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【L】ボクの音楽ライブラリからA〜Zまで順番にお気に入りアルバムを1日1枚ずつ紹介してみる!(洋楽アーティスト編)

【L】

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LCD Soundsystem【LCD Soundsystem】

アメリカのダンス・パンクバンドである。この有名バンド自体に色々と歴史があることは知っているのだが、いかんせんボクは詳しい情報を知らない。

何かのタイミングで中学時代の同級生の伊藤くんから教わったバンドだ。伊藤くんは、ボクが何かしらのバンドやアーティストにハマっていると、必ずそのルーツとなるようなバンドをボクに教えてくれる。しかし、何が発端でこのバンドを教わったかが思い出せない。

以降、ボクはLCD Soundsystemをお気に入りとして時々聴いている。伊藤くんはボクの普段聴いている音楽を否定することはしない。ボクが高校時代にDragon Ashにハマっている時も、とりあえず本物のジャパニーズヒップホップを聴いてみろと、すっと自前のCD棚から札幌産のザ・ブルーハーブを教えてくれたりした。聴いた瞬間のその時にハマらなくても、後に必ずその音楽がボクの体内に染み渡り、結果今ではボクの中でNo. 1ジャパニーズヒップホップとなった。むしろ彼が今ではそのアーティストを追わなくてなっても、ボクの方が追っていたりする。他にも、中学時代に彼からナンバーガールを教わった時があった。最初聴いた時は、なんてボーカルが聴き取りにくいバンドなのかと思ったが、今では向井秀徳さんは日本で一番好きな邦楽アーティストだ。まるで若い時にはわからないビールに苦い味が、大人になって美味しく感じるような、そんな自然現象的な不思議な感覚だ。

中学時代。家も近所だった伊藤くんは毎日のようにうちに遊びに来ていた。しかし、ボクの部屋での音楽の主導権はボクが握っていた。ボクはミスチルとか小田和正とか、そんなJ_POPを好んでよくかけていた。

中学3年のある放課後。伊藤くんが大失恋した時があった。そんな彼をフォローできるような言葉が見つからないボクは、その日だけ伊藤くんにお前の好きな音楽を聴いて良いと許可した。その時、彼が選んだ音楽がスーパーカーの「マイガール」だった。

マイガール マイガール そのままでいよう。
マイガール マイガール すぐそばにいよう。
マイガール マイガール また笑えるように
今はまだ流されていよう。
今はまだ流されていよう。
今はまだ流されていよう…。
マイガール 長いこの旅の果てで
マイガール マイガール また笑えるように。

そして僕らは恋の映画の恋の迷路に消えていくのさ。

ボクらは会話もなくその音楽をヘビーリピートした。伊藤くんの姉もその失恋事件を知り、その夜、ボクらは近所のラーメン屋で味噌ラーメンをすすった。その時も特にボクらに会話はなかった。

伊藤くんとは、今でも1年に一回のペースで会う。最近では、彼の方がボクになんか最近良い音楽あった?なんて聞いてくるようになった。お互いに音楽情報の交換をして、夜中は映画を観る。そんな流れがお決まりとなった。

今年はボクがBlu-rayで持っているタルコフスキー監督の「ストーカー」を観た。何度も観ていたボクは途中で眠ってしまったが、彼は最後まで起きて観てたようだ。なんとなく彼の趣味がわかってのボクのチョイスが当たっていたようだった。相変わらず、ボクらに大した会話は存在しなかった。

しかし、年末が近づいてくると、今度は彼とどんな映画を観ようと、ボクは密かにワクワクしている。そうだ、次彼と会った時に、なんでボクにLCD Soundsystemを勧めたのか尋ねてみよう。「Daft Punk Is Playing at My House」でも流しながら。


次回は【M】の棚にあるアーティストを一人紹介します。

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