人権と宣言等の人権は具体性が違う
・私たちが感じる「人権」はいわゆる新しい人権である
・しかし裁判では負けていることもある(規定がないから?)

Bからわかること(想定される生徒の答え)
・自由・平等などの概念的な人権が憲法で保障されている。
・日本における憲法は政府の人たちが決めている。
日本の憲法は、国民からすると自ら奪い取った権利ではなく、もらった権利

Cからわかること(想定される生徒の答え)
・海外における権利は、革命によって奪い取った側面がある
・海外の国民は権利に対する意識が強い
・権利が得られないようなら、自ら主張していく国民性



\展開(クロストーク)/

エキスパート活動を終えた後はグループ活動。分かったことを各担当から共有します。わかりやすく説明する必要がありますね。もしかするとここから2時間目になるかもしれないです。

スライド9枚目



\まとめ(改めて)/

まとめはジグソー法において重要な役割になります。改めて自分で課題に取り組み、そして授業最初と今で何が違うのか、振り返ります。

スライド10枚目


|本授業の指導案|

今回の授業の指導案になります。こちらも 編集可能Ver. がダウンロード可能でございます。新観点で作成いたしました。



|スライドのダウンロードはこちらから|

以下の有料記事では、記事中にもある「Googleスライド」を丸々全部ダウンロードすることができます。

ダウンロードできるもの
・Googleスライド(全10ページ)
・【PDF】【Googleドキュメント】授業プリント・エキスパートプリント
・【PDF】【Googleドキュメント】簡易指導案
・設定:1・2時間分

GoogleドキュメントはWord(docx)形式でダウンロード可能です

ご自身で「もっとこうしたい」という想いもあるかと思います。
そこで、編集もできるようにドキュメントもつけております
使いやすいように編集していただけますと幸いです。


Googleスライドのダウンロード方法

※ドキュメントも「コピーを作成」からという流れは同じです。

購入して、あとは授業で使うだけ。楽に楽しい授業を。


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