湯川結衣

プロの厭世家、植木鉢、人間その他諸々です。 トプ画は僕の中で一番良かった天気です。 フ…

湯川結衣

プロの厭世家、植木鉢、人間その他諸々です。 トプ画は僕の中で一番良かった天気です。 フォローを是非。後悔はさせません。

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    かなり自画像的。
    10,000円
    Me-Sabi
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    名も無き宝石たち 1.『止揚』

    真ん中を通る線たち、それはいつの間にか大流を作る小川の様であり、人類の異なる考え方の総合、統合、そして止揚、の様でもある。 ただ、それだけ。
    1,500円
    Me-Sabi
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    クレヨンで描かれています。一点ものですので、お早めに #クレヨン画
    3,500円
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(小説)シュルレアリスム世界のショートショート

気持ちの良いある朝の出来事 これを正に、一寸先は闇と言うのでしょう。進んでいる先に一体何があるのか、私には分かりません。なぜ進んでいるのか、それすらも分かりません。今まで通ってきた後ろ側も、先程とは違う場所のように感じられます。ただ一つ分かることといえば、太陽は沈んでいることだけです。空気はスライムのようにネバネバしていて体中に絡みつき、行く手を阻んできます。しかしそれでいて私は、目の前に餌を置かれた動物のように、前へのめり込まずにはいられないのです。ベルトコンベアーに乗せら

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      • ライフヒストリーとしての『オッペンハイマー』

        先日、映画『オッペンハイマー』を観てきたのだが、とても面白かったので今回は映画素人の私が映画批評をしてみようと思う。題名はライフヒストリーとしての『オッペンハイマー』である。ライフヒストリーというのは日本語訳にすれば「個人生活史」となる。今までの歴史学や社会学とは異なり、特定の人物について、手紙や伝記、インタビュー、日記などさまざまな視点から着目し、今まで学問の普遍性によって蔑ろにされていた「個人と社会の繋がり」や「主観から見た動的〈dynamic〉(⇔静的〈static〉)

        • 大学レポート課題 分析的キュビスムの素描性とアナロジー

          この文章は大学のレポートを加筆修正したものです。正直読みにくい悪文です。独自性を謳いつつも、現在評価されているピカソの絵画に自分なりの解釈を加えただけであり、新規性はないと思います。ですが、割と内容は好みです。 私は国立西洋美術館で開催されている「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展 美の革命」の展示されていたピカソ作『ギター奏者』を取り上げる。 この作品は1910年に発表され、初期キュビスムである分析的キュビスムに分類される作品である。同時期の作品としては『パイプを

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        (小説)シュルレアリスム世界のショートショート

          プロメテウスは戦争を肯定するか。

          まずはじめに この文章では、戦争行為を一部擁護、剰え肯定するような(ように見える)文言が含まれます。読まれる方はその点ご留意をお願いいたします。 そしてはじまり 2011年3月11日、東日本大震災によって福島の原発は甚大な被害を受けた。この事故を主なテーマとして扱った朝日新聞の記事に『プロメテウスの罠』というものがある。 プロメテウスはギリシャ神の王であるゼウスの命令に背き、火を盗み出して人間にそれを渡した。人間は当初万物の霊長となるために神の容姿に似せて作り出された

          プロメテウスは戦争を肯定するか。

          論理的正しさと倫理的正しさ。 一文字しか変わらないのに、全く異なる。 はあ。

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          赤信号とパラレルワールド

          パラレルワールドというのは並行世界とも呼ばれる。以下はウィキペディアからの引用である。「パラレルワールド(Parallel universe, Parallel world)とは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。」今生きているこの現実から分岐した異なる未来を歩む現実があるということは俄かにも信じがたい。 しかしながら私は、私たちが生きている現実の物凄く日常的な光景の中に、パラレルワールドが干渉してきていることを発見した。それはあまり

          赤信号とパラレルワールド

          寓話

          あるところに、神さまがいました。 この神さまはとても自分勝手で、ごうまんでした。 人間は生きていくために水が必要なのに、 神さまは意地悪なので、水を落としませんでした。 いったん、水を落としたと思ったら、 それは地面が飲み干せないほどたくさんで、 人間たちは、おぼれてしまいそうになりました。 神さまはたまに、地面をこちょこちょしたので、 地面はくすぐったくて、体をねじらせました。 けれど、地面のいる人間たちにとっては困りごとです。 すみかはぐじゃぐじゃに荒

          キュビスム展行ってきたので文章書きます。

          キュビスム展行ってきたので文章書きます。

          〈令和5年11月18日〉の詩

          汚れた部屋の中で私はとてもかっこよくなりたくて、私は気持ちの良い最後を向かえることはとても楽しい。 ぞんざいなしうちを受けているが私はかならず生きなければならないし、とても素晴らしいかっこうをしている。 ドレミファソラシドの快いひびきはすなわちガラス細工の造形のていを示していて、貴様のような奴隷には分からない。 どうでも良いことをどうでも良いというのはとても簡単だが、苦しいことでもある。 グルコースの傾きを構築しているのはあなたであり、剛傑な君である。 どうりでかな

          〈令和5年11月18日〉の詩

          全てのデペイズマンたちへ捧ぐ。〜シュルレアリスムの私的解釈〜

          デペイズマンとはシュルレアリスムという芸術運動における重要な方法論の1つである。コトバンクの説明を引用する。 デペイズマンを分かりやすく体験できる芸術家としては、ルネ・マグリットが挙げられる。 私はなぜかシュルレアリスム、特に具象的なデペイズマンの技法を使用した絵画が好きだ。しかし、なぜ好きなのかが分からなかった。作品の何かしらの力によって惹きつけられ、絵画を前に立ち尽くし、吸い込まれる。だが、その明確な理由は一向に分からない。一般的に、説明が不可能なことに対して魅力を感

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          哲学専攻の限界大学生が、ハイデガーを雑に解説してみた。

          ハイデガーは19世紀〜戦後の西洋哲学の一大潮流であった「実存主義」の代表的な人物です。彼の哲学を一言でいうと「人が在るとはどういうことか」です。 彼は私達人間を人間ではなく、「現存在」と呼びました。現存在とは、他の存在者と並列に存在するようなものではなく、私自身の存在そのものが、私の存在を、その存在において了解している状況です。そして、現存在はいずれ必ず死ぬ存在です。そのことも、現存在の状態において自ら理解しており、いずれ死ぬと分かっていながらも生きている存在が、現存在です。

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          「多様性」ほど多様な言葉も無い

          今回は「多様性」特に[性別の多様性:ジェンダー]の問題について、私の所感を述べる。人によっては、もしかしたら気分を害されてしまうかもしれないことを、予めご了承頂きたい。 ここ数年、多様性という言葉が世間であふれるようになった。近代〜現代までの人間の画一的で一方的な思考や行動を反省し、ポスト現代ではあらゆる個人や種を尊重し、保護していくことが良いことだと社会に合意された。国や宗教によってその進度に差はあるものの、確実に今まで社会的弱者であった人々に光が当たりつつあるし、人類に

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          オートマティスム(自動記述)作文/其の一

          オートマティスムとは 皆様にとってあまり馴染みがないかもしれない、オートマティスム。オートマティスムとは日本語で自動記述と呼ぶように、「ただひたすら浮かび上がってきた文字を羅列すること」である。オートマティスム行為の目的は、文章的な正しさ、理性による整頓を超え、人間の無意識世界を露呈させることである。無意識へのアプローチ手段の一つと言えるオートマティスムは、この無意識を発見したフロイトの精神分析に使用される「自由連想法」を参考にしていると一般的に言われている。簡単に説明する

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          『とある作家の日常』

          よく見たことのある天井が今日も目に入る。いつもと変わらない生活が始まった。頭が回らなくなるので朝食は食べずに、仕事場という名の四畳半の居間に座る。今は珍しく私を評価してくれている人が仕事をくれたから、記事を書いている。題材は政治家の政治資金流用について。特別興味があるわけではない。けれど元々独学で法学や哲学の勉強をしていたから、書くこと自体に苦心はしない。このまま昼の十二時くらいまで書き続けて、そうしたら朝食であり昼食でもあるものを取る。自炊は嫌いではないので、何かを作ろうと

          『とある作家の日常』

          「哲学専攻は就職に不利」は本当なのか。とある哲学専攻大学生の言い訳。

           私は現在しがない大学生である。専攻は哲学で、古代ギリシアや性倫理、性的認識論、仏教などを授業で取りつつ、近代から現代にかけて、カントからドゥルーズ=ガタリぐらいまでを本でざっくりと学び始めている。私の哲学に対しての造詣の深さはというと、最近キルケゴールの「死に至る病」を数ページ読んで挫折しているぐらいの浅学さではあるが、何ヶ月か勉強を続けてやっと「分かっていると思っていたことが実は全く分かっていないことだった」と気づけたぐらいには哲学をかじっている。ソクラテス風に言うなら、

          「哲学専攻は就職に不利」は本当なのか。とある哲学専攻大学生の言い訳。