【詩】海の彼方
なぜ、そうまでして”これ”をせねばならぬのか
なぜ、そうまでして”ここ”に居続けねばならぬのか
我々の誰も、自ら望んで“これ”を始めたのではなかった
我々の誰も、自ら望んで“ここ”へ来たのではなかった
だが、人生とは
”これ”を続けろ
”ここ”に留まれ
と強いられることだ
”これ”を辞めて、海の彼方を漂い
いつか空へと蒸発して
“ここ”から出てゆけたなら――
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