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こんなに綺麗なのにいつか忘れちゃうのかしら。 【映画】百花


ゆずです。

菅田将暉さん主演、「百花」
ずっと観たいと思っていたんです。
今Amazon primeで観ることができます。
母役は原田美枝子さん。
息子、葛西泉役菅田将暉さん。

「お母さん、帰ってこない。」
暗い中、固定電話で助けを求める小さい泉。

母は男の人と暮らしていました。
1年間いなかった母親の記憶は泉にはっきりと
黒く刻まれます。


そんな母は、認知症がすすみ、
いつか自分もわからなくなると
息子の泉は予想します。
ずっと許せなかった母と距離を
詰めていこうとするのです。

「半分の花火がみたいの。」
認知症がすすみ、徐々に世界が混乱して
くる母親。
泉は奥さんの助言もあり、
半分に湖に映る花火を一緒に見に行きます。

あなたはだれ?
ついに息子の泉まで記憶から消えてしまう
ときが来ました。

「いい加減にしろよ、
こっちはあんたに捨てられたことも
忘れられないんだよ!」
と泉は声を荒げます。

忘れるって苦しい。
忘れられるって苦しい。

親子って捨てられても、
最後にはかがやける思い出だけが
抽出されて
のこされて涙が出るものなのって
私自身は戸惑いました。

どこまでも親子は親子なんだろうか。

お母さんは子を捨て、男と暮らしたのに。
今更謝ったって。

ごめんね、ごめんねと息子の泉に
謝り続けるお母さん。
私もこんなふうに育てられたら
同じように泉のように
涙を流せるだろうか。

最後に、ふわっと切なく
笑う原田さんが本当に悲しい。


半分の花火がみたいと言った母の言葉の
意味とは。


映画を観て泣けるというより、
複雑なもやり、いう感情に支配されました。  


感情の引き出しを増やすためにも
映画というのは魅力的です。
この週末にもぜひ。



菅田将暉さんの横顔が美しく、涙が尊すぎました。結婚されたとき、うっかりお皿を取り落とした私。


明日もよき日になりますように。

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